【Linux】zypperコマンド

【Linux】zypperコマンド

　zypperコマンドは、openSUSEなどの一部のLinuxディストリビューションで使用されるパッケージ管理ツールです。openSUSEは、Linuxディストリビューションの一つで、「openSUSEプロジェクト」によって開発されています。コミュニティベースで無償公開されており、最新技術の採用に積極的なのが特徴です。

　zypperコマンドは、yumコマンドと同様にリポジトリにアクセスして、パッケージのインストールやアップデート、アンインストールを行います。また、依存関係の自動解決機能も備えており、システムのパッケージ管理を効率的に行うことができます。さらに、zypperはサブコマンドを省略形で使用できるという特徴があり、例えばinstallをin、updateをup、removeをrm、list-updateをluのように短縮して使用することが可能です。

zypperコマンドの構文

【構文】
zypper サブコマンド

zypperコマンドの主なサブコマンド

コマンドの使用例と解説

１．パッケージのインストール

　zypper installまたは省略形のzypper inコマンドを使用して、指定されたパッケージ（ここではhttpd）をインストールします。

# zypper in httpd

２．パッケージのアップデート

　zypper updateまたは省略形のzypper upコマンドを使用して、指定されたパッケージを最新バージョンにアップデートします。

# zypper up httpd

３．パッケージのアンインストール

　zypper removeまたは省略形のzypper rmコマンドを使用して、指定されたパッケージをシステムから削除します。

# zypper rm httpd

４．パッケージ情報の表示

　zypper infoコマンドを使用して、指定されたパッケージの詳細情報を表示します。これには、パッケージのバージョン、リポジトリ情報、依存関係などが含まれます。

# zypper info httpd

５．パッケージの検索

　zypper searchまたは省略形のzypper seコマンドを使用して、指定したキーワードに基づいてパッケージを検索します。

# zypper se httpd

６．アップデート可能なパッケージの表示

　zypper list-updatesまたは省略形のzypper luコマンドを使用して、システム上のアップデート可能なパッケージをリスト表示します。

# zypper lu

７．リポジトリの一覧表示

　zypper reposまたは省略形のzypper lrコマンドを使用して、システムに登録されているリポジトリの一覧を表示します。

# zypper lr

８．リポジトリの更新

　zypper refreshコマンドを使用して、リポジトリのメタデータを更新します。これにより、リポジトリ情報が最新の状態になります。

# zypper refresh

まとめ

　zypperコマンドは、openSUSEをはじめとする一部のLinuxディストリビューションで使用される強力なパッケージ管理ツールです。yumコマンドと同様の操作性を持ちつつ、省略形サブコマンドなどの便利な機能を備えており、システム管理者が効率的にパッケージ管理を行うために欠かせないツールとなっています。