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ホスト名を一時的に変更する：hostnameコマンド
ホスト名を一時的に変更する：hostnameコマンド
ホスト名は、ネットワーク上でシステムを識別するための重要な情報です。Linuxシステムでは、ホスト名を設定または表示するためにhostnameコマンドを使用します。このコマンドを使うことで、システムのホスト名を一時的に変更することができます。
hostnameコマンドの概要
hostnameコマンドは、Linuxシステムでホスト名を設定または表示するためのツールです。このコマンドを使用して、ホスト名を一時的に変更することができますが、Linuxを再起動すると変更前の元のホスト名に戻ります。これは、hostnameコマンドによる変更が一時的なものであり、恒久的な変更は/etc/hostnameファイルを編集する必要があるためです。
hostnamectlコマンドやnmcliコマンドを使用してもホスト名を変更できますが、これらのコマンドは/etc/hostnameファイルを書き換えるため、ホスト名が恒久的に変更されます。/etc/hostnameファイルにはホスト名が記載されており、Linuxが起動する際にこのファイルを参照してホスト名を設定します。
【構文】
hostname [ホスト名]
コマンドの使用例と解説
以下に、hostnameコマンドを使用してホスト名を一時的に変更する手順を示します。
１．rootユーザーに切り替えます。
・「su -」コマンドを実行します。
ホスト名を変更するには、rootユーザーの権限が必要です。このコマンドでrootユーザーに切り替えます。su -とすることで、rootユーザーの環境変数も引き継ぎます。
user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード:
root@ubuntu-vm:~# ２．/etc/hostnameファイルに記載されているホスト名を確認します。
・「cat /etc/hostname」コマンドを実行します。
現在のホスト名が/etc/hostnameファイルにどのように記載されているかを確認します。このファイルには、システムが起動する際に使用されるホスト名が記録されています。
root@ubuntu-vm:~# cat /etc/hostname
ubuntu-vm３．hostnameコマンドを使用してホスト名を確認します。
・「hostname」コマンドを実行します。
現在のホスト名を表示します。この例では、ホスト名が「ubuntu-vm」と表示されます。
root@ubuntu-vm:~# hostname
ubuntu-vm４．hostnameコマンドを使ってホスト名を変更します。
・「hostname ubuntu-vm-test」コマンドを実行します。
このコマンドで、ホスト名を「ubuntu-vm-test」に一時的に変更します。この変更は即座に有効になりますが、再起動すると元のホスト名に戻ります。
root@ubuntu-vm:~# hostname ubuntu-vm-test５．hostnameコマンドを使用してホスト名を確認します。
・「hostname」コマンドを実行します。
再度hostnameコマンドを使用して、ホスト名が「ubuntu-vm-test」に変更されていることを確認します。
root@ubuntu-vm:~# hostname
ubuntu-vm-test６．Linuxを再起動します。
・「shutdown -r now」コマンドを実行します。
システムを再起動します。この再起動により、hostnameコマンドで変更したホスト名は元の状態に戻ります。
root@ubuntu-vm:~# shutdown -r now７．再起動後、hostnameコマンドを使用してホスト名を確認します。
・「hostname」コマンドを実行します。
再起動後にhostnameコマンドを使用してホスト名を確認します。この時点で、ホスト名が元の「ubuntu-vm」に戻っていることを確認できます。これは、hostnameコマンドでの変更が一時的であり、再起動後に/etc/hostnameファイルに記載されたホスト名にリセットされるためです。
user01@ubuntu-vm:~$ hostname
ubuntu-vmまとめ
hostnameコマンドは、Linuxシステムでホスト名を一時的に変更するための便利なツールですが、この変更はシステムを再起動すると元に戻ります。恒久的にホスト名を変更するには、/etc/hostnameファイルを編集するか、hostnamectlやnmcliコマンドを使用する必要があります。ホスト名の設定は、ネットワーク上でのシステムの識別に重要であり、適切に管理することが求められます。