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Linux基礎:コマンド練習13

コマンド練習13

 「コマンド練習13」では、5章の中盤で登場したコマンドについて 練習問題を通して学びます。ここで扱うのは コマンド履歴を扱う history、コマンドの短縮形を作成する alias、文字列の解釈に影響を与える引用符(シングルクォーテーションとダブルクォーテーション) です。

 Linux シェルを効率的に使うためには、履歴を活用した再利用、短縮コマンドの設定、引用符の正しい使い分けが必須です。ここでは、これらの使い方を 表や図 で整理し、実際の練習問題を通して体験できるようにしました。最後に 「練習+模範解答例」 を掲載します。

コマンド解説

1.history コマンド(コマンド履歴表示)

過去に実行したコマンドを一覧表示。

使用例説明
history全コマンド履歴を表示
!100履歴番号 100 のコマンドを再実行

例:history コマンドの実行例

  98  ls
  99  cd /home
 100  cat file.txt

2.alias コマンド(コマンド短縮)

コマンドの別名を設定できる。

使用例説明
alias ll='ls -l'llls -l のエイリアスに設定
alias gs='git status'gsgit status を実行

例:エイリアス

ll → ls -l

3.引用符(シングルクォーテーションとダブルクォーテーション)

文字列の解釈の違いを理解する。

種類挙動
シングル ' 'echo '$USER'$USER が展開されず、そのまま表示
ダブル " "echo "$USER"$USER が環境変数として展開される。

例:引用符

$ echo '$USER'
$USER

$ echo "$USER"
user

練習問題 + 模範解答例

問題1

これまでに実行したコマンドの履歴をすべて表示してください。
模範解答例

[user@rocky9 ~]$ history
    1  sudo dnf update -y
    2  shutdown -r now
(省略)

問題2

履歴の中から ls を含むコマンドだけを表示してください。
模範解答例

[user@rocky9 ~]$ history | grep ls
(省略)
   26  ls
   27  ls -l
   30  ls -l
(省略)

問題3

新しいエイリアスを作成し、ll を入力すると ls -l が実行されるようにしてください。
模範解答例

[user@rocky9 ~]$ alias ll='ls -l'
[user@rocky9 ~]$ ll
合計 377336
-rw-r--r--. 1 user     user             168  9月  1 23:12 all_output.log
-rw-r--r--. 1 user     user             121  9月  3 22:57 backup.tar.gz
(省略)

問題4

 hello.txt というファイルを新規に作成し、echo コマンドで環境変数 $USER をシングルクォーテーションで出力し、hello.txt に保存してください。
模範解答例

[user@rocky9 ~]$ touch hello.txt
[user@rocky9 ~]$ echo '$USER' > hello.txt

問題5

 同じ hello.txt に、ダブルクォーテーションを使って $USER を展開した結果を追記してください。
模範解答例

[user@rocky9 ~]$ echo "$USER" >> hello.txt

問題6

 作成した hello.txt の内容を表示し、シングルクォーテーションとダブルクォーテーションの違いを確認してください。
模範解答例

[user@rocky9 ~]$ cat hello.txt
$USER
user

問題7

ll エイリアスを削除してください。
模範解答例

[user@rocky9 ~]$ unalias ll

まとめ

「コマンド練習13」では、5章の中盤で登場したコマンドについて 学びました。

  • history でコマンド履歴を確認・再利用
  • alias でコマンドを短縮して効率化
  • 引用符の違いで文字列や環境変数の解釈をコントロール

これにより、Linux シェルでの 効率的な作業と正確な出力制御 を実践的に習得できます。