
Linux基礎:ログインとログアウト
Linuxを利用するためには、まず「ログイン」を行い、ユーザーとしてシステムに認証される必要があります。そして作業を終えた後は、必ず「ログアウト」してセッションを終了することが重要です。Linuxはマルチユーザーシステムであり、複数のユーザーが同時に利用できるため、ユーザー管理と認証の仕組みが厳格に設けられています。
ログイン後に表示される「プロンプト」は、コマンドを入力できる準備が整ったことを示す合図です。さらにLinuxには「一般ユーザー」と「管理者ユーザー(root)」があり、プロンプトの記号によって区別されます。本章では、ログインとログアウトの流れ、プロンプトの意味、rootユーザーの特徴、そしてセキュリティ上欠かせないログアウトの重要性について詳しく解説します。

1.Linuxにおけるログイン
1.1. マルチユーザーシステムとアカウント
Linuxは、1台のコンピュータを複数のユーザーが同時に利用できるマルチユーザーシステムです。各ユーザーには「アカウント」が割り当てられ、システム利用はアカウント認証によって管理されます。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| アカウント | システム利用権限を持つ情報。ユーザー名とパスワードで認証される。 |
| ユーザー名 | 利用者を識別するための名前。 |
| パスワード | 認証に用いる秘密情報。入力時は画面に表示されない。 |
図解イメージ
それぞれのユーザーが独自のアカウントでログインし、個別の作業環境を利用できる。

1.2. ログイン操作の流れ
システムを起動すると、ログイン画面が表示されます。
【例1】ログイン画面(Rocky Linux の場合)
Rocky Linux 9.6 (Blue Onyx)
Kernel 5.14.0-362.el9.x86_64 on an x86_64
rocky9 login: _ここで、ユーザー名「user」とパスワード「password」を入力すると、ログインが完了します。
【例2】ログイン成功例
Rocky Linux 9.6 (Blue Onyx)
Kernel 5.14.0-362.el9.x86_64 on an x86_64
rocky9 login: user ← ユーザー名入力
Password: ← パスワード入力(表示されない)
Last login: Sat Aug 22 13:40:36 2025 on tty1
[user@rocky9 ~]$ ← プロンプト表示注意点
- ユーザー名・パスワードは大文字と小文字を区別する。
- パスワード入力は画面に表示されない(セキュリティ対策)
- 入力を誤った場合はBackspaceで修正可能
2.プロンプトとユーザーの種類
2.1. 一般ユーザーのプロンプト
ログイン後に表示される行を「プロンプト」と呼びます。一般ユーザーのプロンプトは通常、記号が $ になります。
【例3】一般ユーザーのプロンプト
[user@rocky9 ~]$user→ ユーザー名rocky9→ ホスト名(コンピュータ名)~→ ホームディレクトリを意味する。$→ 一般ユーザーを示す。
2.2. rootユーザー(管理者)のプロンプト
Linuxには「root」という管理者アカウントがあります。rootユーザーは、ソフトウェアのインストール、設定変更、システム再起動など、すべての操作が可能です。
【例4】rootユーザーのプロンプト
[root@rocky9 ~]#| プロンプト記号 | 意味 |
|---|---|
$ | 一般ユーザー |
# | 管理者ユーザー(root) |
重要
- rootユーザーは非常に強力な権限を持つ。
- 誤操作によってシステムを破壊する恐れがあるため、常時rootで作業するのは推奨されない。
- 通常作業は一般ユーザーで行い、管理が必要な場合は
sudoコマンドで一時的に権限を借用する。
3.ログアウト
3.1. ログアウトの方法
作業を終えたら必ずログアウトしてセッションを終了します。
| 方法 | コマンド/操作 | 説明 |
|---|---|---|
| コマンド | exit | 最も一般的なログアウト方法 |
| ショートカット | Ctrl + D | 入力終了(EOF)を送信してログアウト |
【例5】ログアウト操作
[user@rocky9 ~]$ exit
logout
Rocky Linux 9.6 (Blue Onyx)
login:3.2. ログアウトの重要性
- 不正利用の防止(第三者によるアカウント悪用のリスクを回避)
- システム資源の無駄な消費を防ぐ
- サーバー運用におけるセキュリティの基本的な対策
4.Windowsとの用語の違い
Linuxでは「ログイン」「ログアウト」という表現を使うのが一般的ですが、Windowsでは「ログオン」「ログオフ」という言葉が使われます。Linux環境で「ログオン」「ログオフ」と言っても意味は通じますが、Linuxに慣れたエンジニアは通常「ログイン」「ログアウト」と呼びます。
まとめ
Linuxでシステムを利用する際には、以下の流れが基本です。
- ログイン:ユーザー名とパスワードを入力して認証を受ける。
- プロンプト確認:コマンド入力可能な状態になったことを確認
- 作業:必要な操作を一般ユーザーまたは必要に応じてroot権限で行う。
- ログアウト:必ずセッションを終了してセキュリティを確保
Linuxはマルチユーザー環境であるため、この一連の流れを守ることはセキュリティの観点からも必須です。
