Linuxコマンドリファレンス

プロセス操作とネットワーク

Linuxの利用において重要な要素のひとつが「プロセス操作」と「ネットワーク管理」です。
 プロセスとは、システム上で動作しているプログラムの実体であり、適切な監視や制御を行うことで安定したシステム運用が可能になります。ジョブ制御やプロセス一覧の確認、リソース使用状況のモニタリングは、日常的に行われる重要な操作です。

 一方、ネットワーク管理では、IPアドレスの確認、ルーティング、ポートの監視、リモート接続などが求められます。Linuxはネットワーク関連ツールが豊富に用意されており、トラブルシューティングや運用管理に活用できます。

 ここでは、プロセス操作とネットワークに関する代表的なコマンドを整理し、基本的な使い方を解説します。説明の末尾に「#」が付いている場合は、root 権限が必要なコマンドを意味します。

プロセス操作コマンド

コマンド説明
jobs実行中のジョブ一覧を表示する(バックグラウンドや停止中のジョブを確認できる)。
fg ジョブ番号指定したジョブをフォアグラウンドで再開する。
bg ジョブ番号指定したジョブをバックグラウンドで再開する。
kill -s シグナル名 プロセスID指定したプロセスにシグナルを送信する(例: TERM, KILL)。
kill -9 プロセスID強制終了シグナル(SIGKILL)を送る
ps現在のシェルで動作中のプロセスを表示する
ps auxシステム全体のプロセス一覧を表示する
ps -efプロセスをフルフォーマットで表示する
pstreeプロセスをツリー構造で表示し、親子関係を確認できる
topプロセスごとのCPU/メモリ使用率をリアルタイムに表示する
htoptop の拡張版で、対話的に操作可能(別途インストールが必要)

ネットワークコマンド

コマンド説明
ip address showネットワークインターフェースのIPアドレスや状態を表示する。
ip link showネットワークインターフェースの情報を表示する。
ip route showルーティングテーブルを表示する。
host ホスト名ホスト名からIPアドレスを解決する。
host IPアドレスIPアドレスからホスト名を解決する。
nslookup ホスト名DNSサーバに問い合わせてホスト情報を表示する。
dig ホスト名詳細なDNS情報を取得する(DNSトラブルシュートに有用)。
ping ホスト名 または IPアドレス指定ホストにICMPパケットを送信して疎通確認を行う。
traceroute ホスト名 または IPアドレスパケットが到達するまでの経路を表示する。
ss開いているポートや接続情報を表示する(netstat の代替)。
netstat -tuln#使用中のポートや接続状況を確認する(古いが一部環境で利用可能)。
ssh ユーザー名@ホスト名指定したホストにSSHでリモート接続する。
scp ファイル ユーザー名@ホスト名:パスファイルをリモートホストにコピーする。
curl URL指定URLにHTTPリクエストを送信し、結果を表示する。
wget URL指定URLからファイルをダウンロードする。

ポイントまとめ

  • プロセス操作では、ps・top・kill を組み合わせて監視・制御を行い、ジョブ制御 (fg, bg, jobs) を使うと効率的に作業できる。
  • ネットワーク管理では、ip コマンドでアドレスやルーティングを確認し、ping・traceroute で接続性を検証する。
  • DNS関連は host・nslookup・dig を適切に使い分けると、障害調査に有効。
  • リモート接続は ssh が基本で、ファイル転送には scp や rsync が便利。

 これらのコマンドを理解することで、Linux環境でのシステム運用・障害対応を効率的かつ確実に行うことができます。