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【Linux】テキストユーザーインタフェースでネットワークを設定:nmtuiコマンド

 nmtuiは、Network Manager Text User Interfaceの略で、NetworkManagerの設定をテキストベースのユーザインタフェース(TUI)で行うためのツールです。nmtuiを使用することで、IPアドレスやデフォルトゲートウェイなどのネットワーク情報を、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を用いずに、直感的に設定することができます。コマンドライン操作に慣れていないユーザーでも簡単にネットワーク設定を変更できるのが特徴です。

【構文】
nmtui

nmtuiの操作方法

 nmtuiは、キーボード操作で簡単にネットワーク設定を行うことができます。以下に、基本的な操作方法を表にまとめます。

操作キー説明
上に移動
下に移動
左に移動
右に移動
Enter選択、決定、入力を確定する
Tab次の項目へ移動
Spaceチェックボックスの選択/解除
Escキャンセル、または前の画面に戻る
nmtuiの操作方法

nmtuiを使用する利点

  • 使いやすさ
     nmtuiは、コマンドラインに不慣れなユーザーでも、矢印キーとEnterキーを使って簡単に操作できるため、直感的にネットワーク設定を行えます。
  • GUIを必要としない
     TUIは、GUIのようにマウスや高解像度のディスプレイを必要としないため、リソースの少ない環境でも快適に使用できます。
  • 対話型のインターフェース
     nmtuiは、対話型のインターフェースを提供するため、設定ミスを防ぎやすく、初心者にも適しています。

コマンドの使用例と解説

1.ネットワーク設定の編集

・「nmtui」コマンドを実行します。

 このコマンドを実行すると、テキストベースのユーザインタフェースが起動します。ここから「Edit a connection」を選択し、ネットワークインターフェースの設定を編集できます。たとえば、IPアドレスやデフォルトゲートウェイの変更、DNSサーバーの設定が可能です。

user01@ubuntu-vm:~$ nmtui

nmtuiが起動します。

2.新しい接続の追加

 nmtuiのメインメニューで「接続の編集」→「追加」を選択すると、新しいネットワーク接続を追加できます。インターフェースタイプ(有線、無線など)を選択し、接続情報を入力するだけで設定が完了します。

3.接続の有効化/無効化

 nmtuiを使用して、既存の接続を有効化または無効化することも簡単です。「接続をアクティベートする」オプションから、指定した接続を選んで操作を行います。

まとめ

 nmtuiコマンドは、GUIに依存せずにネットワーク設定を行うための便利なツールであり、特にコマンドラインやサーバー環境で重宝します。操作はシンプルでありながら直感的で、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応しています。Linuxのネットワーク設定を行う際に、nmtuiを活用することで、設定作業が効率的に行えます。