新Linux入門|旧IDEデバイスファイルの互換性と現代Linuxでの扱い

 昔のLinuxでは、ハードディスクのデバイス名に hdahdb という名前をよく見かけましたよね。
「懐かしい!」と思う方もいるかもしれません😊
 それらは IDE(Integrated Drive Electronics) と呼ばれる、かつて主流だったインターフェースで接続されたドライブを表していました。

 でも今では、SATA・NVMe・USB など多様なデバイスが登場し、Linuxでもそれらを統一的に扱う新しい仕組みが採用されています。
 この記事では、そんな「旧IDEデバイスファイルの仕組み」と「現代Linuxでの扱い」について、わかりやすく整理していきます💡

💾 IDEデバイスファイルとは?

かつてのLinuxシステムでは、IDE接続のハードディスクを表すデバイスファイルとして、
以下のような命名規則が使われていました👇

デバイスファイル説明
/dev/hdaプライマリIDEチャンネルのマスター(1台目)
/dev/hdbプライマリIDEチャンネルのスレーブ(2台目)
/dev/hdcセカンダリIDEチャンネルのマスター
/dev/hddセカンダリIDEチャンネルのスレーブ

🧠 つまり、IDEコントローラ1つに2台までドライブを接続でき、
それぞれ「マスター」と「スレーブ」で識別されていたんです。

当時は、HDDやCD-ROMドライブがIDE接続で管理されていたため、
システム管理者は hda・hdb・hdc といった名前で各ドライブを操作していました。

⚙️ 現代Linuxにおけるデバイスの統一方式

AlmaLinux 9.6を含む現代のLinuxシステムでは、
 IDE、SCSI、SATA、USB、IEEE1394 などの異なるデバイス種類を区別せずに扱えるように統合されています✨

 そのため、旧式の /dev/hdX 形式は使われず、代わりに以下のような /dev/sdX 形式 に統一されています👇

デバイス種類新しい命名規則
SCSI / SATA / USB / 仮想ディスク/dev/sdX/dev/sda, /dev/sdb
NVMe SSD/dev/nvmeXnY/dev/nvme0n1
IDE(互換モードで認識)/dev/sdX/dev/sda(旧hdaに相当)

📘 X の部分はアルファベットで順番に割り当てられます。
(例:最初のディスクが /dev/sda、次が /dev/sdb という具合です)

統合されたデバイス

💡 統合のメリット

IDE・SCSI・USBなどがすべて「/dev/sdX」形式に統一されたことで、
システム管理がとてもシンプルになりました。

改善点内容
一貫性の向上どの種類のストレージでも同じ規則で認識される
ツールとの互換性fdisk, lsblk, mount などが統一的に動作
スクリプトの簡略化デバイス名を意識せず自動処理が可能

🧱 デバイスファイルを確認してみよう

実際に、AlmaLinux 9.6でデバイス一覧を確認すると👇

[root@AlmaLinux ~]# lsblk
NAME                    MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
sda                       8:0    0   20G  0 disk 
├─sda1                    8:1    0    1G  0 part /boot
└─sda2                    8:2    0   19G  0 part 
  ├─almalinux_vbox-root 253:0    0   17G  0 lvm  /
  └─almalinux_vbox-swap 253:1    0    2G  0 lvm  [SWAP]
sr0                      11:0    1 58.5M  0 rom  /run/media/suzuki/VBox_GAs_7.1.10

👀 sda, sdb といった命名が確認できますね。
ここにはもう、hda のような古いIDE形式の名前は登場しません。

🧰 デバイス確認コマンド

IDE互換モードやSATAモードなど、実際の接続方式を調べるには以下のコマンドが役立ちます👇

コマンド説明主なオプション
lsblkブロックデバイスの一覧を表示-f:ファイルシステム情報付き
lshwハードウェア構成の詳細を表示-class disk:ディスク情報のみ表示
lspciPCIバス上のデバイスを表示-v:詳細情報を表示
dmesgカーネルログでデバイス認識の履歴を確認grepでフィルタ可能

[root@AlmaLinux ~]# dmesg | grep sd
(省略)
[    2.036887] sd 0:0:0:0: [sda] Write Protect is off
[    2.036889] sd 0:0:0:0: [sda] Mode Sense: 00 3a 00 00
(省略)

💡ここで sd と表示されているのが、現在の統一ブロックデバイス表現です。

🌟 まとめ

  • 昔のLinuxでは、IDEデバイスが /dev/hdX として扱われていました。
  • 現在では、/dev/sdX に統一され、IDE・SCSI・SATA・USBなどすべて同じ形式で認識されます。
  • この統合により、デバイスの識別や管理がとてもシンプルになりました✨

AlmaLinux 9.6のような最新ディストリビューションでは、
古いIDEドライブも自動的に /dev/sdX 形式で認識され、
過去との互換性を保ちながら、最新環境でも安心して利用できます😊