新Linux入門|viエディタを理解しよう!基本操作とコマンド一覧

Linuxの世界で長く愛され続けている定番テキストエディタ―それが viエディタ です。
設定ファイルを編集したり、スクリプトを修正したり、緊急時にシステムを復旧したり…
どんな場面でも頼りになる“万能ツール”と言っても過言ではありません。

 ここでは、viエディタの基本操作から便利なコマンド一覧までを、わかりやすくまとめて解説します。

💡 viエディタの起動と終了方法

viはコマンドライン上で起動し、テキストファイルを直接編集するツールです。
どのLinux環境でも利用できるため、サーバー管理の現場では必須のスキルです。

操作コマンド説明
起動vi ファイル名ファイルを開く(存在しない場合は新規作成)
保存して終了:wq または :x変更内容を保存して終了
保存せず終了:q!変更を破棄して終了
保存のみ:wファイルを保存(終了しない)

📘 使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ vi sample.txt

→ sample.txt を新規作成または編集モードで開きます。

💡 ポイント
:wq は “write and quit” の略。保存後すぐに終了できる便利なコマンドです。

🖥️ viエディタの画面構成を理解しよう

vi エディタの画面

vi はターミナル上で動作し、画面構成は非常にシンプルです。
vi エディタは基本的にはターミナル上で動作し、画面は以下のような構成になっています。

~                                                          
~                                                          
~                    VIM - Vi IMproved                     
~                                                          
~                    version 8.2.2637                      
~                  by Bram Moolenaar 他.                   
~            Modified by <bugzilla@redhat.com>             
~      Vim はオープンソースであり自由に配布可能です        
~                                                          
~          ウガンダの恵まれない子供たちに援助を!           
~     詳細な情報は           :help iccf<Enter>             
~                                                          
~     終了するには           :q<Enter>                     
~     オンラインヘルプは     :help<Enter> か <F1>          
~     バージョン情報は       :help version8<Enter>         
~                                                          
~                                                          
                                         0,0-1        全て
項目説明
テキストエリア実際にファイルの内容を編集する領域
メッセージライン画面最下部にあり、コマンドやメッセージが表示される。
ステータス情報保存やエラー時に結果を表示する。

📘 ヒント
コマンドモードで「 : 」を入力すると、カーソルが最下段に移動します。
ここが“メッセージライン”です。ここで保存や終了コマンドを入力します。

⚙️ モードを理解する:コマンドモードと挿入モード

viの特徴は、モード切り替えによる操作体系です。
最初は少し不思議に思うかもしれませんが、慣れると非常に効率的に編集できます。

モード役割切り替えキー
コマンドモード移動・削除・保存などの操作を行う起動時はこのモード
挿入モードテキストを入力できるi, a, o, A, O などで切り替え
末行モード(Exモード)コマンドライン入力(例::wq):(コロン)で開始

📘 モード切り替えの例

コマンド説明
Escコマンドモードに戻る
iカーソル位置に文字を挿入
aカーソルの次の位置から挿入
I行の先頭に挿入
A行の末尾に挿入
o現在行の下に新しい行を追加
O現在行の上に新しい行を追加

💬 使い方の流れ
1️⃣ コマンドモードで i を押して挿入モードへ
2️⃣ テキストを入力
3️⃣ Esc でコマンドモードに戻る
4️⃣ :wq で保存・終了

🧭 カーソル移動コマンド

コマンドモードでは、カーソルを自由に移動することができます。
方向キーでも動かせますが、viの真価は「キーボードのみで操作できること」にあります。

コマンド説明
h左に移動
j下に移動
k上に移動
l右に移動
w次の単語の先頭へ移動
b前の単語の先頭へ移動
0行の先頭へ移動
$行の末尾へ移動
ggファイルの先頭へ移動
Gファイルの最終行へ移動
Ctrl + f1画面分下へスクロール
Ctrl + b1画面分上へスクロール

📘

:w

→ ファイルを保存。

:G

→ ファイルの末尾に移動。

💡 豆知識
行の先頭に行く「0」と、末尾に行く「$」はセットで覚えると便利です。

✂️ テキスト編集コマンド

viのコマンドモードでは、削除・コピー・ペーストなどの編集操作が可能です。

コマンド説明
xカーソル位置の1文字を削除
dd現在行を削除
yy現在行をコピー(yank)
pコピーした内容をペースト
u直前の操作を取り消す(Undo)
Ctrl + rUndoをやり直す(Redo)
:nn行目へ移動
:set number行番号を表示
:set nonumber行番号を非表示

📘 例

:set number

→ 行番号が表示され、プログラム編集時に便利です。

💬 Tip
削除(dd)+ペースト(p)で簡単な行の入れ替えも可能です!

💾 ファイルの保存と終了コマンド

編集が終わったら、以下のコマンドで保存または終了します。

コマンド説明
:qviを終了(未保存の変更があると警告)
:q!強制終了(変更を破棄)
:w保存のみ
:wq または :x保存して終了
:e!元のファイル内容を再読み込み(変更を破棄)

📘 使用例

:wq

→ 編集内容を保存して終了します。

:q!

→ 保存せずに終了します。

💡 プロの使い方
短時間での修正なら :x コマンドを覚えておくと便利です(:wqと同義)。

✅ まとめ

viエディタは、シンプルでありながら非常に強力なツールです。
初めはモード切り替えに戸惑うかもしれませんが、
基本コマンドを覚えるだけで一気に操作がスムーズになります。

ポイント内容
標準搭載AlmaLinuxを含むほぼすべてのLinuxで利用可能
効率的な操作キーボードのみで高速編集
豊富なコマンド削除・コピー・検索・置換まで対応
習熟すれば最強設定ファイル編集から開発まで幅広く対応

💬 最後に一言
“viが使えれば、どんなLinux環境でも困らない”。
これがLinuxエンジニアの共通認識です。
ぜひ今日から、コマンドモードと挿入モードの切り替えを練習してみましょう。