新Linux入門|ユーザーインターフェースの種類を解説:CLI・GUI・タッチUIの特徴と使い分け

Linuxは、サーバーからデスクトップ、さらにはタブレットまで、さまざまな環境で動作します。
それを支えるのが「ユーザーインターフェース(User Interface, UI)」です。
UIとは、人間(ユーザー)とコンピュータの間で情報をやり取りするための仕組みのこと。

この記事では、Linuxでよく使われる3種類のユーザーインターフェース、
CLI(コマンドラインインターフェース)・GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)・タッチUI
の特徴と使い分けについてわかりやすく紹介します。

💡 ユーザーインターフェースとは?

「ユーザーインターフェース(UI)」とは、ユーザーがコンピュータを操作するための接点です。
Linuxでは、CLI・GUI・タッチUIという3つの形で提供されています。

種類操作方法主な利用シーン特徴
CLI(コマンドライン)キーボード入力サーバー管理・スクリプト作成正確・高速・軽量
GUI(グラフィカル)マウスとキーボードデスクトップ・業務利用直感的・視覚的に操作可能
タッチUI指やスタイラスタブレット・スマート端末手軽・モバイル向き

💬 ポイント
CLIは「文字で命令」、GUIは「見て触って操作」、タッチUIは「指で直接操作」と覚えるとわかりやすいです。

🖋️ CLI(コマンドラインインターフェース)

CLI(Command Line Interface)は、キーボードからコマンドを入力して操作する方式です。
画面はシンプルなテキストベースですが、システムを細かく制御できるのが特徴です。

項目内容
主なシェルBash、Zsh、Fish など
メリット高速・軽量・自動化しやすい
デメリット覚えるコマンドが多く、初心者には難しい
用途サーバー管理、スクリプト実行、パッケージ管理など

✅ CLIの操作例(AlmaLinux 9.6)

以下のように、現在のディレクトリの内容を確認するには ls コマンドを使用します。

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ls
ダウンロード  デスクトップ  ビデオ  画像
テンプレート  ドキュメント  音楽    公開

💬 出力例の説明
ls は “list” の略で、ディレクトリ内のファイル・フォルダを一覧表示します。

⚙️ CLIコマンドの書式と主なオプション

コマンド説明
lsファイルやディレクトリを一覧表示する
cdディレクトリを移動する
pwd現在のディレクトリ(作業場所)を表示する
cpファイルやディレクトリをコピーする
mvファイルやディレクトリを移動またはリネームする

ls コマンドの主なオプション

オプション説明
-l詳細情報(パーミッション・所有者など)を表示
-a隠しファイルも含めて表示
-hファイルサイズを読みやすい形式(KB/MB)で表示
-Rサブディレクトリも再帰的に表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ls -lah
合計 84K
drwx------. 14 suzuki suzuki 4.0K 10月 29 18:54 .
drwxr-xr-x.  3 root   root     20 10月 27 16:42 ..
-rw-------.  1 suzuki suzuki  516 10月 29 18:36 .bash_history
-rw-r--r--.  1 suzuki suzuki   18  4月 30  2024 .bash_logout
-rw-r--r--.  1 suzuki suzuki  141  4月 30  2024 .bash_profile
-rw-r--r--.  1 suzuki suzuki  492  4月 30  2024 .bashrc
(省略)

💬 ポイント
CLIは、スクリプト化(自動化)ができることが最大の強み。
サーバー運用では欠かせないインターフェースです。

🪟 GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)

GUI(Graphical User Interface)は、マウスやキーボードで操作するグラフィカルな環境です。
アイコンやメニュー、ウィンドウを使って直感的に操作できます。

項目内容
代表的な環境GNOME、KDE Plasma、Xfce、LXQt
メリット見やすく、初心者でも扱いやすい。
デメリットリソースを多く消費する(メモリやCPU)
用途デスクトップPC・業務利用・教育現場など

GNOME環境の確認例(AlmaLinux 9.6)

[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo $XDG_CURRENT_DESKTOP
GNOME

💬 解説
このコマンドで、現在利用中のデスクトップ環境名を確認できます。
AlmaLinux 9.6 では GNOME が標準です。

🧠 GUIの特徴と代表的な環境比較

デスクトップ環境特徴軽さ主な用途
GNOMEシンプルでモダンなUI、安定性が高い企業・教育向け
KDE Plasma美しい見た目と高カスタマイズ性やや重個人・開発者
Xfce軽量で安定、古いPCにも最適軽い仮想環境・旧PC
LXQt超軽量・シンプル非常に軽いIoT・省リソース環境

💬 ポイント
GUIは「わかりやすさ」「見やすさ」を重視する一方、CLIに比べると処理効率はやや低下します。
用途に合わせて両方を併用するのが理想的です。

📱 タッチUI(タッチベースのユーザーインターフェース)

タッチUIは、スマートフォンやタブレットなどのタッチ操作に対応したインターフェースです。
Linuxでも、タッチデバイスに対応した環境が増えています。

項目内容
代表的な環境Ubuntu Touch、Plasma Mobile、Phosh(GNOMEベース)
メリット直感的で操作が早い
デメリットデスクトップ用途では操作が限定される
用途モバイル端末、教育機器、組み込み機器など

💬 ポイント
タッチUIは、スマートデバイスや組み込み機器で活用されています。
Linuxの柔軟性により、同じOSでもCLI・GUI・タッチUIを切り替えて使うことが可能です。

🔍 CLIとGUIの共存

AlmaLinuxのようなサーバーOSでも、CLIとGUIを共存させることが可能です。
CLIでシステム管理を行いながら、必要に応じてGUIを利用するケースもあります。

GNOMEをインストールする例

[root@AlmaLinux ~]# dnf groupinstall "Server with GUI" -y

💬 解説

  • dnf groupinstall はパッケージグループをまとめてインストールするコマンドです。
  • "Server with GUI" グループを選ぶと、GNOMEデスクトップがインストールされます。
オプション説明
-yすべての質問に「Yes」で自動応答する。
groupinstallパッケージグループ単位でのインストール

🌱 まとめ:使い分けがLinuxの強み

Linuxの魅力は、目的に応じてインターフェースを選べる柔軟性にあります。

目的おすすめUI理由
サーバー管理・開発CLI高速で正確な操作が可能
一般ユーザー・教育利用GUI直感的に使いやすい
組み込み・モバイルタッチUIタッチデバイス向けに最適化

💬 一言でまとめると

CLIは「職人の道具」、GUIは「快適なオフィス」、タッチUIは「スマートな直感操作」。
それぞれの特徴を理解し、目的に合わせて使い分けることで、Linuxはもっと便利になります。