
新Linux入門|echoコマンドでメッセージを出力してみよう
Linuxの世界では、ターミナル上で「メッセージを表示する」ことがとてもよくあります。
例えば、「スクリプトが正常に動作したかを確認したい」「変数の中身を表示したい」など、
ちょっとした出力確認の場面で活躍するのが echoコマンド です。
echo は、指定した文字列をそのまま画面(標準出力)に表示するシンプルなコマンドです。
使い方はとても簡単ですが、シェルスクリプトなどで非常によく使われる基本中の基本。
ここでは、AlmaLinux 9.6 環境を使って、echo コマンドの基本から便利な使い方までを解説します。

💬echoコマンドとは?
echo コマンドは、文字列や変数の値を画面に表示するコマンドです。
主に、以下のようなシーンで使われます:
- メッセージをユーザーに伝える(例:「処理が完了しました」など)
- シェルスクリプト内で変数の値を確認する
- 特定の文字列をファイルや別のコマンドに渡す
コマンド書式
echo [オプション] [文字列]| 項目 | 説明 |
|---|---|
| echo | 文字列を標準出力に出力するコマンド |
| [オプション] | 出力動作を変更するための指定 |
| [文字列] | 表示したいテキストや変数 |
💡 ポイント
echo はコマンドラインでもスクリプトでも使える、
「Linuxユーザーのあいさつ代わり」と言えるほど頻繁に登場します。
⚙️ 主なオプションと説明
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -n | 改行を出力しない |
| -e | エスケープシーケンス(特殊文字)を解釈する |
| -E | エスケープシーケンスを無効にする(デフォルト動作) |
| --help | ヘルプを表示する |
💬 補足
Linuxのシェルによっては、echo の動作が微妙に異なる場合があります。
AlmaLinux 9.6 では、bash標準のechoが利用されるため、上記オプションが使用できます。
🖥️ 使用例と出力解説
① 文字列を表示する
[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo Hello, World
Hello, World📘 説明
単純に文字列を指定すると、そのまま画面に出力されます。
最初に試す定番のコマンドですね。
② 改行を出力しない(-n)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo -n "Hello, "
[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo "World"
Hello, World📘 説明
-n オプションを使うと、最後の改行を出力しません。
2つの出力が同じ行に続いて表示され、「Hello, World」となります。
③ エスケープシーケンスを解釈して表示する(-e)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo -e "Hello\nWorld"
Hello
World📘 説明
-e オプションを使うと、\n(改行)や \t(タブ)などの特殊文字を解釈して出力できます。
| エスケープシーケンス | 説明 | 出力例 |
|---|---|---|
| \n | 改行 | HelloWorld |
| \t | タブ | Hello World |
| \a | ベル音(警告音) | ピッ(音が鳴る) |
| \ | バックスラッシュそのもの | \ |
💡 ポイント
\n や \t はスクリプト内で見やすい出力を作るのに役立ちます。
④ エスケープシーケンスを無効化する(-E)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo -E "Hello\nWorld"
Hello\nWorld📘 説明
-E は -e の逆で、特殊文字をそのまま文字列として表示します。
デフォルトの動作でもあるため、特に指定しなくても同じ結果になります。
⑤ 変数の値を表示する
[suzuki@AlmaLinux ~]$ NAME="Linux"
[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo "Welcome to $NAME!"
Welcome to Linux!📘 説明
シェル変数を使うと、$変数名 でその値を展開して表示できます。
スクリプト内でのメッセージ出力にもよく使われるテクニックです。
🧠 echoとprintfの違い
echo はシンプルで使いやすい反面、
出力フォーマットの精密な制御は苦手です。
| コマンド | 特徴 |
|---|---|
| echo | 簡単にメッセージを出力できる。シンプルで直感的。 |
| printf | 書式を指定して出力できる。より細かい制御が可能。 |
💡 ポイント
普段の確認やスクリプト内メッセージでは echo、
数値や整形出力が必要なときは printf を使い分けるのがコツです。
⚠️ よくある注意点
| 状況 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 改行されずに出力されない | -n オプションを付けている | オプションを外す |
| エスケープが解釈されない | -e が指定されていない | echo -e を使う |
| 特殊文字が展開されない | シングルクォートで囲っている | ダブルクォートに変更 |
📘 エスケープ例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo 'Hello\nWorld'
Hello\nWorld ←(エスケープが展開されない)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ echo -e "Hello\nWorld"
Hello
World✅ まとめ:echoは「出力の第一歩」!
echo コマンドは、Linuxで文字列や変数を画面に表示するための最も基本的なコマンドです。
たった一行で結果を確認できるため、シェル操作やスクリプト学習の最初のステップに最適です。
💡 覚えておきたいポイント
- echo "文字列":文字列を表示
- echo -n:改行なしで表示
- echo -e:改行やタブなどのエスケープを解釈
- $変数:変数の値を展開して表示
シンプルだけど奥が深い「echo」。
Linuxを使ううえで、まず最初に覚えておきたい基本コマンドのひとつです。
