LPIC-1 101試験模擬問題:29-32

問題29:abc.txt ファイルにマッチするワイルドカードマスクを含んだ表現はどれですか?

A) a?c.txt
B) .txt C) ab.tx?
D) abc.*

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正解) D

【解説】
A) a?c.txt は誤りです。? は1文字を表すため、”abc.txt” にはマッチしますが、他の拡張子を含むファイルにはマッチしません。

B) *.txt は誤りです。.txt 拡張子を持つすべてのファイルにマッチしますが、”abc.txt” に限定していません。

C) ab*.tx? は誤りです。このパターンは “ab” で始まり、”.tx” で終わる3文字目が任意の1文字であるファイルにマッチしますが、”abc.txt” には正確にマッチしません。

D) abc.* が正解です。abc. で始まり、任意の拡張子を持つファイルにマッチします。たとえば “abc.txt” や “abc.log” にマッチします。


問題30:ls コマンドの実行結果を text.txt ファイルに格納する正しいコマンドはどれですか?

A) ls > text.txt
B) ls >> text.txt
C) ls 2> text.txt
D) ls | text.txt

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正解) A

【解説】
A) ls > text.txt が正解です。> を使用すると、ls コマンドの標準出力が text.txt に上書きされます。

B) ls >> text.txt は誤りです。>> はファイルに追記するために使われ、既存の内容を上書きせずに追加しますが、問題文では追記ではなく格納が求められています。

C) ls 2> text.txt は誤りです。2> は標準エラー出力をファイルにリダイレクトするコマンドです。

D) ls | text.txt は誤りです。| はパイプであり、他のコマンドへの出力に使用されますが、ファイルに直接保存するには使用できません。


問題31:ls コマンドの実行結果を表示しながら text.txt ファイルに格納する正しいコマンドはどれですか?

A) ls 2>&1 text.txt
B) ls | tee text.txt
C) ls > text.txt | cat
D) ls && cat > text.txt

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正解) B

【解説】
A) ls 2>&1 text.txt は誤りです。この構文は標準エラー出力を標準出力に結合するものであり、目的に適していません。

B) ls | tee text.txt が正解です。tee コマンドは、ls コマンドの結果を表示しつつ、指定したファイルに出力を保存します。

C) ls > text.txt | cat は誤りです。このコマンドは ls の出力をファイルに保存した後、cat コマンドを実行しますが、標準出力を表示しながら保存することはできません。

D) ls && cat > text.txt は誤りです。この構文は ls コマンドの後に cat を実行しますが、正しい動作ではありません。


問題32:rm コマンドに関する誤った説明はどれですか?

A) rm -i オプションは削除前に確認を求めます。
B) rm -r オプションはディレクトリを再帰的に削除します。
C) rm -f オプションはファイルが存在しない場合でもエラーメッセージを表示します。
D) rm コマンドは削除したファイルを復元できません。

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正解) C)

【解説】
A) rm -i オプションは削除前に確認を求めます は正しいです。rm -i ではファイル削除前に確認が求められます。

B) rm -r オプションはディレクトリを再帰的に削除します は正しいです。rm -r でディレクトリとその内容をすべて削除します。

C) rm -f オプションはファイルが存在しない場合でもエラーメッセージを表示します は誤りです。rm -f オプションは、ファイルが存在しない場合でもエラーメッセージを表示せず、静かに処理を進めます。

D) rm コマンドは削除したファイルを復元できません は正しいです。rm コマンドで削除されたファイルは簡単には復元できません。