このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。
新Linuxコマンド演習44

新Linuxコマンド演習44 概要
「新Linuxコマンド演習44」では、RPM(Red Hat Package Manager)形式のパッケージ管理について学びます。
RPMは、RHEL系ディストリビューション(AlmaLinux、Rocky Linux、Fedoraなど)で標準的に利用されるパッケージ管理システムです。
パッケージのインストール・確認・削除などを行うことができ、ソフトウェア管理の基本となります。
本演習では、rpmコマンドの主要なオプションを理解し、実際にパッケージの導入から削除までを体験します。
rpmコマンドの主なオプション
| オプション | 意味 | 使用例 |
|---|---|---|
| -q | 指定したパッケージの情報を照会する。 | rpm -q httpd |
| -qa | すべてのインストール済みパッケージを一覧表示する。 | rpm -qa |
| -qi | 指定したパッケージの詳細情報を表示する。 | rpm -qi vim-common |
| -ivh | 新しいパッケージをインストールする。 | rpm -ivh htop-3.3.0-1.el9.x86_64.rpm |
| -e | パッケージをアンインストールする。 | rpm -e htop |
表の説明
rpm コマンドはパッケージを操作するための基本ツールです。
-q 系オプションで照会を、-i・-e でインストール/削除を実行します。
-v(詳細表示)、-h(進行状況バー)を組み合わせることで、操作の進捗を視覚的に確認できます。
演習問題+模範解答例
演習01:インストール済みのRPMパッケージを一覧表示する
問題
システムにインストール済みのRPMパッケージをすべて表示してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ rpm -qa
[root@AlmaLinux ~]# rpm -qa
libgcc-11.5.0-5.el9_5.alma.1.x86_64
fonts-filesystem-2.0.5-7.el9.1.noarch
hwdata-0.348-9.18.el9.noarch
xkeyboard-config-2.33-2.el9.noarch
tzdata-2025b-1.el9.noarch
(省略)解説
- -qa オプションで、システム上にインストールされているすべてのパッケージを一覧表示します。
- q は “query(照会)”、a は “all(すべて)” の意味です。
演習02:特定パッケージの詳細情報を表示する
問題
vim-common パッケージの詳細情報を表示してください。
模範解答例
[root@AlmaLinux ~]# rpm -qi vim-common
Name : vim-common
Epoch : 2
Version : 8.2.2637
Release : 22.el9_6.1
Architecture: x86_64
Install Date: 2025年10月27日 17時08分09秒
Group : Unspecified
Size : 31860870
License : Vim and MIT
(省略)解説
- -qi オプションは、指定パッケージの詳細なメタ情報(インストール日・ライセンス・サイズなど)を表示します。
- パッケージの依存関係や出所を確認する際に非常に有用です。
演習03:パッケージがインストール済みかどうかを確認する
問題
postfix パッケージがインストールされているか確認してください。
模範解答例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ rpm -q postfix
パッケージ postfix はインストールされていません解説
- -q はパッケージ名を指定して照会します。
- 存在しない場合、「インストールされていません」と表示されます。
- これにより、依存関係確認や重複インストールを防ぐことができます。
演習04:Htopパッケージをインストールする
問題
htop パッケージをRPMファイルからインストールしてください。
必要に応じて依存パッケージ hwloc-libs も同様にインストールします。
模範解答例
まず、RPMファイルをダウンロードして /root に保存します。
ダウンロードとインストールは自己責任でお願いいたします。
・「hwloc-libs-2.4.1-5.el9.x86_64.rpm」のダウンロード先
URL:https://dl.rockylinux.org/pub/rocky/9/BaseOS/x86_64/os/Packages/h/hwloc-libs-2.4.1-5.el9.x86_64.rpm
・「htop-3.3.0-1.el9.x86_64.rpm」のダウンロード先
URL:https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/9/Everything/x86_64/Packages/h/htop-3.3.0-1.el9.x86_64.rpm
ダウンロードしたファイルを「/root」ディレクトリに配置します。
rpmコマンドで -ivh オプションを指定してインストールします。
[suzuki@AlmaLinux ~]$ sudo mv Downloads/hwloc-libs-2.4.1-5.el9.x86_64.rpm /root
[sudo] suzuki のパスワード:
[suzuki@AlmaLinux ~]$ sudo mv Downloads/htop-3.3.0-1.el9.x86_64.rpm /root
[suzuki@AlmaLinux ~]$ su -
パスワード:
[root@AlmaLinux ~]# rpm -ivh hwloc-libs-2.4.1-5.el9.x86_64.rpm
準備しています... ################################# [100%]
更新中 / インストール中...
1:hwloc-libs-2.4.1-5.el9 ################################# [100%]
[root@AlmaLinux ~]# rpm -ivh htop-3.3.0-1.el9.x86_64.rpm
準備しています... ################################# [100%]
更新中 / インストール中...
1:htop-3.3.0-1.el9 ################################# [100%]解説
- -i:インストール、-v:詳細表示、-h:進捗バー表示。
- RPMファイルを直接指定してインストールします。
- 依存関係がある場合は、先に関連パッケージ(例:hwloc-libs)を導入しておきます。
演習05:Htopを起動する
問題
インストールした htop コマンドを起動してください。
模範解答例
[root@AlmaLinux ~]# htop出力例
CPU・メモリ・プロセス一覧がリアルタイムで表示される。

解説
- htop はテキストベースのプロセスモニタです。
- CPU・メモリ使用率をリアルタイムで確認できます。
- 終了は q キーで行います。
演習06:パッケージをアンインストールする
問題
インストールした htop パッケージをアンインストールしてください。
模範解答例
[root@AlmaLinux ~]# rpm -e htop
[root@AlmaLinux ~]# rpm -e hwloc-libs解説
- -e は「erase(削除)」の略です。
- 依存する他のパッケージがある場合、削除できないこともあります。
その場合は dnf remove の使用を検討します。
演習終了時の作業:ダウンロードファイルを削除する
問題
この演習でダウンロードしたRPMファイルを削除してください。
模範解答例
[root@AlmaLinux ~]# rm -f hwloc-libs-2.4.1-5.el9.x86_64.rpm
[root@AlmaLinux ~]# rm -f htop-3.3.0-1.el9.x86_64.rpm解説
不要なRPMファイルを削除して環境をクリーンに保ちます。
次回以降の検証やアップデートに備えることが推奨されます。
まとめ
「新Linuxコマンド演習44」では、
RPMパッケージの照会・詳細表示・インストール・削除を一通り体験しました。
学習ポイント
- rpm は パッケージを直接管理する低レベルコマンド。
- -q 系 オプションで情報確認、-i / -e で導入・削除。
- 実運用では依存解決を自動で行う dnf コマンド との併用が推奨されます。
この知識をもとに、次回の演習では「DNFによるパッケージ管理の自動化」を学びます。
