このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。
新Linuxコマンド演習14

新Linuxコマンド演習14 概要
「新Linuxコマンド演習14」では、Linuxシステムの基本的な管理操作であるユーザーとグループの作成・管理を行います。
ユーザーアカウントやグループを正しく管理することは、システムのセキュリティとアクセス制御の基礎となります。
この演習では、以下の内容を実際にコマンド操作しながら学びます。
- 新しいユーザーの作成(useradd)
- 新しいグループの作成(groupadd)
- 既存のユーザーを特定のグループに追加(usermod)
これらのコマンドは、Linux管理者が日常的に行うアカウント管理業務の基本です。

コマンド一覧と主なオプション
| コマンド | 主な用途 | 主なオプション | 説明 |
|---|---|---|---|
| useradd | 新しいユーザーを作成する | -m:ホームディレクトリを作成 -c:コメント(説明)を追加 -s:ログインシェルを指定 | 新しいユーザーを登録し、システムに追加する |
| groupadd | 新しいグループを作成する | (なし) | 新しいグループを登録し、システムに追加する |
| usermod | 既存ユーザーの設定を変更する | -aG:指定グループにユーザーを追加 | ユーザーの属性やグループ設定を変更する |
この表の通り、useraddは新規ユーザーを作成、groupaddはグループ作成、usermodは既存ユーザー設定の変更に使用されます。
特に usermod -aG は、グループ追加時に既存の設定を保持したまま追加できるため、安全に利用できます。
演習問題+模範解答例
演習01:ユーザーを作成する
問題
rootユーザーに切り替え、ユーザー「tanaka」「yamamoto」「watanabe」を作成してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ su -
パスワード:
[root@AlmaLinux ~]# useradd tanaka
[root@AlmaLinux ~]# useradd yamamoto
[root@AlmaLinux ~]# useradd watanabe
[root@AlmaLinux ~]# tail -n 3 /etc/passwd
tanaka:x:1001:1001::/home/tanaka:/bin/bash
yamamoto:x:1002:1002::/home/yamamoto:/bin/bash
watanabe:x:1003:1003::/home/watanabe:/bin/bash解説
- /etc/passwd にユーザー情報が登録され、各ユーザーのホームディレクトリ(例:/home/tanaka)が作成されます。
- それぞれのユーザーはデフォルトで、同名のプライマリグループが自動的に作成されます。
演習02:グループを作成する
問題
「group1」「group2」「group3」という3つのグループを作成してください。
模範解答例
[root@AlmaLinux ~]# groupadd group1
[root@AlmaLinux ~]# groupadd group2
[root@AlmaLinux ~]# groupadd group3
[root@AlmaLinux ~]# tail -n 3 /etc/group
group1:x:1004:
group2:x:1005:
group3:x:1006:解説
- /etc/group ファイルには、グループ名とグループID(GID)が登録されます。
- groupadd コマンドで作成されたグループは、ユーザーを追加するまでメンバーが空の状態です。
演習03:ユーザーをグループに追加する
問題
各ユーザーを次のグループに追加してください。
| ユーザー名 | 所属グループ |
|---|---|
| tanaka | group1 |
| yamamoto | group2 |
| watanabe | group3 |
模範解答例
[root@AlmaLinux ~]# usermod -aG group1 tanaka
[root@AlmaLinux ~]# usermod -aG group2 yamamoto
[root@AlmaLinux ~]# usermod -aG group3 watanabe
[root@AlmaLinux ~]# grep -E "tanaka|yamamoto|watanabe" /etc/group
tanaka:x:1001:
yamamoto:x:1002:
watanabe:x:1003:
group1:x:1004:tanaka
group2:x:1005:yamamoto
group3:x:1006:watanabe解説
- usermod -aG は、既存のグループ設定を保持しながら新しいグループにユーザーを追加します。
- grep コマンドで /etc/group を検索すると、ユーザーが正しくグループに登録されたことを確認できます。
ユーザーとグループの関係
| 種類 | ファイル | 役割 |
|---|---|---|
| ユーザー情報 | /etc/passwd | 各ユーザーの基本情報(UID・ホームディレクトリなど)を管理 |
| グループ情報 | /etc/group | グループ名と所属ユーザーを管理 |
| 認証情報 | /etc/shadow | 各ユーザーのパスワード情報を暗号化して保存 |
これら3つのファイルは、Linuxのユーザー・グループ管理における中核です。
まとめ
「新Linuxコマンド演習14」では、Linuxにおけるユーザーとグループの管理を実践的に学びました。
- useradd でユーザーを作成
- groupadd でグループを作成
- usermod -aG でグループにユーザーを追加
これらのコマンドを使いこなすことで、アクセス権限の適切な設定とシステム運用の安全性を確保できます。
