
新Linux入門|Linuxで使われるファイルシステムを理解しよう!ext4・XFS・Btrfsの特徴と違い
Linuxでは、データを保存したり、読み書きしたりするために「ファイルシステム」と呼ばれる仕組みが使われています。
パーティションを作成しただけでは、まだデータを書き込むことはできません。
そのパーティションにファイルシステムを作成することで初めてデータの保存が可能になるんです✨
この記事では、Linuxでよく利用される3つの主要なファイルシステム ― ext4・XFS・Btrfs ― の特徴と違いをやさしく解説していきます。

💾 ファイルシステムとは?
ファイルシステムは、ディスク上のデータをどのように保存・管理するかを決める仕組みです。
簡単に言えば、「データを整理整頓してくれるルール」のようなものです。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 役割 | データを記録し、ファイルとして認識・操作できるようにする仕組み |
| 必要性 | パーティションを作成しただけではデータ保存ができないため、必ず作成が必要 |
| 例 | ext4、XFS、Btrfs、NTFS、FAT、ISO9660など |
💬 たとえば、WindowsではNTFS、USBメモリではFAT32、Linuxではext4やXFSなどがよく使われています。
🧩 主なファイルシステムの比較
Linuxや他のOSで使われるファイルシステムにはそれぞれ特徴があります。
次の表に、代表的なファイルシステムの概要をまとめました👇
| ファイルシステム | 説明 |
|---|---|
| ext2 | 初期のLinux向けファイルシステム。シンプルだがジャーナリング非対応。 |
| ext3 | ext2の改良版で、ジャーナリング機能を追加し整合性を強化。 |
| ext4 | ext3の後継。大容量ディスク・大きなファイルに対応し、現在も広く使用。 |
| XFS | SGIが開発した高性能ファイルシステム。大規模データ・高速I/Oに強い。 |
| Btrfs | 次世代Linuxファイルシステム。スナップショットや自己修復、圧縮などに対応。 |
| NTFS | Windows標準。大容量ファイルを扱えるが、Linuxでの書き込みには注意が必要。 |
| FAT/FAT32 | シンプルで軽量。USBメモリなどで広く使われるが容量制限がある。 |
| ISO9660 | CD/DVDなど光ディスク用の標準的なファイルシステム。 |
| UDF | 光ディスクの後継形式。ISO9660より柔軟で、Blu-rayなどで使用される。 |
🧮 Linuxでよく使われる3つのファイルシステム
Linuxでは特に、ext4・XFS・Btrfs の3種類が中心的に使われています。
それぞれの特徴を比較すると、用途に応じた選び方がわかります🔍
| ファイルシステム | 主な特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| ext4 | 高い安定性と互換性を持つ。Linuxの標準的な選択肢。 | 一般的なサーバー・デスクトップ |
| XFS | 高速で大容量の処理に強い。Red Hat系ディストリビューションの標準。 | ファイルサーバー・大容量データ処理 |
| Btrfs | スナップショット、圧縮、自己修復などの先進機能を持つ。 | テスト環境・仮想環境・最新機能の検証 |
💡 AlmaLinux 9.6ではXFSがデフォルトとして採用されています。
⚙️ ファイルシステムを確認するコマンド
システムでどのファイルシステムが使われているかを調べるには、
df や lsblk コマンドを使います。
コマンド書式
df -Th| オプション | 説明 |
|---|---|
| -T | ファイルシステムの種類を表示 |
| -h | 容量を人間に読みやすい単位(GB/MB)で表示 |
実行例
[root@AlmaLinux ~]# df -Th
ファイルシス タイプ サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 4.0M 0 4.0M 0% /dev
tmpfs tmpfs 854M 0 854M 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 342M 5.5M 336M 2% /run
/dev/mapper/almalinux_vbox-root xfs 17G 7.7G 9.3G 46% /
/dev/sda1 xfs 960M 607M 354M 64% /boot
tmpfs tmpfs 171M 104K 171M 1% /run/user/1000
/dev/sr0 iso9660 59M 59M 0 100% /run/media/suzuki/VBox_GAs_7.1.10💬 / がXFS、/boot がext4でフォーマットされていることがわかりますね。
🧰 ファイルシステムの作成コマンド
パーティションを作成した後は、ファイルシステムを作ります。
それぞれ専用のコマンドを使います。
| ファイルシステム | コマンド例 | 説明 |
|---|---|---|
| ext4 | mkfs.ext4 /dev/sdb1 | ext4形式のファイルシステムを作成 |
| XFS | mkfs.xfs /dev/sdb1 | XFS形式のファイルシステムを作成 |
| Btrfs | mkfs.btrfs /dev/sdb1 | Btrfs形式のファイルシステムを作成 |
実行例(XFSの作成)
[root@AlmaLinux ~]# mkfs.xfs /dev/sdb1
meta-data=/dev/sdb1 isize=512 agcount=4, agsize=327680 blks
= sectsz=512 attr=2, projid32bit=1
= crc=1 finobt=1, sparse=1, rmapbt=0
= reflink=1 bigtime=1 inobtcount=1 nrext64=0
data = bsize=4096 blocks=1310720, imaxpct=25
= sunit=0 swidth=0 blks
naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0, ftype=1
log =internal log bsize=4096 blocks=16384, version=2
= sectsz=512 sunit=0 blks, lazy-count=1
realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0💡 このように出力されれば、XFSのファイルシステムが正常に作成されています。
🌈 まとめ
- ファイルシステムは、Linuxでデータを保存・管理するための基盤。
- AlmaLinux 9.6ではXFSが標準採用されており、高速で信頼性の高い運用が可能。
- ext4は互換性重視、Btrfsは次世代機能重視で選択肢を広げられます。
どのファイルシステムを使うかは、システムの目的や運用方針によって変わります。
仕組みを理解しておくと、より適切な設計やトラブル対応ができるようになりますよ💡
