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【Linux】Telnetサーバーとクライアントパッケージのインストール(Ubuntu)

Telnetサーバーとクライアントパッケージのインストール(Ubuntu)

 Telnetは、リモートホストに対してテキストベースの通信を行うための古いプロトコルで、セキュリティの観点からSSHに取って代わられていますが、特定の環境では依然として使用されています。UbuntuでTelnetをサーバーとして、またはクライアントとして利用するには、サーバーとクライアントの両方のパッケージをインストールする必要があります。ここでは、これらのパッケージのインストール方法と設定について解説します。

telnetサーバーパッケージのインストール(Ubuntuの場合)

Telnetを使用するには、まずtelnet-serverパッケージをインストールする必要があります。

以下のコマンドを実行します。

  • su -」コマンド
  • apt-get install telnetd -y」コマンド
user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード: 
root@ubuntu-vm:~# sudo apt-get install telnetd -y
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了        
状態情報を読み取っています... 完了        
以下の追加パッケージがインストールされます:
(省略)
ユーザ telnetd をグループ utmp に追加
man-db (2.10.2-1) のトリガを処理しています ...
root@ubuntu-vm:~# 
  • su -
    rootユーザーに切り替えます。
  • apt-get install telnetd -y
     apt-getはUbuntuで使用されるパッケージ管理システムであり、installはパッケージをインストールするためのコマンドです。telnetdはTelnetサーバーパッケージであり、-yはインストール時の確認プロンプトに自動的に「yes」と答えるオプションです。

telnetクライアントのインストール(Ubuntuの場合)

 Telnetサーバーに接続するには、Telnetクライアントが必要です。以下のコマンドを使用してインストールします。

以下のコマンドを実行します。

  • su -」コマンド
  • apt-get install telnet -y」コマンド
user01@ubuntu-vm:~$ su -
パスワード: 
root@ubuntu-vm:~# apt-get install telnet -y
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了        
状態情報を読み取っています... 完了        
telnet はすでに最新バージョン (0.17-44build1) です。
telnet は手動でインストールしたと設定されました。
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 19 個。
  • su -
    rootユーザーに切り替えます。
  • apt-get install telnet -y
     apt-getはパッケージ管理ツールであり、telnetクライアントをインストールします。-yオプションで確認プロンプトを省略してインストールを自動的に進めます。

Telnet接続と操作

インストールが完了したら、Telnetクライアントを使用して接続をテストできます。

・「telnet localhost」コマンドを実行します。

 このコマンドで、ローカルホストにTelnet接続を試みます。正常に接続できれば、Telnetサーバーが正しく動作していることを確認できます。

root@ubuntu-vm:~# telnet localhost
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
Ubuntu 22.04.4 LTS
ubuntu-vm login: user01
Password: 
Welcome to Ubuntu 22.04.4 LTS (GNU/Linux 6.8.0-40-generic x86_64)
(省略)
user01@ubuntu-vm:~$ 

まとめ

 UbuntuでTelnetを使用するためには、サーバーとして使用するには、Telnetサーバーパッケージ、そして、クライアントとして使用する場合にはクライアントパッケージをインストールし、必要に応じて設定を行う必要があります。セキュリティの観点から、SSHが推奨されますが、特定の環境ではTelnetが依然として使用されています。