新Linux入門|Linuxデスクトップ環境の種類と特徴:GNOMEやKDEなど主要環境を比較解説

Linuxといえば「コマンドで操作するOS」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、
実際には多彩なデスクトップ環境(Desktop Environment)が用意されています。
これらは「見た目」「操作感」「機能性」がそれぞれ異なり、まさに好みの世界
です。

この記事では、AlmaLinux 9.6を例に、主要なデスクトップ環境である
GNOME、KDE Plasma、Xfce、LXQt、Cinnamon の特徴をやさしく比較していきます。

💡 そもそも「デスクトップ環境」とは?

 「デスクトップ環境」とは、Linuxの上で動くグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)のことです。
マウスで操作したり、ウィンドウを開いたりするための“見た目”や“操作性”を提供します。

要素説明
ウィンドウマネージャアプリのウィンドウを管理するコンポーネント
パネル・タスクバーアプリ起動やシステム通知を表示する領域
ファイルマネージャファイルやフォルダを扱うアプリ(例:Nautilus、Dolphin)
設定ツール壁紙変更、ネットワーク設定などを行うGUIツール

💬 ポイント
 CLI(コマンドライン)操作が苦手な方でも、デスクトップ環境を使えばWindowsのような操作感でLinuxを利用できます。

🧩 主なデスクトップ環境の比較表

デスクトップ環境特徴軽さ主な採用ディストリビューション
GNOMEシンプルで直感的。公式標準として多くのディストリビューションで採用。中程度Fedora、AlmaLinux、Ubuntu
KDE Plasma美しいUIと豊富なカスタマイズ性を持つ高機能環境。やや重めopenSUSE、Kubuntu
Xfce軽量で安定。古いPCでも快適に動作。軽いXubuntu、Manjaro
LXQt超軽量。省リソースでシンプルな操作性。非常に軽いLubuntu
CinnamonWindowsライクで初心者にも馴染みやすい。中程度Linux Mint

💬 まとめると

  • 高機能重視ならKDE
  • 軽快さ重視ならXfceやLXQt
  • 使いやすさ重視ならGNOMEやCinnamon

🪟 GNOME(グノーム)

AlmaLinux 9.6の標準デスクトップ環境として採用されています。
見た目はモダンでシンプル、操作は直感的。余計なボタンを排除した「整理されたUI」が特徴です。

特徴内容
インターフェースシンプルでモダンなデザイン
メニュー「アクティビティ」ビューでアプリを一括管理
ファイルマネージャNautilus(シンプルで高速)
カスタマイズGNOME拡張機能で柔軟に変更可能

実際にGNOMEのバージョンを確認してみましょう

[suzuki@AlmaLinux ~]$ gnome-shell --version
GNOME Shell 40.10

💬 解説
このように gnome-shell --version で現在のGNOMEバージョンを確認できます。

🎨 KDE Plasma(ケーディーイー)

美しく滑らかなUIが特徴のデスクトップ環境。
Windowsに近い操作感と高いカスタマイズ性で、上級ユーザーにも人気です。

特徴内容
インターフェースリッチで近代的なデザイン
ファイルマネージャDolphin(多機能・分割ビュー対応)
カスタマイズ外観・ウィジェットを自由に変更可能
推奨用途開発・クリエイティブ作業

💬 ポイント
KDEはリソースをやや多く消費しますが、グラフィカルな操作性と美しさはピカイチです。

⚙️ Xfce(エックスエフシーイー)

Xfceは「軽量」と「安定性」で有名なデスクトップ環境です。
古いノートPCやリソースの限られたサーバーでも快適に動作します。

特徴内容
軽さ非常に軽快で省メモリ
操作性シンプルでわかりやすい構造
ファイルマネージャThunar
特徴的な点動作が速く、設定ツールが少ないぶん安定

💬 例えで言うと

GNOMEが“最新のオフィス”、
KDEが“高級な書斎”、
Xfceは“無駄のない作業机”のような環境です。

💡 LXQt(エルエックスキュート)

LXQtは、かつてのLXDEの後継にあたるデスクトップ環境。
Qtフレームワークで構築され、非常に軽量ながらモダンな見た目を実現しています。

特徴内容
軽さ極めて軽い(低スペックPC向け)
フレームワークQt(KDEと同じ技術基盤)
操作性シンプルで直感的
主な用途仮想環境・教育用・IoT端末など

💬 ポイント:
LXQtはCPUやメモリ消費を最小限に抑えたい環境にぴったりです。

🪟 Cinnamon(シナモン)

CinnamonはLinux Mintから生まれたデスクトップ環境で、Windowsユーザーにも馴染みやすい構成です。

特徴内容
デザインWindowsライク(スタートメニュー+タスクバー)
操作感移行が簡単で、初心者にもやさしい
カスタマイズテーマ変更・ウィジェット追加が容易
主な用途初心者向け・教育現場・デスクトップ利用

💬 補足
Ubuntu派生の「Linux Mint」では、Cinnamonが標準デスクトップ環境として採用されています。

🧠 デスクトップ環境の確認コマンド(AlmaLinux)

現在のデスクトップ環境を確認するには、以下のように環境変数を参照します。

[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo $XDG_CURRENT_DESKTOP
GNOME

💬 解説
この変数には現在使用中のデスクトップ環境名(例:GNOME、KDE、X-Cinnamonなど)が格納されています。

🔧 コマンド解説:echo

コマンド説明主なオプション
echo文字列や変数の内容を表示する-n(改行しない)、-e(エスケープ文字を解釈)

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo "Welcome to AlmaLinux Desktop!"
Welcome to AlmaLinux Desktop!

💬 ポイント
echoはシェルスクリプトでも頻繁に使われる基本コマンドです。

🌱 まとめ:用途に合わせて選べる「Linuxの顔」

Linuxの魅力は、「デスクトップ環境を自由に選べる」ことにあります。
安定重視ならGNOME、見た目重視ならKDE、軽快さ重視ならXfceやLXQt。
どの環境も同じLinuxカーネルの上で動作しており、違いは「見た目と操作性」だけです。

💬 一言でまとめると

Linuxのデスクトップは“選べる自由”。
自分に合った環境を選ぶことで、Linuxはもっと楽しく、もっと身近になります。