新Linux入門|manコマンドで一発解決!Linuxのヘルプを引き出す方法

Linuxを使っていると、「このコマンドってどう使うんだろう?」と思うことがありますよね。
そんなときにすぐに役立つのが、manコマンド(manualの略) です。

manコマンドは、Linuxに搭載されているオンラインマニュアルを閲覧するためのコマンドで、
コマンドの使い方、オプション、設定ファイルの仕様などをすぐに確認できます。

 今回は AlmaLinux 9.6 を使って、manコマンドの使い方と便利なオプションをわかりやすく紹介します。

🧩 manコマンドとは?

man(manual) コマンドは、システムやコマンドのマニュアルページを表示するためのツールです。
Linuxのすべての主要なコマンドには、この「manページ」が用意されており、
困ったときにこれを読むことで、正しい使い方をすぐに理解できます。

 たとえば、man ls を入力すれば、ls コマンドに関する公式ドキュメント(説明書)が表示されます。

コマンド書式

man [オプション] [セクション] コマンド名
項目説明
manオンラインマニュアルを表示するコマンド
[オプション]検索や表示を制御する追加機能
[セクション]参照したいマニュアルのカテゴリ番号(例:1, 5 など)
コマンド名調べたいコマンドまたはファイル名

💡 ポイント

  • マニュアルページは「q」キーで終了します。
  • スクロールには矢印キー、検索には「/」を使用します。

⚙️ 主なオプションと説明

オプション説明
-a指定した名前のすべてのマニュアルを順に表示
-f指定したキーワードに一致するマニュアルの要約を表示(同義:whatis)
-k指定したキーワードを含むマニュアルを検索(同義:apropos)
-S <セクション>指定したセクション番号のマニュアルを表示
-h, --helpヘルプを表示する

💬 補足
man は、Linuxにおける「調べる力」を強化する最強ツールです。
知らないコマンドに出会ったら、まず man コマンド名 を打つのが基本です!

📘 manページのセクション構成

マニュアルは、情報の種類ごとに「セクション番号」で分類されています。
どのセクションに何が書かれているのかを理解しておくと、より正確に調べられます。

セクション番号内容
1一般ユーザー向けのコマンド(例:ls, cp, mvなど)
2システムコール(カーネル機能を呼び出すための関数)
3ライブラリ関数(C言語標準ライブラリなど)
4デバイスファイルや特殊ファイルについて
5ファイル形式や設定ファイルの構造
6ゲームやデモプログラム関連
7その他(マクロや規約など)
8システム管理者向けコマンド(例:mount, ifconfig など)

💡 たとえば「passwd」には

  • コマンドの説明(セクション1)
  • ファイル構造の説明(セクション5)
    の2種類が存在します。
    区別して調べたい場合は、man 1 passwdman 5 passwd のように指定します。

🖥️ 使用例と出力解説

① コマンドのマニュアルを表示する

[suzuki@AlmaLinux ~]$ man ls

📖 説明
ls コマンドのマニュアルが表示されます。
以下のように、コマンドの概要・使い方・オプション一覧などが記載されています。

LS(1)                          ユーザーコマンド                          LS(1)

名前
       ls - ディレクトリの内容をリスト表示する

書式
       ls [オプション]... [ファイル]...

説明
       指定されたディレクトリ内のファイルやディレクトリを一覧表示します。
       -a, --all   . で始まる要素を表示する
       -l          詳細な情報を表示する

💡 操作のヒント

  • 「↑↓キー」で上下にスクロール
  • 「/キーワード」で検索(例:/option
  • 「q」で終了

② コマンド名でマニュアルを検索する(-f)

[suzuki@AlmaLinux ~]$ man -f ssh
ssh (1)              - OpenSSH remote login client

💬 説明
-f オプションは、「指定したキーワードに関連するマニュアル」を一覧表示します。
コマンドの説明文を一目で確認したいときに便利です。

③ キーワード検索を行う(-k)

[suzuki@AlmaLinux ~]$ man -k network
(省略)
ifconfig (8) - configure a network interface
ping (8)      - send ICMP ECHO_REQUEST to network hosts
(省略)

💬 説明
-k は、説明文の中に「network」というキーワードを含むマニュアルを探します。
「どのコマンドがネットワーク関連なのか調べたい」ときに最適です。

④ 特定セクションのマニュアルを表示する

[suzuki@AlmaLinux ~]$ man 5 passwd

📘 説明
セクション「5(ファイル形式)」のpasswdファイルに関するマニュアルを表示します。

PASSWD(5)                     File Formats Manual                    PASSWD(5)

名前
       passwd - パスワードファイル

説明
       passwd ファイルには各ユーザの情報が記録されています。
       形式:
       ユーザー名:パスワード:UID:GID:コメント:ホームディレクトリ:シェル

💡 このように、コマンドとファイル設定の両方をmanで確認できます。

📊 よく使うコマンド一覧

コマンド例説明
man lslsコマンドのマニュアルを表示
man -f sshsshコマンドに関する概要を表示
man -k file"file" を含むマニュアルを検索
man 5 passwdpasswdファイルの構造を確認
man -hmanコマンド自体のヘルプを表示

🧠 よくある操作のヒント

操作キー説明
スクロール↑ / ↓ページを1行ずつ移動
ページ送りSpace / b一画面進む・戻る
検索/キーワードマニュアル内を検索
終了qmanページを閉じる

💬 覚えておくと便利!
マニュアルは非常に長いので、検索機能を活用すると効率よく情報が見つかります。

✅ まとめ:manで“調べる力”を身につけよう!

man コマンドは、Linuxを使う上で最も信頼できるヘルプツールです。
新しいコマンドに出会ったとき、困ったとき、迷ったとき――
まずは man コマンド名 を試してみましょう。

💡 覚えておきたいポイント

  • man は「manual」の略。すべてのコマンドの使い方がここにある
  • man -k で関連コマンドを検索できる
  • man 5 passwd のようにセクション指定も可能
  • q で終了、/ で検索

Linuxに慣れるほど、manコマンドが“最強の相棒”になります。
今日から、コマンドヘルプを「検索する」より「manで調べる」習慣をつけましょう!