
新Linux入門|viエディタの基本操作と使い方
Linuxを使っていると、設定ファイルを編集したり、ログを確認したりする場面が頻繁にあります。
そんなときに欠かせないのが、テキストエディタ vi(ブイアイ) です。
viはシンプルで軽量、しかもどんなLinux環境でも動作する信頼性の高いエディタです。
ここでは、viの基本操作と使い方をわかりやすく解説していきます。
📝 viエディタとは?
vi(Visual Editor)は、LinuxやUNIX系システムで標準的に使われるテキストエディタです。
その特徴は、「どんな環境でも動作する」「コマンドラインで操作できる」こと。
システム管理やプログラミングで使われるほとんどのLinuxディストリビューション(もちろんAlmaLinux 9.6でも)に標準で搭載されています。
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 軽量・高速 | 起動が速く、低スペック環境でも快適に動作 |
| 標準搭載 | ほとんどのLinuxにプリインストール済み |
| CLI操作 | GUIがなくても使えるため、サーバー管理に最適 |
| 高い信頼性 | システム修復時やリカバリーモードでも利用可能 |
📘 使用例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ vi /etc/hosts→ ネットワーク設定ファイル /etc/hosts を直接編集できます。
⚙️ viエディタの2つのモードを理解しよう
viエディタには、他のエディタとは異なる特徴があります。
それが 「モード切り替え」 です。
viには主に2つのモードがあります。
| モード | 役割 | 説明 |
|---|---|---|
| コマンドモード | 編集操作 | 行移動・削除・保存・終了などの操作を行う。 |
| 挿入モード | テキスト入力 | 通常の入力モード。文字を直接入力できる。 |

💡 操作の流れ
- viを起動すると「コマンドモード」になります。
- i を押すと「挿入モード」に切り替わります。
- 編集後は Esc キーで「コマンドモード」に戻ります。
📘 例
[suzuki@AlmaLinux ~]$ vi memo.txt- i → テキストを入力
- Esc → :wq と入力して保存・終了
🖱️ コマンドモードでの基本操作
コマンドモードでは、文字の移動・削除・コピー・保存などを行います。
以下の表に、よく使われる基本コマンドをまとめました。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| h(または「←」キー) | カーソルを左に移動 |
| j(または「↓」キー) | カーソルを下に移動 |
| k(または「↑」キー) | カーソルを上に移動 |
| l(または「→」キー) | カーソルを右に移動 |
| x | カーソル位置の1文字を削除 |
| dd | 現在の行を削除 |
| yy | 現在の行をコピー(yank) |
| p | コピーした内容をペースト |
| u | 操作を1回取り消す(Undo) |
| Ctrl + r | Undoをやり直す(Redo) |
| :w | ファイルを保存 |
| :q | 終了(保存されていない場合は警告) |
| :wq | 保存して終了 |
| :q! | 強制終了(保存せずに終了) |

💬 ポイント
viの魅力は「キーボードだけで編集が完結すること」。
慣れるとマウスよりも圧倒的に早く作業できます。
✏️ 挿入モードでの操作
挿入モードでは、通常のテキストエディタのように文字を入力できます。
挿入モードへの切り替えは、コマンドモードで以下のキーを押します。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| i | 現在のカーソル位置から挿入 |
| a | カーソルの右隣から挿入 |
| o | 現在行の下に新しい行を作って挿入 |
| O | 現在行の上に新しい行を作って挿入 |
📘 使用例
- i を押して挿入モードに入る。
- テキストを入力する。
- Esc キーでコマンドモードに戻る。
- :wq で保存して終了
💡 ヒント
- i:すぐ編集を始めたいとき
- o:新しい行にメモを書きたいとき
- Esc:いつでも「安全モード(コマンドモード)」に戻る
🧠 ファイルの保存と終了方法
編集が終わったら、コマンドモードで以下のように入力します。
| コマンド | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
| :w | 保存のみ | 変更内容を保存する。 |
| :q | 終了 | 変更があると警告される。 |
| :wq | 保存して終了 | 最も一般的な終了方法 |
| :q! | 強制終了 | 保存せずに終了 |
📘 使用例
:wq→ 変更を保存してエディタを終了します。
🧩 viエディタの使用例(実演風)
[suzuki@AlmaLinux ~]$ vi note.txt- 起動時:コマンドモードで開始
- i:挿入モードに切り替え
- 「Linux勉強メモ」 と入力
- Esc:コマンドモードに戻る
- :wq:保存して終了
💬 結果
note.txt に「Linux勉強メモ」という内容が保存されます。
✅ まとめ
viエディタは、Linuxエンジニアや管理者にとって欠かせない定番ツールです。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| モードの切り替えが鍵 | コマンドモードと挿入モードを使い分ける。 |
| キーボードだけで高速編集 | マウス不要でスピーディーに操作可能 |
| どんな環境でも動作 | AlmaLinuxを含むすべてのLinuxで利用可能 |
| 最低限覚えるべきコマンド | i、Esc、:wq、:q! |
💬 まとめの一言
最初は少しとっつきにくいviですが、慣れてしまえば“手が勝手に動く”ほど自然に扱えるようになります。
設定ファイル編集も、トラブル対応も、viを使いこなせることがLinuxの第一歩です。
