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【Linux】SSH実践演習①(ホスト名とIPアドレスの確認と変更)
SSH実践演習では、以下の4部に分けて解説しています。
- SSH実践演習①(ホスト名とIPアドレスの確認と変更)
- SSH実践演習②(SSHコマンドで接続する)
- SSH実践演習③(SSH公開鍵認証に使用するコマンド)
- SSH実践演習④(SSHポートフォワーディング)
SSHを使ったリモートアクセスを実践するために、仮想マシンを2台準備して、SSHクライアントに仮想マシンの「Ubuntu1」を、SSHサーバには仮想マシンの「Ubuntu2」を使用する構成にしています。
以下のコンテンツで、このSSH実践演習を行うための事前準備について解説しています。
ここでは、SSHクライアントととして使用する仮想マシンの「Ubuntu1」とSSHサーバとして使用する仮想マシンの「Ubuntu2」のホスト名を変更して、割り当てられているIPアドレスを確認していきます。
1.仮想マシンの「Ubuntu1」と「Ubuntu2」のネットワークアダプターの設定を変更します。
仮想マシンの「Ubuntu1」のネットワークアダプターを変更します。
・「Ubuntu1」を選択して「設定」アイコンをクリックします。
・左側のリストから「ネットワーク」を選択して、割り当てを「ブリッジアダプター」を選択して「OK」ボタンをクリックします。
・同様に「Ubuntu2」のネットワークアダプターを「ブリッジアダプター」に変更します。
2.仮想マシンの「Ubuntu1」と「Ubuntu2」を起動してターミナルを起動します。
3.「Ubuntu1」のIPアドレスを確認します。
・「ip addr show dev enp0s3
」コマンドを実行します。
user01@Ubuntu1:~$ ip addr show dev enp0s3
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:1a:84:ef brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.1.189/24 brd 192.168.1.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
valid_lft 6641sec preferred_lft 6641sec
inet6 fe80::4a7c:c6e7:227e:5fd7/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever
Ubuntu1のIPアドレスが「192.168.1.189/24」であることが分ります。このIPアドレスは、利用する環境によって異なるため、ご自身のIPアドレスで読み替えてください。
4.「Ubuntu1」のホスト名を変更します。以下のコマンドを実行します。
仮想マシン「Ubuntu1」のホスト名を「Ubuntu1」に変更します。
- 「
su -
」コマンド - 「
nmcli general hostname Ubuntu1
」コマンド
user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード:
root@ubuntu-vm:~# nmcli general hostname Ubuntu1
ホスト名が「Ubuntu1」に設定されたかを確認します。
・「hostname
」コマンドを実行します。
ホスト名が新しいホスト名に反映されていることが確認できます。
root@ubuntu-vm:~# hostname
Ubuntu1
5.「Ubuntu1」を再起動します。
・「shutdown -r now
」コマンドを実行します。
root@ubuntu-vm:~# shutdown -r now
Ubuntu1
6.「Ubuntu2」のIPアドレスを確認します。
・「ip addr show dev enp0s3
」コマンドを実行します。
user01@Ubuntu2:~$ ip addr show dev enp0s3
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:1a:84:ef brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.1.189/24 brd 192.168.1.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
valid_lft 5714sec preferred_lft 5714sec
inet6 fe80::bb2a:364d:d68c:172f/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever
Ubuntu2のIPアドレスが「192.168.1.189/24」となっています。このIPアドレスは「Ubuntu1」のIPアドレスと重複しています。そこで、IPアドレスを「192.168.1.190/24」に変更します。
IPアドレスは、利用する環境によって異なるため、ご自身の環境で利用可能なIPアドレスで設定してください。
IPアドレスの設定方法は、以下のコンテンツで解説しています。
Ubuntu2のIPアドレスを「192.168.1.190/24」に変更します。
- 「
su -
」コマンド - 「
nmcli c mod '有線接続 1' connection.id enp0s3
」コマンド - 「
nmcli con mod enp0s3 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.1.190/24
」コマンド
ネットワークサービスを再起動するか、Ubuntu2を再起動させるとIPアドレスが「192.168.1.190/24」に反映されます。。
user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード:
root@ubuntu-vm:~# nmcli c mod '有線接続 1' connection.id enp0s3
root@ubuntu-vm:~# nmcli con mod enp0s3 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.1.190/24
7.「Ubuntu2」のホスト名を変更します。以下のコマンドを実行します。
仮想マシン「Ubuntu2」のホスト名を「Ubuntu2」に変更します。
・「nmcli general hostname Ubuntu2
」コマンドを実行します。
root@ubuntu-vm:~# nmcli general hostname Ubuntu2
ホスト名が「Ubuntu2」に設定されたかを確認します。
・「hostname
」コマンドを実行します。
ホスト名が新しいホスト名に反映されていることが確認できます。
root@ubuntu-vm:~# hostname
Ubuntu2
8.「Ubuntu2」を再起動します。
・「shutdown -r now
」コマンドを実行します。
root@ubuntu-vm:~# shutdown -r now
9.疎通確認します。
Ubuntu1からUbuntu2へpingを行います。
・「ping 192.168.1.190
」コマンドを実行します。
「Ctrl」+「c」キーを押すと、コマンドを中断できます。
user01@Ubuntu1:~$ ping 192.168.1.190
PING 192.168.1.190 (192.168.1.190) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.1.190: icmp_seq=1 ttl=64 time=1.70 ms
64 bytes from 192.168.1.190: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.365 ms
64 bytes from 192.168.1.190: icmp_seq=3 ttl=64 time=1.06 ms
64 bytes from 192.168.1.190: icmp_seq=4 ttl=64 time=0.680 ms
^C
--- 192.168.1.190 ping statistics ---
4 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss, time 3064ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.365/0.950/1.699/0.496 ms
SSH実践演習の設定値
SSH実践演習の設定値は下表のようになっています。IPアドレスやユーザー名はご自身の環境で設定した値に読み替えてください。
SSHクライアント | SSHサーバ | |
---|---|---|
ホスト名 | Ubuntu1 | Ubuntu2 |
IPアドレス | 192.168.1.189/24 | 192.168.1.190/24 |
ユーザー名 | User01 | User01 |
パスワード | password | password |