このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

Linux基礎:ファイル情報を表示するコマンド

ファイル情報を表示するコマンド

 Linux システムでファイルを扱う際には、中身を直接確認するだけでなく、行数・単語数・バイト数 といった統計的な情報を知りたい場面があります。ログファイルの行数を確認したり、ディレクトリ内のファイル数を数えたりする作業は、日常的なシステム運用の一部です。こうしたときに便利なのが wc コマンド です。

 wc は「word count」の略で、ファイルの内容に基づいて行数・単語数・バイト数を出力します。オプションを指定すれば、必要な情報だけを取り出せるため、スクリプトや監視処理にも応用可能です。

1.wc コマンドの基本

1.1. コマンド概要

 wc コマンドは、ファイルの行数・単語数・バイト数を集計して表示します。特定のオプションを指定すれば、行数だけ、バイト数だけなどに絞って出力することができます。

書式

wc [オプション] [ファイル名]

1.2. 主なオプション

オプション説明
-l行数だけを表示する。
-w単語数だけを表示する。
-cバイト数だけを表示する。
-m文字数を表示する(マルチバイト対応)。
-L最も長い行の文字数を表示する。

2.wc コマンドの使用例

2.1. ファイル情報の確認

例: /etc/hosts の行数・単語数・バイト数を確認

[user@rocky9 ~]$ wc /etc/hosts
  2  10 158 /etc/hosts

 この場合、2 行、10 単語、158 バイトであることを意味します。出力順序は「行数 → 単語数 → バイト数」です。

2.2. 行数だけを表示

例: /etc/passwd の行数のみを確認

[user@rocky9 ~]$ wc -l /etc/passwd
37 /etc/passwd

ファイルの総ユーザー数を把握するために利用できます。

2.3. パイプとの組み合わせ

ls コマンドなどと組み合わせると、ディレクトリ内のファイル数を数えることが可能です。

例: /etc ディレクトリ内のファイル数を確認

[user@rocky9 ~]$ ls /etc | wc -l
245

このように wc コマンドはファイル数の集計に活用できます。

2.4. 最も長い行の文字数を確認

例: /etc/services の中で最も長い行の長さを確認

[user@rocky9 ~]$ wc -L /etc/services
132 /etc/services

テキスト処理で行の長さ制限を確認したい場合に便利です。

3.応用例

3.1. ログ解析での利用

大規模ログファイルの「行数」を wc -l で確認することで、ログの蓄積量を把握できます。

3.2. シェルスクリプトでの利用

 定期的に特定ディレクトリのファイル数を確認し、閾値を超えたら通知する、といったスクリプトでも wc が役立ちます。

まとめ

  • wc コマンドは 行数・単語数・バイト数 を確認するための基本コマンド。
  • -l, -w, -c などのオプションで必要な情報を絞り込める。
  • 他コマンドと組み合わせることで、ファイル数やログの規模を効率的に調べられる。

日常的な Linux 管理において、wc はシンプルながらも非常に強力な補助ツールです。