
新Linux入門|catコマンドでファイルの中身を表示しよう!
Linuxを使っていると、ファイルの中身をすぐに確認したい場面がたくさんあります。
そんなときに大活躍するのが catコマンド です。
cat は “concatenate(連結)” の略で、もともとは複数のファイルをつなげて1つの出力として表示するためのコマンドです。
しかし現在では、ファイルの中身を表示したり、ファイルを作成・結合する といった基本操作の中心的なコマンドとして広く利用されています。
このページでは、catコマンドの使い方や便利なオプションを丁寧に解説していきます。
初心者の方でも安心して理解できるように、実際の出力例や図を交えて紹介します。

🐱 catコマンドとは?
catコマンドは、ファイルの内容をそのまま標準出力(画面)に表示する シンプルなコマンドです。
また、複数のファイルをまとめたり、新しいファイルを作ることもできる、Linuxでは欠かせない基本コマンドです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コマンド名 | cat |
| 読み方 | キャット |
| 由来 | concatenate(連結)から |
| 主な用途 | ファイルの内容表示・複数ファイルの連結・ファイルの作成 |
| 使用場所 | ターミナル上で実行(CUI環境) |
💬 ポイント
catコマンドは「標準出力(stdout)」を利用して画面に結果を表示します。
このしくみを理解すると、後で登場するリダイレクト(>)やパイプ(|)の操作がスムーズに理解できるようになります。
⚙️ コマンド書式
cat [オプション] [ファイル名]| 項目 | 説明 |
|---|---|
| オプション | 表示方法や出力形式を指定するためのもの |
| ファイル名 | 表示・結合したいファイルを指定 |
💬 もしファイル名を省略すると、catは標準入力からの入力を受け取って表示します。
つまり、キーボードから入力した文字をそのまま画面に出すことができます。
🧰 主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -n | 各行に行番号を表示する。 |
| -b | 空行を除いて行番号を表示する。 |
| -A | 改行やタブなどの不可視文字を表示する。 |
| -s | 連続する空行を1行にまとめて表示する。 |
| -E | 各行の末尾に「$」を表示(行末が確認しやすくなる)。 |
💬 ちょっとした豆知識
catは単なる「ファイル表示コマンド」ではなく、ログ解析やスクリプト処理の中でもよく登場します。
特に cat -n や cat -A は、ファイルの整形やデバッグ時にとても便利です。
🧾 使用例と出力の解説
➀ファイルの中身を表示する基本的な使い方
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat hello.txt
Hello, Linux World!
Welcome to AlmaLinux 9.6!💬 ファイル hello.txt の中身がそのまま画面に表示されます。
短いテキストの確認にはこれで十分です。
②行番号を表示してファイルを確認する(-n オプション)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat -n memo.txt
1 Meeting Schedule
2 - Backup check
3 - Update firewall settings
4 - Review user permissions💬 行番号が付くことで、設定ファイルやスクリプトをチェックする際に「どの行か」を特定しやすくなります。
③空行を除いて行番号を表示する(-b オプション)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat -b note.txt
1 AlmaLinux server maintenance
2 Reboot at 22:00💬 空行が多いファイルを見やすく整理して表示できるのがこのオプションです。
テキスト整理や確認にとても便利です。
➃不可視文字を確認する(-A オプション)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat -A data.txt
Hello^IWorld$
This$ is$ a$ test.$💬 ^I はタブ、$ は行末を表しています。
改行コードの混在や、空白・タブを含むデータのチェックに使えます。
➄空行をまとめてすっきり表示する(-s オプション)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat -s report.txt
System check completed.
No errors found.💬 連続した空行を1行にまとめて出力します。
ログファイルや長いテキストの閲覧をスッキリさせるのに役立ちます。
🖥️ catコマンドのリダイレクト活用例
catは標準出力と標準入力を扱うコマンドなので、リダイレクトと組み合わせることで、
新しいファイルを作ったり、ファイルを連結することもできます。
📄 新しいファイルを作成する
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat > newfile.txt
This is a new file.
Type something and press Ctrl+D to finish.💬 キーボードから入力した内容を newfile.txt に保存します。
入力が終わったら Ctrl + D で保存を終了します。
🔗 ファイルを連結して1つにまとめる
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat file1.txt file2.txt > all.txt
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat all.txt
Hello from file1!
Hello from file2!💬 複数のファイルを結合して新しいファイルに出力できます。
この「連結(concatenate)」機能がcatの原点です。
💬 この図では、catがファイルをどのように読み込み、標準出力を通じてターミナルに結果を表示するかを視覚的に理解できます。
✅ まとめ
catコマンドは、Linuxで最もよく使われる基本コマンドの1つです。
シンプルながらも、ファイル内容の表示・確認・結合 など、多くの場面で活躍します。
| 操作内容 | コマンド例 | 説明 |
|---|---|---|
| ファイルを表示 | cat file.txt | ファイル内容をそのまま出力 |
| 行番号付き表示 | cat -n file.txt | 行番号を付けて表示 |
| 空行まとめ | cat -s file.txt | 連続する空行を1行にまとめる |
| 不可視文字確認 | cat -A file.txt | 改行・タブなどを可視化 |
| ファイル結合 | cat a.txt b.txt > c.txt | 2つのファイルを結合して出力 |
| ファイル作成 | cat > new.txt | 標準入力からファイルを作成 |
💬 ポイント
catは単純なコマンドに見えて、実はLinuxの入出力の基本が詰まっています。
「catで表示 → パイプで渡す → 他のコマンドで処理する」という流れを覚えると、
シェル操作がぐっと楽しく、そして効率的になります。
