LPIC-1 101試験 模試③:17-20

問題17:仮想化の技術について、以下の説明のうち正しいものはどれですか(2つ選択)。

A) コンテナ型の仮想化はホストOSとカーネルを共有するため、高速に動作します。
B) コンテナ型の仮想化は異なるOSの起動をサポートします。
C) ハイパーバイザー型の仮想化は異なるOSの起動が可能です。
D) ハイパーバイザー型の仮想化はホストOSとカーネルを共有します。

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正解) A, C

【解説】
A) 正解です。コンテナ型仮想化ではホストOSとカーネルを共有するため、軽量で高速です。
B) 誤りです。コンテナ型仮想化はホストOSと同じカーネルを共有する必要があるため、異なるOSは起動できません。
C) 正解です。ハイパーバイザー型仮想化では、異なるOSを完全に仮想化することが可能です。
D) 誤りです。ハイパーバイザー型ではOSとカーネルを共有しません。

問題18:manコマンドが参照するデータが格納されているディレクトリはどれですか。

A) /usr/share/document
B) /usr/share/man
C) /usr/local/manual
D) /usr/local/document

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正解) B

【解説】
A) 誤りです。/usr/share/documentというディレクトリは存在しません。
B) 正解です。manページは/usr/share/manに格納されています。
C) 誤りです。/usr/local/manualは一般的ではありません。
D) 誤りです。/usr/local/documentは不正確です。

問題19:環境変数を一覧表示するためのコマンドはどれですか(2つ選択)。

A) env
B) printenv
C) envprint
D) print

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正解) A, B

【解説】
A) 正解です。envは現在の環境変数を表示します。
B) 正解です。printenvも環境変数を表示するコマンドです。
C) 誤りです。envprintというコマンドは存在しません。
D) 誤りです。printというコマンドは存在しません。

問題20:以下のコマンドを実行した際、出力される内容はどれですか。
FOO=World
echo "$FOO and \$FOO"

A) World and $FOO
B) World and FOO
C) $FOO and World
D) FOO and World

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正解) A

【解説】
A) 正解です。ダブルクォート内では変数$FOOは展開され、その値Worldが表示されます。また、\$FOOのようにバックスラッシュ(エスケープ)が付いている場合は、文字列としてそのまま表示されます。そのため結果はWorld and $FOOとなります。
B) 誤りです。FOOという文字列が表示されることはありません。
C) 誤りです。$FOOが最初に出現することはありません。
D) 誤りです。FOOという文字列に変数が展開されることはありません。