新Linux入門|Linuxの代表的なテキストエディタまとめ:vi/vim・nano・Emacs・geditの特徴を比較

Linuxでファイルを編集するとき、避けて通れないのが「テキストエディタ」です。
設定ファイルの編集からプログラムのコーディングまで、あらゆる場面で使われます。

でも、「どのエディタを使えばいいの?」と迷う方も多いでしょう。
実は、Linuxには用途やレベルに合わせて使える複数のエディタが存在します。

この記事では、代表的な4つのエディタ
vi/vim、nano、Emacs、gedit の特徴をわかりやすく比較して紹介します。

📝 各テキストエディタの概要比較

エディタ名主な特徴対応環境操作スタイル
vi / vim高速・軽量。コマンド操作中心で上級者向け。すべてのLinuxに標準搭載CLI(コマンドライン)
nano初心者向け。わかりやすいメニュー付き。ほとんどのディストリビューションで利用可CLI(メニュー操作)
Emacs拡張性が高く、IDE(統合開発環境)としても利用可能。CLI / GUICLI & GUI両対応
geditグラフィカル操作で扱いやすい。GNOMEデスクトップ環境向けGUI

🧩 vi / vim

概要
vi はLinuxの伝統的なエディタで、ほぼすべてのUNIX/Linuxシステムに標準搭載されています。
その改良版が vim (Vi IMproved) で、カラーハイライトや拡張プラグインが利用可能です。

主な特徴

  • モード切り替えがある(コマンドモード・挿入モード・ビジュアルモード)
  • 軽量で起動が速い
  • プログラミング用の補完・シンタックスハイライトに対応
  • 設定ファイル(.vimrc)で高度にカスタマイズ可能

基本操作

操作説明
i挿入モードに切り替え(入力開始)
Escコマンドモードに戻る
:w保存
:q終了
:wq保存して終了

📘 使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ vi sample.txt

→ sample.txt ファイルを開いて編集開始します。

🧠 nano

概要
nano は初心者に優しいシンプルなテキストエディタです。
メニューが画面下部に表示され、直感的な操作ができます。

主な特徴

  • コマンドラインで動作するが、GUIライクなメニューを表示
  • 操作がわかりやすく、キーボードショートカットが画面下に表示される。
  • 軽量で、初心者や管理者のクイック編集に最適

基本操作

操作説明
Ctrl + Oファイルを保存
Ctrl + Xエディタを終了
Ctrl + K行を切り取り
Ctrl + U行を貼り付け

📘 使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ nano /etc/hosts

→ /etc/hosts ファイルを簡単に編集できます。

💡 ポイント
メニューが表示されるため、「コマンドを覚えなくても使える」点がnanoの魅力です。

⚙️ Emacs

概要
Emacs は、単なるテキストエディタを超えた「統合開発環境」に近い存在です。
プログラミング、メール送信、ターミナル操作など、すべてをEmacs内で完結できます。

主な特徴

  • 強力な拡張性とカスタマイズ性(Lisp言語で拡張可能)
  • モードレス操作(常に入力可能)
  • プラグインによる多機能化(Git連携、補完など)
  • GUI版も利用可能(emacs & で起動)

基本操作

操作説明
Ctrl + X, Ctrl + Sファイルを保存
Ctrl + X, Ctrl + C終了
Ctrl + G操作をキャンセル
Ctrl + K行を削除

📘 使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ emacs test.txt

💡 ポイント
最初は難しく感じますが、慣れると最強のカスタマイズ環境になります。

🪶 gedit

概要
gedit はGNOMEデスクトップ環境に標準搭載されているGUIエディタです。
WindowsやmacOSの「メモ帳」のように直感的に操作できるため、初心者にもおすすめです。

主な特徴

  • GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で使いやすい
  • シンタックスハイライト対応
  • ドラッグ&ドロップやマウス操作に対応
  • プラグインで機能拡張可能

基本操作:

操作説明
Ctrl + N新しいファイルを作成
Ctrl + Oファイルを開く
Ctrl + S保存
Ctrl + F検索

📘 使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ gedit index.html &

→ GUI画面でHTMLファイルを開きます。

💡 ポイント
マウス中心の操作が可能で、初心者にもわかりやすい構成です。

🧾 コマンド・特徴比較まとめ

項目vi / vimnanoEmacsgedit
操作性モード切替メニュー操作キーボード中心マウス操作
対象ユーザー中〜上級者初心者上級者初心者〜中級者
主な用途設定編集、スクリプト編集簡易編集開発・自動化GUI編集
起動方法vi file.txtnano file.txtemacs file.txtgedit file.txt
特徴高速・軽量分かりやすい拡張性抜群GUIで操作可能

✅ まとめ

  • vi/vim:標準で使える最強のCLIエディタ。上級者におすすめ。
  • nano:初心者でも安心のメニュー付きエディタ。
  • Emacs:拡張性とカスタマイズ性に優れ、開発者向け。
  • gedit:GUIで使いやすい、デスクトップユーザー向け。

💡 ポイント
目的や環境に応じてエディタを使い分けるのがLinux上級者のコツです。
 「設定ファイル編集にはvim」「ちょっとした修正はnano」「GUIならgedit」と使い分けていきましょう。