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新Linuxコマンド演習55

新Linuxコマンド演習55 概要

新Linuxコマンド演習55」では、Linuxシステムにおけるホスト名と名前解決の設定を理解します。
具体的には、以下の4つの要素を実際に操作しながら学習します。

  • /etc/hostname:ホスト名を定義するファイル
  • hostname コマンド:現在のホスト名を表示・設定するコマンド
  • /etc/hosts:ローカルネットワークでの名前解決設定
  • /etc/resolv.conf:DNSサーバー情報の設定

 これらはネットワーク通信の基礎であり、サーバー識別やDNS解決の仕組みを理解するうえで不可欠です。

ホスト名と関連ファイルの概要

項目役割説明
/etc/hostnameホスト名の定義システム起動時に読み込まれ、ホスト名を自動設定する。
hostname コマンドホスト名の確認・変更現在のホスト名を表示したり、一時的に変更する。
/etc/hostsローカル名解決IPアドレスとホスト名を手動で対応付ける。DNSが使えない環境で使用。
/etc/resolv.confDNSサーバー設定ネームサーバーや検索ドメインを指定し、外部ドメイン解決に使用。

表の説明
この4つの要素は、Linuxにおける名前解決の流れに関係します。
 システムはまず /etc/hosts を確認し、それでも解決できない場合に /etc/resolv.conf のDNS設定を参照します。
また、ホスト名の定義は /etc/hostname に保存され、hostname コマンドで確認可能です。

演習問題+模範解答例

演習01:/etc/hostname ファイルを表示する

問題
 rootユーザーに切り替えて、現在のホスト名が定義されている /etc/hostname ファイルの内容を表示してください。

模範解答例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ su -
パスワード:
[root@AlmaLinux ~]# cat /etc/hostname 
AlmaLinux

解説
/etc/hostname にはシステムのホスト名が記録されています。
起動時にこの値が読み込まれて、ネットワーク上の識別名として設定されます。

演習02:ホスト名を確認する

問題
現在設定されているホスト名を hostname コマンドで確認してください。

模範解答例

[root@AlmaLinux ~]# hostname
AlmaLinux

解説
hostname コマンドを使うと、現在のシステムのホスト名を確認できます。
ホスト名はDNSの逆引きやシステム管理ツールで識別される基本情報のひとつです。

演習03:ホスト名を変更する

問題
ホスト名を一時的に「server01」に変更してください。

模範解答例

[root@AlmaLinux ~]# hostnamectl set-hostname server01
[root@AlmaLinux ~]# hostname
server01

解説
hostnamectl set-hostname コマンドを使うと、システムのホスト名を恒久的に変更できます。
再起動しても保持されるのが特徴です。
テキストエディタによる /etc/hostname 編集よりも推奨される方法です。

演習04:ホスト名を元に戻す

問題
ホスト名を再び「AlmaLinux」に戻してください。

模範解答例

[root@AlmaLinux ~]# hostnamectl set-hostname AlmaLinux
[root@AlmaLinux ~]# hostname
AlmaLinux

解説
ホスト名を元に戻す場合も同じ hostnamectl コマンドを使用します。
この方法では再起動を行う必要はなく、即時反映されます。

演習05:/etc/hosts ファイルを確認する

問題
/etc/hosts ファイルの内容を確認し、ローカルアドレスの名前解決設定を確認してください。

模範解答例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat /etc/hosts
127.0.0.1   localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
::1         localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6

解説
このファイルでは、IPアドレスとホスト名の対応が手動で定義されています。
ネットワーク接続がない環境でも、localhost などの基本名解決が行えるようになっています。

演習06:/etc/resolv.conf ファイルを確認する

問題
/etc/resolv.conf ファイルの内容を確認し、設定されているDNSサーバーを確認してください。

模範解答例

[root@AlmaLinux ~]# cat /etc/resolv.conf 
# Generated by NetworkManager
nameserver 10.0.2.3

解説
/etc/resolv.conf ファイルには、DNSサーバーのアドレス(nameserver)が定義されています。
NetworkManagerにより自動生成される場合があるため、手動編集時は注意が必要です。

まとめ

新Linuxコマンド演習55」では、ホスト名と名前解決の基礎設定を学びました。

学習ポイント

  • /etc/hostname はシステム起動時に読み込まれるホスト名設定ファイル
  • hostnamectl コマンドでホスト名を永続的に変更可能
  • /etc/hosts はローカルでの名前解決を行うためのマッピングファイル
  • /etc/resolv.conf はDNSサーバーを指定し、外部ドメイン解決に使用

💡 補足
NetworkManager が /etc/resolv.conf を自動管理するため、
永続的なDNS設定は nmcli コマンドで行うのが推奨されます。