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新Linuxコマンド演習13

新Linuxコマンド演習13 概要
🧑💻グループを使ってユーザーを管理しよう!
「新Linuxコマンド演習13」では、Linuxにおけるグループ管理の基本操作を学びます。
グループは、複数のユーザーをまとめて管理し、アクセス権やファイル共有を効率的に行うための重要な仕組みです。
ここでは、groupadd・usermod・groupdel といったグループ管理コマンドを使いながら、
グループの作成から削除までの一連の流れを実際に操作して確認します。

🧑💻ここで学ぶコマンド一覧
| コマンド | 主な用途 | 説明 |
|---|---|---|
| groupadd | グループを新規作成する。 | システムに新しいグループを登録するコマンド。 |
| usermod | ユーザーをグループに追加・変更する。 | 既存ユーザーのグループ設定を変更する。 |
| groupdel | 不要なグループを削除する。 | システムから指定グループを削除する。 |
| cat | ファイル内容を表示する。 | /etc/group の内容を確認する際に使用。 |
💡 ポイント
グループ管理を行うには root権限 が必要です。
ユーザー suzuki は sudo 権限を持っているため、sudo を使って実行できます。
⚙️ 各コマンドの書式と主なオプション
groupaddコマンド
groupadd [オプション] グループ名| オプション | 説明 |
|---|---|
| -g | GID(グループID)を指定して作成 |
| -r | システムグループとして作成(GID < 1000) |
| -f | 既に存在する場合でもエラーを出さずに終了 |
解説
groupadd は新しいグループを作成するコマンドで、指定した名前が /etc/group に登録されます。
usermodコマンド
groupadd [オプション] グループ名| オプション | 説明 |
|---|---|
| -a | 既存グループ設定を保持したまま追加 |
| -G | 追加先のグループを指定(複数指定可) |
注意
-a オプションを忘れると、既存グループ設定が上書きされてしまうため注意!
groupdelコマンド
groupdel グループ名| オプション | 説明 |
|---|---|
| (なし) | 指定グループを削除します。 |
| -f | 強制削除(※ディストリビューションによっては非対応) |
解説
指定したグループを削除します。
ただし、削除対象のグループがプライマリグループとして使用中のユーザーがいる場合、削除できません。
💪 演習問題+模範解答例
本演習では、AlmaLinux 9.6 の環境を使用し、
ユーザー suzuki(sudo権限あり)を前提にコマンド操作を実践します。
演習01:グループの作成
問題
新しいグループ sales を作成してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ sudo groupadd sales解説
groupadd sales により、sales というグループが作成されます。
この情報は /etc/group に自動的に追加されます。
確認するには以下のコマンドを実行します。
[suzuki@AlmaLinux ~]$ grep sales /etc/group
sales:x:1001:演習02:ユーザーの作成とグループへの追加
問題
新しいユーザー sato を作成し、パスワードを設定した上で、sales グループに追加してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ sudo useradd sato
[suzuki@AlmaLinux ~]$ sudo passwd sato
ユーザー user02 のパスワードを変更。
新しいパスワード: infr@l1nux!
新しいパスワードを再入力してください:
passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。次に、sato を sales グループに追加します。
[suzuki@AlmaLinux ~]$ sudo usermod -aG sales sato解説
-aG オプションにより、既存グループ設定を保持したまま、
sales グループにも追加します。
演習03:/etc/group ファイルの確認
問題
/etc/group ファイルを表示して、sato が sales グループに追加されていることを確認してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ cat /etc/group
root:x:0:
bin:x:1:
daemon:x:2:
sys:x:3:
sales:x:1001:sato
sato:x:1002:解説
出力の中に sales:x:1001:sato があることから、
ユーザー sato が sales グループに所属していることがわかります。
演習04:グループの削除
問題
sales グループを削除してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ sudo groupdel sales解説
groupdel コマンドで sales グループを削除します。
ただし、削除対象がプライマリグループの場合は削除できません。
今回は sato の追加グループだったため、問題なく削除できます。
演習05:ユーザーの削除
問題
sato ユーザーとホームディレクトリを削除してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ sudo userdel -r sato解説
-r オプションをつけることで、ユーザー sato のホームディレクトリ /home/sato も同時に削除します。
不要なアカウントの整理に便利です。
✅ まとめ
「新Linuxコマンド演習13」では、
グループの作成・ユーザーの追加・削除の操作を通して、Linuxのアクセス管理の基礎を実践的に学びました。
| 学習項目 | 使用コマンド | ポイント |
|---|---|---|
| グループ作成 | groupadd | システムに新しいグループを登録 |
| ユーザー追加 | useradd, passwd | ホームディレクトリとパスワードを設定 |
| グループ参加 | usermod -aG | 既存の設定を保持して追加 |
| グループ削除 | groupdel | プライマリグループでない場合に削除可 |
| ユーザー削除 | userdel -r | アカウントとホームをまとめて削除 |
この演習を通して、ユーザー・グループの関係を正しく理解し、
安全かつ効率的なシステム管理を行うスキルを身につけましょう。
