新Linux入門|デバイス管理の仕組み:Linuxにおけるドライバとカーネルモジュール

 Linuxを使っていると、「このデバイスどうやって動いてるんだろう?」と思ったことはありませんか?
 実は、Linuxの世界では「ドライバ」と「カーネルモジュール」が、ハードウェアを自在に操るための重要なキーパーソンなんです✨

この記事では、デバイス・ドライバ・カーネルモジュールの関係をやさしく解説していきます。

🧩 ドライバとカーネルモジュールの関係

Linuxでは、「デバイス ↔ ドライバ ↔ カーネルモジュール」がきれいな階層構造で連携しています🔄

🖥️ デバイスとは?

Linuxにおける「デバイス」は、ハードウェアや外部機器のことを指します。
たとえば、こんなものがあります👇

デバイスの種類具体例ファイルとしての扱い
💽 ストレージデバイスHDD, SSD, USBメモリ/dev/sda, /dev/nvme0n1
🌐 ネットワークデバイスLANカード, Wi-Fiアダプタ/sys/class/net/eth0
⌨️ 入出力デバイスキーボード, マウス, プリンタ/dev/input/*

Linuxでは、デバイスはファイルとして表現されるのが特徴です📂
つまり、「ハードウェアもファイル」として扱えるんです。

試しに確認してみましょう👇

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ls -l /dev/sda
brw-rw----. 1 root disk 8, 0 11月 24 14:15 /dev/sda

👀 /dev/sda はブロックデバイス(bで始まる)として表示され、
「HDDやSSD」を表しています。

⚙️ デバイスドライバとは?

ドライバは、ハードウェアとカーネルの橋渡し役です。
 たとえば、プリンタの命令を「印刷命令」として理解できるよう翻訳するのがドライバの仕事なんです🖨️

役割説明
💡 インタフェース提供アプリケーションからのリクエストをハードウェアが理解できる形に変換
⚡ 初期化デバイスの起動・認識を担当
🔁 入出力処理データの読み書きや通信を制御

ドライバがなければ、Linuxはハードウェアと話ができません。
そのため、ほとんどのドライバはカーネルに組み込まれているか、モジュールとして読み込まれます

🧱 カーネルモジュールとは?

カーネルモジュール(Kernel Module)は、
Linuxカーネルの機能を拡張するための追加部品です。

通常のカーネルはOS起動時に読み込まれますが、
モジュールは「必要なときだけ動的に読み込める」のがポイント👍

特徴内容
🔄 動的ロードinsmod / modprobe でいつでも追加できる。
🚀 柔軟性カーネルの再起動や再コンパイルが不要
🧩 拡張性新しいデバイスや機能をあとから追加できる。

🧰 カーネルモジュールの管理コマンド

Linuxでは、カーネルモジュールを管理するための便利なコマンドがいくつかあります🔍

コマンド説明主なオプション
lsmod現在ロード中のモジュール一覧を表示なし
modprobeモジュールのロード/アンロード(依存関係も自動処理)-r:削除
--show-depends:依存関係表示
insmodモジュールを手動でロードモジュールファイル名(例:insmod usb-storage.ko)
rmmodモジュールをアンロード-f:強制的に削除
modinfoモジュールの情報を表示-F:指定フィールドのみ表示

🧪 実行例(AlmaLinux 9.6)

[suzuki@AlmaLinux ~]$ lsmod | head
Module                  Size  Used by
tls                   159744  0
uinput                 24576  0
nls_utf8               12288  1
isofs                  65536  1
snd_seq_dummy          12288  0
snd_hrtimer            12288  1
rfkill                 40960  3
nft_fib_inet           12288  1
nft_fib_ipv4           12288  1 nft_fib_inet

👆 lsmod は、現在読み込まれているモジュール(ドライバ)を確認できます。
 たとえば「nvidia」モジュールはGPUドライバ、「snd_hda_codec_hdmi」はHDMIオーディオ出力用のドライバです🎧

💡 モジュールを追加・削除してみよう

例として、USBストレージ用モジュールを手動で読み込む場合👇

[root@AlmaLinux ~]# modprobe usb_storage

削除したいときは

[root@AlmaLinux ~]# modprobe -r usb_storage

これだけでOKです🙆‍♀️
modprobeは依存関係も自動的に処理してくれるので、安全にロード/アンロードができます。

🔍 モジュール情報を調べる

モジュールの詳細を見たいときは modinfo を使います👇

[suzuki@AlmaLinux ~]$ modinfo e1000e
filename:       /lib/modules/5.14.0-611.5.1.el9_7.x86_64/kernel/drivers/net/ethernet/intel/e1000e/e1000e.ko.xz
license:        GPL v2
description:    Intel(R) PRO/1000 Network Driver
rhelversion:    9.7
(省略)

📘 このように、モジュールファイルの場所やライセンス情報などが確認できます。
どのハードウェア用のドライバかを調べるのにとても便利です!

🌟 まとめ

Linuxでは、カーネルモジュールとデバイスドライバがタッグを組んで
あらゆるハードウェアを自在に扱っています💪

ドライバが正しく動いていれば、プリンタもネットワークも音声も問題なく動作します。
まさに、Linuxの柔軟性と安定性を支える「縁の下の力持ち」なんです😊