プロンプトとは

 プロンプトとは、シェルがコマンド入力を受け付ける準備ができていることを示す記号や文字列です。ユーザーがコマンドを入力するたびに、シェルがこのプロンプトを表示し、次の操作を促します。プロンプトには、ユーザー名、ホスト名、現在のディレクトリなどの情報が含まれており、環境によって異なることがあります。

プロンプトの表示例

以下は一般的なプロンプトの例です。

user01@ubuntu:~$
  • user01: 現在ログインしているユーザー名
  • ubuntu: ホスト名(コンピュータ名)
  • ~: 現在のディレクトリ(~はホームディレクトリを示します)
  • $: 一般ユーザーのプロンプト記号

プロンプト記号

プロンプト記号は、一般ユーザーとスーパーユーザー(root)で異なります。

$ <コマンド>

一般ユーザーのプロンプト

$ <コマンド>

スーパーユーザー(root)のプロンプト

# <コマンド>

 スーパーユーザーのプロンプトでは#記号が使われており、通常のユーザーとは異なる権限を持っていることを示しています。これにより、システムの管理や変更が行えるかどうかを明確に区別できます。

まとめ

 プロンプトは、ユーザーとシェルの間で重要なインターフェースの役割を果たしています。プロンプトによって現在のユーザーやディレクトリの状態がわかり、システムの権限レベルも一目で確認できるため、Linuxシステムを操作する際に不可欠な要素です。