LPIC-1 101試験模擬問題:53-56
問題53:file.txt
ファイルの所有グループを sales
から accounting
に変更する正しいコマンドはどれですか?(2つ選択)
A) chgrp accounting file.txt
B) chgrpfile.txt
C) chown :accounting file.txt
D) chown .accounting file.txt
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正解) C, D
【解説】
A) chgrp accounting file.txt は誤りです。chgrp コマンドを使う場合は、グループ名にドットやコロンを使いませんが、chown を使う方が柔軟で適切です。
B) chgrpfile.txt は誤りです。chgrp コマンドでグループ名の前に「:」を付ける必要はありません。
C) chown :accounting file.txt が正解です。chown コマンドでグループ名を指定する際、グループ名の前に「:」または「.」を使うことでグループを変更できます。
D) chown .accounting file.txt も正解です。「.」を使っても、グループを変更できます。
問題54:umask
コマンドの目的を正しく説明しているものはどれですか?
A) ファイルやディレクトリのデフォルトのパーミッションを設定する。
B) ファイルの所有者を設定する。
C) ファイルのアクセス権を変更する。
D) ファイルシステムをチェックする。
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正解) A
【解説】
A) ファイルやディレクトリのデフォルトのパーミッションを設定する が正解です。umask コマンドは、新しく作成されたファイルやディレクトリのデフォルトのパーミッションを設定するために使用されます。
B) ファイルの所有者を設定する は誤りです。所有者の変更には chown コマンドを使用します。
C) ファイルのアクセス権を変更する は誤りです。既存のファイルのアクセス権を変更する場合は chmod コマンドを使用します。
D) ファイルシステムをチェックする は誤りです。ファイルシステムのチェックには fsck コマンドを使用します。
問題55:chmod g+s
コマンドの効果を正しく説明しているものはどれですか?
A) グループに読み取り権限を付与する。
B) グループ所有権を新しいファイルに継承させる。
C) グループに書き込み権限を付与する。
D) グループに実行権限を付与する。
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正解) B
【解説】
A) グループに読み取り権限を付与する は誤りです。g+s はグループ所有権の継承に関連しており、読み取り権限とは関係ありません。
B) グループ所有権を新しいファイルに継承させる が正解です。chmod g+s は、セットGIDビットを設定することで、ディレクトリ内で作成されたファイルが親ディレクトリのグループ所有権を継承するようにします。
C) グループに書き込み権限を付与する は誤りです。書き込み権限は g+w を使用して設定します。
D) グループに実行権限を付与する は誤りです。実行権限は g+x を使用します。
問題56:/etc/fstab
ファイルの役割を正しく説明しているものはどれですか?
A) 起動時に実行されるスクリプトを定義する。
B) ファイルシステムのチェックを行うための設定ファイル
C) マウントポイントとファイルシステムのマウントオプションを設定するファイル
D) デフォルトのファイルパーミッションを設定するファイル
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正解) C
【解説】
A) 起動時に実行されるスクリプトを定義する は誤りです。起動スクリプトは通常、/etc/rc などに設定されます。
B) ファイルシステムのチェックを行うための設定ファイル は部分的に正しいですが、/etc/fstab ファイルの主な役割はファイルシステムのマウント設定です。
C) マウントポイントとファイルシステムのマウントオプションを設定するファイル が正解です。/etc/fstab ファイルには、システム起動時に自動的にマウントするファイルシステムや、そのマウントオプションが定義されています。
D) デフォルトのファイルパーミッションを設定するファイル は誤りです。ファイルパーミッションのデフォルト設定には umask を使用します。