LPIC-1 102試験模擬問題:25-28

問題1: NTPサーバーの役割として正しい説明はどれですか?

A) ネットワーク経由でホストのIPアドレスを管理する。
B) ネットワーク上のデバイス間でデータ転送を最適化する。
C) ネットワーク内のシステム間で時刻を同期する。
D) ファイルのバックアップをスケジュールする。

解答解説を開く
正解) C

【解説】
A) ネットワーク経由でホストのIPアドレスを管理する は誤りです。NTPは時刻の同期に使用されるプロトコルで、IPアドレス管理には関与しません。

B) ネットワーク上のデバイス間でデータ転送を最適化する は誤りです。NTPはデータ転送ではなく、時刻の同期を行います。

C) ネットワーク内のシステム間で時刻を同期する が正解です。NTP(Network Time Protocol)は、ネットワーク上の複数のホスト間で時刻を正確に同期させるプロトコルです。

D) ファイルのバックアップをスケジュールする は誤りです。NTPは時刻同期に特化したプロトコルであり、バックアップ機能とは無関係です。

問題2: chronyd について正しい説明はどれですか?

A) 高精度な時刻同期を提供するNTPデーモンの代替
B) ファイルシステムのバックアップを管理するツール
C) CPUのクロック周波数を管理するサービス
D) 物理メモリを管理するためのツール

解答解説を開く
正解) A

【解説】
A) 高精度な時刻同期を提供するNTPデーモンの代替 が正解です。chronyd は、NTPプロトコルを使用してシステムの時刻を正確に同期させる軽量なデーモンで、特に不安定なネットワーク環境でも高精度な時刻同期を提供します。

B) ファイルシステムのバックアップを管理するツール は誤りです。バックアップ管理ツールとは関係ありません。

C) CPUのクロック周波数を管理するサービス は誤りです。chronyd はCPUのクロック管理ではなく、システムの時刻同期を行います。

D) 物理メモリを管理するためのツール は誤りです。chronyd はメモリ管理とは無関係です。

問題3: ハードウェアクロック(RTC)について正しい説明はどれですか?

A) システムが稼働しているときのみ動作する。
B) 電源がオフの状態でも時刻を保持する。
C) インターネット経由で時刻を同期する。
D) システムクロックとは完全に独立して動作する。

解答解説を開く
正解) B

【解説】
A) システムが稼働しているときのみ動作する は誤りです。ハードウェアクロックはシステムの電源がオフでも動作し、時刻を保持します。

B) 電源がオフの状態でも時刻を保持する が正解です。RTC(Real-Time Clock)は、マザーボード上のバッテリーによって、システムがオフになっている間も時刻を維持します。

C) インターネット経由で時刻を同期する は誤りです。RTCはネットワークと無関係に時刻を保持します。インターネット経由で時刻を同期するのはNTPなどのプロトコルの役割です。

D) システムクロックとは完全に独立して動作する は誤りです。システムクロックは起動時にハードウェアクロックから時刻を取得しますが、その後は独立して動作します。

問題4: systemdを採用しているシステムでログデータを閲覧するために使用するコマンドはどれですか?

A) syslog
B) journalctl
C) logview
D) dmesg

解答解説を開く
正解) B

【解説】
A) syslog は誤りです。syslog は古いログシステムで、systemdのログ管理には使用されません。

B) journalctl が正解です。journalctl はsystemdのログ管理機能にアクセスするためのコマンドで、システム全体のログを表示したり、特定のサービスのログを確認するために使用されます。

C) logview は誤りです。このコマンドは存在しません。

D) dmesg は誤りです。dmesg はカーネルリングバッファのメッセージを表示するためのコマンドですが、systemdのログ管理には使用しません。