新Linux入門|wコマンドでユーザーの活動状況とCPU使用率を把握する

 Linuxシステムを運用していると、「今、誰がログインしているの?」「どんなコマンドを実行しているの?」「CPUの使用状況は?」といった情報をすぐに知りたいことがありますよね💡
そんなときに便利なのが wコマンド です。

このコマンドは、ログイン中のすべてのユーザーの活動を一覧で表示できるツールです。
 さらに、システムの稼働時間、ロードアベレージ(CPU負荷)、各ユーザーの実行中プロセス までまとめて確認できる優れものなんです。
 システムの「今」を一目で把握できるため、監視やトラブル対応の現場でも欠かせないコマンドです。

🧠 wコマンドの概要

w コマンドは、現在ログインしているユーザーの情報と、システム全体の状態を表示するコマンドです。
 ログイン名、端末、ログイン時刻、アイドル時間、CPU使用率、そしてユーザーが実行しているコマンドなどを一度に確認できます。

項目内容
コマンド名w
主な用途ログイン中のユーザーとCPU使用状況の確認
参照するログ/var/run/utmp
管理対象ログインセッション、プロセス、システム負荷情報

🪶 ポイント
 who コマンドが「誰がログインしているか」を示すのに対し、w コマンドは「誰が何をしているのか」まで確認できます。

⚙️ コマンド書式

w [オプション] [ユーザー名]
引数説明
オプション表示内容を変更する(ヘッダー省略、短縮表示など)
ユーザー名特定のユーザーの情報だけを表示

🧾 主なオプション

オプション説明
-h, --no-headerヘッダー行を非表示にする。
-u, --no-current現在のプロセス時間計算において、ユーザー名の違いを無視
-s, --short短縮表示モード(ログイン時刻やCPU時間を非表示)
-f, --fromFROM列の表示形式をホスト名に切り替える。
-i, --ip-addrFROM列をIPアドレス表示にする。

📘 補足
 このコマンドは内部的に /proc ディレクトリの情報を参照して、リアルタイムにユーザーとCPU使用率を表示しています。
つまり、実行するたびに「今現在」の状態が見られる、ライブモニタリング的なツールなのです。

💻 使用例と出力例

① ログインしているユーザーの一覧を表示する

[suzuki@AlmaLinux ~]$ w

出力例

 00:42:21 up  2:01,  2 users,  load average: 0.00, 0.00, 0.00
USER     TTY        LOGIN@   IDLE   JCPU   PCPU WHAT
suzuki   seat0     23:17    0.00s  0.00s  0.00s /usr/libexec/gdm-wayland-sessio
suzuki   tty2      23:17    2:01m  0.02s  0.02s /usr/libexec/gnome-session-bina

🧩 出力の見方

項目内容
USERログインユーザー名
TTY使用している端末(tty/pts)
FROMログイン元(:0 はローカル、IPはリモート)
LOGIN@ログイン時刻
IDLEアイドル時間(操作していない時間)
JCPU端末全体のCPU使用時間
PCPU現在実行中のプロセスのCPU使用時間
WHAT実行中のコマンド

💬 解説
 この出力では、suzukiがローカルとターミナルからログインして作業中、tanakaがリモートからSSHでログインしてwコマンドを実行している様子が確認できます。

② ショートフォーマットで表示(-s オプション)

[suzuki@AlmaLinux ~]$ w -s

出力例

 01:03:51 up  2:23,  2 users,  load average: 0.00, 0.00, 0.00
USER     TTY         IDLE WHAT
suzuki   seat0      0.00s /usr/libexec/gdm-wayland-session --register-session
suzuki   tty2       2:23m /usr/libexec/gnome-session-binary

🧠 ポイント
短縮表示により、見たい項目をすっきり確認できます。
特に多数のユーザーがログインしている大規模環境では、視認性を高めるのに役立ちます。

③ ヘッダーを非表示にする(-h オプション)

[suzuki@AlmaLinux ~]$ w -h

出力例

suzuki   seat0     23:17    0.00s  0.00s  0.00s /usr/libexec/gdm-wayland-sessio
suzuki   tty2      23:17    2:23m  0.02s  0.02s /usr/libexec/gnome-session-bina

💡 解説
スクリプトなどでwコマンドの出力を加工するとき、ヘッダー行を省きたい場合に便利です。

🔍 まとめ

w コマンドは、「今この瞬間のシステム状態」を知るための非常に強力なツールです。
 誰がログインしているか、どんな作業をしているか、CPUがどの程度使われているかをまとめて確認できるため、
サーバー監視や負荷調査の基本として覚えておくととても便利です。

🪄 POINT

  • ログインユーザーとCPU負荷を一括表示
  • who より詳細な情報が得られる
  • top と組み合わせればシステム全体の把握が容易

AlmaLinux 9.6 では標準で利用できるので、ぜひ一度実行して「システムの今」を覗いてみましょう😊