新Linux入門|困ったときはこれ!--helpでLinuxコマンドの使い方をすぐ調べよう

 Linuxを使っていて「このコマンド、どんなオプションがあったっけ?」と思うこと、よくありますよね。
 そんなときにわざわざマニュアル(man)を開かなくても、コマンドの使い方を一瞬で確認できる方法があります。

それが --help オプション です!

 ほとんどのLinuxコマンドには、この --help オプションが用意されており、コマンドの使い方やオプション一覧をその場で表示してくれます。
 特にAlmaLinux 9.6のような最新のLinuxディストリビューションでは、よりわかりやすく整ったヘルプメッセージが提供されています。

💡--helpとは?

--help オプションは、多くのLinuxコマンドに共通して使える「ヘルプ表示用オプション」です。
 このオプションを付けて実行することで、そのコマンドの使い方・オプション・注意事項などが表示されます。

コマンド書式

コマンド名 --help
項目説明
コマンド名確認したいコマンドを指定します。例:ls、cp、passwdなど
--helpそのコマンドの使い方やオプションを一覧表示します

💡 ポイント
--help は「まず確認すべき基本の助け舟」です。
わからないコマンドに出会ったら、最初に --help を付けてみましょう!

⚙️ どんな情報が表示されるの?

 --help で表示される内容は、コマンドによって異なりますが、一般的には次のような構成になっています。

項目内容
Usage(使い方)コマンドの基本構文
Options(オプション一覧)利用可能なオプションとその説明
Examples(例)一部のコマンドでは使用例が表示される。
Help options追加のヘルプオプション(例:--usageなど)

 たとえば、passwd コマンドの場合、ユーザーのパスワードを変更するためのオプションが一覧で表示されます。

🖥️ passwdコマンドで--helpを使ってみよう

[suzuki@AlmaLinux ~]$ passwd --help

実行すると、次のように出力されます。

使い方: passwd [オプション...] <accountName>
  -k, --keep-tokens       有効な認証トークンを維持する
  -d, --delete            アカウントのパスワードを削除する (root のみ)
  -l, --lock              パスワードをロックする (root のみ)
  -u, --unlock            パスワードをロック解除する (root のみ)
  -e, --expire            パスワードを即時失効させる (root のみ)
  -x, --maximum=DAYS      最大パスワード有効日数を指定 (root のみ)
  -n, --minimum=DAYS      最低パスワード有効日数を指定 (root のみ)
  -w, --warning=DAYS      期限前に警告を出す日数を設定 (root のみ)
  -i, --inactive=DAYS     パスワード失効後、アカウント無効化までの日数 (root のみ)
  -S, --status            パスワードの状態を表示 (root のみ)
  --stdin                 標準入力から新しいパスワードを読み取る (root のみ)

Help options:
  -?, --help              このヘルプメッセージを表示
  --usage                 簡潔な使用方法を表示

💬 解説
上の出力例では、passwdコマンドのすべての主要オプションが表示されています。
例えば、

  • -l → パスワードロック
  • -u → ロック解除
  • -S → 状態確認

など、よく使う管理系操作がすぐに確認できます。
このように --help は、コマンドの「取扱説明書の目次」的な存在です。

📘 主なコマンドと--helpの活用例

コマンド説明使用例
lsファイルやディレクトリの一覧を表示ls --help
cpファイルをコピーするcp --help
mvファイルやディレクトリを移動または名前変更mv --help
rmファイルやディレクトリを削除rm --help
mkdir新しいディレクトリを作成mkdir --help
chmodパーミッションを変更chmod --help
chown所有者やグループを変更chown --help
tarアーカイブを作成・展開tar --help
grepテキスト検索grep --help
passwdパスワードを変更または管理passwd --help

💡 ポイント
どのコマンドでも「--help」を付けて試してみると、使い方のヒントがすぐに得られます。

🧠 manとの使い分け

コマンド特徴向いている場面
--help簡潔で即時に情報が見られるすぐにオプションを確認したいとき
man詳細で公式の解説が見られるオプションの意味や使用例を深く知りたいとき

💬 たとえば

  • まず ls --help でざっくり確認
  • さらに詳しく知りたいときは man ls で詳細を読む。

この2つを使い分けることで、コマンド理解がスムーズになります。

⚠️ 注意点とトラブル対策

状況原因対処法
“unrecognized option ‘--help’” と表示される一部の古いコマンドや特殊ツールでは非対応代わりに man コマンド名 を使用する
出力が長くて見切れないページャーが使われていないless と組み合わせる(例:`コマンド --help
英語で出力されるロケール設定が英語LANG=ja_JP.UTF-8 コマンド --help で日本語化可能

✅ まとめ:--helpを使いこなせば迷わない!

--help は、Linuxコマンドの世界で最も頼れる「即席マニュアル」です。
初心者から上級者まで、トラブル解決の第一歩として活用されています。

💡 覚えておきたいポイント

  • コマンド名 --help で使い方とオプションを確認
  • すぐ確認したいときは --help、詳しく調べたいときは man
  • 出力が長いときは | less を組み合わせると便利

どんなコマンドでも、迷ったらまずは --help
これだけで、Linuxでの作業効率がぐんとアップします。