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Linux基礎:システムの終了と再起動

システムの終了と再起動
Linuxシステムを安全に終了・再起動するためには、専用のコマンドを使用する必要があります。コンピュータの電源ボタンを直接操作して強制終了すると、未保存のデータが失われたり、ファイルシステムが破損する危険があります。そのため、Linuxでは shutdown コマンド や関連するコマンドを用いて、システムに適切な終了処理を行わせることが推奨されています。
本章では、Rocky Linux を例に取り、システムを終了する方法や再起動する方法、shutdown コマンドのオプション、さらに関連するコマンド(reboot, halt, poweroff など)についても解説します。安全なシステム運用のために不可欠な基本操作として理解を深めていきましょう。

1.shutdownコマンドによる終了と再起動
1.1. shutdownコマンドの基本構文
shutdown コマンドは、システムを安全に停止・再起動するための標準的なコマンドです。
構文
shutdown [オプション] 時間- オプション … 終了・再起動・キャンセルなどの指定
- 時間 … 実行タイミングを指定(即時:
now、数分後:+10、特定時刻:20:30)
1.2. 主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
-h | システムを終了して停止する(halt) |
-r | システム終了後に再起動する(reboot) |
-c | 実行中のシャットダウン処理をキャンセルする(cancel) |
1.3. 使用例
【例1】すぐにシステムを停止
[user@rocky9 ~]$ shutdown -h now【例2】すぐにシステムを再起動
[user@rocky9 ~]$ shutdown -r now【例3】10分後にシステムを再起動
[user@rocky9 ~]$ shutdown -r +10【例4】20時30分にシステムを再起動
[user@rocky9 ~]$ shutdown -r 20:302.shutdown以外の関連コマンド
2.1. rebootコマンド
システムを再起動する専用コマンドです。内部的には shutdown -r now と同じ動作を行います。
構文
reboot【例】
[user@rocky9 ~]$ reboot2.2. haltコマンド
CPUの動作を停止し、システムを終了させるコマンドです。
構文
halt【例】
[user@rocky9 ~]$ sudo halt
[sudo] user のパスワード:2.3. poweroffコマンド
システムを終了して電源を切るコマンドです。shutdown -h now とほぼ同じ挙動になります。
構文
poweroff【例】
[user@rocky9 ~]$ poweroff3.時間指定の方法
3.1. 即時実行
now… コマンドを実行した瞬間に終了または再起動を行う。
3.2. 分指定
+分数… 指定した分後に終了や再起動を実行する。
例:+5→ 5分後に処理
3.3. 時刻指定
hh:mm… 24時間表記で終了・再起動する時刻を指定する。
例:20:30→ 夜8時30分に処理
4.注意点と実務上のポイント
- root権限が必要
・shutdown、rebootなどは基本的に root 権限でのみ実行可能
・一般ユーザーはsudoを利用して実行するケースが多い。 - 強制電源断は危険
・ファイルシステムが壊れる可能性があるため、必ずコマンドで終了する。 - 運用環境での利用
・サーバー環境では、シャットダウン・再起動前にサービス停止やユーザー通知を行うのが基本
まとめ
Linuxシステムを終了・再起動する際には、shutdown コマンドを中心に、reboot、halt、poweroff といった関連コマンドを使い分けます。
shutdown -h now… 即時終了shutdown -r now… 即時再起動shutdown -r +10… 10分後に再起動reboot,halt,poweroff… 簡易的な終了・再起動コマンド
システムの安定性とデータの安全を守るため、必ず正しいコマンドで終了や再起動を実施しましょう。
