このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

Linux基礎:圧縮と解凍の練習用ダミーファイルの作成

圧縮と解凍の練習用ダミーファイルの作成

 Linuxでは、システム運用や学習の中で「圧縮」と「解凍」を練習する場面が多くあります。しかし、実際の作業ファイルや重要なデータを使って練習すると、誤操作によってファイルを失ってしまう危険があります。そのため、練習用に「ダミーファイル」を作成して利用するのが安全で効果的です。

 本章では、Linux環境(Rocky Linuxを前提)で 容量の大きなダミーファイルを作成する方法 を解説します。これにより、圧縮や解凍の練習を安全に行える準備が整います。

1.ダミーファイルを作成する方法

1.1 ddコマンドで作成

 ddコマンドは、ブロック単位でデータをコピーする仕組みを持ち、ゼロ埋めのファイルを作成するのに便利です。

構文

dd if=/dev/zero of=ファイル名 bs=ブロックサイズ count=繰り返し回数
パラメータ説明
if入力ファイル(/dev/zero でゼロデータを生成)
of出力ファイル名
bsブロックサイズ
count書き込み回数

【例1】10MBのダミーファイルを作成

[user@rocky9 ~]$ dd if=/dev/zero of=dummy1.dat bs=1M count=10
10+0 レコード入力
10+0 レコード出力
10485760 bytes (10 MB, 10 MiB) copied, 0.00429853 s, 2.4 GB/s
[user@rocky9 ~]$ ls -l dummy1.dat 
-rw-r--r--. 1 user user 10485760  8月 25 01:21 dummy1.dat

1.2 fallocateコマンドで作成

fallocateは、指定したサイズのファイル領域を瞬時に確保できるコマンドです。

構文

fallocate -l サイズ ファイル名

【例2】100MBのダミーファイルを作成

[user@rocky9 ~]$ fallocate -l 100M dummy2.img
[user@rocky9 ~]$ ls -lh dummy2.img
-rw-r--r--. 1 user user 100M  8月 25 01:37 dummy2.img

1.3 truncateコマンドで作成

truncateコマンドは、ファイルサイズを直接指定して作成・変更できます。

構文

truncate -s サイズ ファイル名

【例3】50MBのダミーファイルを作成

[user@rocky9 ~]$ truncate -s 50M dummy3.bin
[user@rocky9 ~]$ ls -lh dummy3.bin
-rw-r--r--. 1 user user 50M  8月 25 01:42 dummy3.bin

2.ダミーファイル作成時の注意点

2.1 実データではなく「空の領域」であること

 これらの方法で作成したダミーファイルは、実際の中身がゼロや空の領域で構成されています。実際の文書や画像などが入っているわけではありません。

2.2 容量の指定に注意

 誤って非常に大きなサイズ(数GB以上)を指定すると、ディスク領域を圧迫する危険があります。練習では10MB〜100MB程度のファイルを作成すると良いでしょう。

2.3 ファイル名の付け方

 ダミーファイルは学習用なので、内容を連想できる名前(例: dummy1.dat, testfile.img)にしておくと整理しやすいです。

まとめ

  • ダミーファイルは、圧縮や解凍の練習に使える安全なファイル。
  • 作成方法には ddfallocatetruncate など複数の手段がある。
  • 容量の指定に気をつけつつ、練習環境に合わせた大きさで作成すると良い。