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LinuxC入門|コマンド演習02

LinuCコマンド演習02 の概要
「LinuCコマンド演習02」では、Linux システム上で動作している プロセスの状態把握 と システム全体の負荷状況の確認 をテーマに学習します。
特に 1章で登場したコマンドについて、ps・pgrep・top・uptime・free といった、プロセス管理とリソース監視の基本コマンドを実際に操作しながら理解していきます。
本演習では、「今どんなプロセスが動いているのか」「CPU やメモリはどの程度使われているのか」「システムは安定して稼働しているのか」といった、運用・障害対応の現場で必ず必要になる視点を身につけることが目的です。
LinuC 試験対策としてだけでなく、サーバー管理・トラブルシューティングの基礎力を養う内容となっています。

1章で登場したコマンドの解説
ps コマンドの概要
ps は、現在実行中のプロセスを一覧表示するコマンドです。
| 主な使い方 | 内容 |
|---|---|
| ps | 自分が起動したプロセスを表示 |
| ps aux | システム全体のプロセスを詳細表示 |
表の説明
ps はオプションによって表示範囲と情報量が大きく変わります。
ps aux は、トラブル対応時によく使われる定番の組み合わせです。
pgrep コマンドの概要
pgrep は、プロセス名から PID を検索するコマンドです。
| 主な使い方 | 内容 |
|---|---|
| pgrep プロセス名 | 指定した名前の PID を表示 |
| pgrep -a プロセス名 | PID とコマンド名を表示 |
表の説明
ps と grep を組み合わせる代わりに、pgrep を使うことで PID を簡単に取得できます。
top コマンドの概要
top は、CPU・メモリ使用率やプロセスの状態を リアルタイム表示するコマンドです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| %CPU | CPU 使用率 |
| %MEM | メモリ使用率 |
| TIME+ | CPU 使用時間 |
表の説明
top はシステム負荷が高い原因を素早く特定するための強力なツールです。
uptime コマンドの概要
uptime は、システムの稼働時間と平均負荷を表示します。
| 表示項目 | 内容 |
|---|---|
| up | 稼働時間 |
| load average | 過去 1分・5分・15分の平均負荷 |
表の説明
load average は CPU コア数と比較して判断するのがポイントです。
free コマンドの概要
free は、メモリ使用状況を表示するコマンドです。
| オプション | 内容 |
|---|---|
| free | メモリ使用量を表示 |
| free -h | 人間が読みやすい単位で表示 |
表の説明
Linux ではキャッシュも積極的にメモリを使うため、available の値を見ることが重要です。
演習問題+模範解答例
演習01:ps コマンド(プロセス一覧の確認)
問題
今すぐシステム全体で動作しているプロセスを一覧表示してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ ps aux
USER PID %CPU %MEM VSZ RSS TTY STAT START TIME COMMAND
root 1 0.0 1.0 175948 18300 ? Ss 15:38 0:01 /usr/lib/syst
root 2 0.0 0.0 0 0 ? S 15:38 0:00 [kthreadd]
root 3 0.0 0.0 0 0 ? S 15:38 0:00 [pool_workque
root 4 0.0 0.0 0 0 ? I< 15:38 0:00 [kworker/R-rc
root 5 0.0 0.0 0 0 ? I< 15:38 0:00 [kworker/R-sy
root 6 0.0 0.0 0 0 ? I< 15:38 0:00 [kworker/R-sl
(週略)解説
ps aux を実行することで、全ユーザーのプロセスを詳細情報付きで確認できます。
トラブル発生時の初動確認として非常に重要です。
演習02:pgrep コマンド(PID の取得)
問題
sshd プロセスの PID を確認してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ pgrep sshd
1119解説
pgrep を使うことで、特定のサービスが起動しているかを素早く確認できます。
演習03:top コマンド(リアルタイム監視)
問題
CPU やメモリの使用状況をリアルタイムで確認してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ top
top - 17:29:49 up 1:50, 2 users, load average: 0.00, 0.00, 0.00
Tasks: 212 total, 1 running, 211 sleeping, 0 stopped, 0 zombie
%Cpu(s): 0.3 us, 0.7 sy, 0.0 ni, 97.8 id, 0.0 wa, 1.2 hi, 0.0 si, 0.0 st
MiB Mem : 1707.2 total, 402.3 free, 904.8 used, 576.7 buff/cache
MiB Swap: 2048.0 total, 1909.6 free, 138.4 used. 802.4 avail Mem
PID USER PR NI VIRT RES SHR S %CPU %MEM TIME+ COMMAND
2184 suzuki 20 0 4078688 196244 52952 S 5.0 11.2 0:17.76 gnome-s+
2820 suzuki 20 0 917324 44820 31136 S 1.0 2.6 0:02.68 gnome-t+
56 root 20 0 0 0 0 I 0.3 0.0 0:00.30 kworker+
(省略)q キーを押すとターミナルに戻ります。
解説
top は負荷が高いプロセスを即座に特定できるため、障害対応で頻繁に使われます。
演習04:uptime コマンド(稼働時間の確認)
問題
システムの稼働時間と平均負荷を確認してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ uptime
22:04:21 up 6:25, 2 users, load average: 0.02, 0.02, 0.00解説
長期間稼働しているサーバーや、急激な負荷増大の有無を把握する際に役立ちます。
演習05:free コマンド(メモリ使用状況)
問題
メモリ使用状況を人間が読みやすい形式で確認してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ free -h
total used free shared buff/cache available
Mem: 1.7Gi 912Mi 390Mi 8.0Mi 585Mi 794Mi
Swap: 2.0Gi 134Mi 1.9Gi解説
available の値を確認することで、メモリ不足かどうかを正しく判断できます。
演習06:ps と pgrep の組み合わせ理解
問題
bash プロセスの PID を確認し、その詳細情報を表示してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ pgrep bash
2859
[suzuki@AlmaLinux ~]$ ps aux | grep bash
suzuki 2859 0.0 0.3 224136 5368 pts/0 Ss 15:39 0:00 bash
suzuki 4079 0.0 0.1 221816 2796 pts/0 S+ 22:05 0:00 grep --color=auto bash解説
pgrep で PID を特定し、ps で詳細を確認する流れは実務でよく使われます。
まとめ
「LinuCコマンド演習02」では、ps・pgrep・top・uptime・free を通じて、
Linux システムの プロセス状態 と リソース使用状況 を把握する基本操作を学びました。
これらのコマンドは、LinuC 試験対策だけでなく、日常運用や障害対応において欠かせない基礎スキルです。
