
新Linux入門|Linuxでのパーティション作成とストレージ構成管理
Linuxシステムを構築するとき、パーティションの設計とストレージの構成はとても大切です。
「ディスクをどう分けるか」「どの領域にどのファイルシステムを置くか」をきちんと理解しておくことで、安定したシステム運用やデータ保護につながります💡
ここでは、AlmaLinux 9.6 環境を使って、
パーティション作成とストレージ管理の基本を実践的に解説します✨

💽 パーティション作成の基本
パーティションとは、ハードディスクを論理的に分割して管理するための領域です。
1台の物理ディスクを複数のパーティションに分けることで、
システム領域・ユーザーデータ・バックアップ領域などを分離して運用できます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 目的 | データを安全かつ効率的に管理するための区分け |
| 種類 | 基本パーティション、拡張パーティション、論理パーティション |
| ファイルシステム例 | ext4、xfs、btrfs など |
| パーティション名の例 | /dev/sda1、/dev/sdb2、/dev/nvme0n1p1 など |
💡 パーティションを分けておくことで、障害発生時の影響範囲を小さくできたり、
システムのバックアップが簡単になります。
⚙️ 使用する主なパーティショニングツール
Linuxでは、ディスクを操作するための便利なツールが複数用意されています。
| ツール名 | 対応パーティション方式 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| fdisk | MBR形式 | 一般的なパーティション操作に使用 | 古くから利用される標準ツール |
| gdisk | GPT形式 | GPTディスク用の操作ツール | fdiskと操作感が似ており扱いやすい |
| parted | MBR/GPT両対応 | 高度な構成・スクリプト操作に対応 | サイズ変更など柔軟な管理が可能 |
たとえば、MBRディスクを扱う場合は fdisk、
GPTディスクを使う場合は gdisk を使用するのが一般的です。
🧰 fdisk コマンドの基本操作
コマンド書式
fdisk [オプション] ディスク名主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -l | システム内のディスクとパーティション情報を一覧表示する。 |
| -u | セクタ単位でパーティション情報を表示する。 |
| -t | パーティションテーブルタイプを指定する(dos, gpt など)。 |
🧩 パーティション作成の手順
それでは、実際に新しいディスク /dev/sdb にパーティションを作成してみましょう✨
➀ fdiskを起動
[root@AlmaLinux ~]# fdisk /dev/sdb② 新しいパーティションを作成(nコマンド)
[root@AlmaLinux ~]# fdisk /dev/sdb
fdisk (util-linux 2.37.4) へようこそ。
ここで設定した内容は、書き込みコマンドを実行するまでメモリのみに保持されます。
書き込みコマンドを使用する際は、注意して実行してください。
デバイスには認識可能なパーティション情報が含まれていません。
新しい DOS ディスクラベルを作成しました。識別子は 0x47036b64 です。
コマンド (m でヘルプ): n
パーティションタイプ
p 基本パーティション (0 プライマリ, 0 拡張, 4 空き)
e 拡張領域 (論理パーティションが入ります)
選択 (既定値 p): p
パーティション番号 (1-4, 既定値 1): 1
最初のセクタ (2048-41943039, 既定値 2048):
最終セクタ, +/-セクタ番号 または +/-サイズ{K,M,G,T,P} (2048-41943039, 既定値 41943039): +10G
新しいパーティション 1 をタイプ Linux、サイズ 10 GiB で作成しました。③ パーティションテーブルを保存して終了(wコマンド)
コマンド (m でヘルプ): w
パーティション情報が変更されました。
ioctl() を呼び出してパーティション情報を再読み込みします。
ディスクを同期しています。これで /dev/sdb1 が作成されました。
🧮 パーティション作成後の確認
[root@AlmaLinux ~]# fdisk -l /dev/sdb
ディスク /dev/sdb: 20 GiB, 21474836480 バイト, 41943040 セクタ
ディスク型式: VBOX HARDDISK
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: dos
ディスク識別子: 0x47036b64
デバイス 起動 開始位置 終了位置 セクタ サイズ Id タイプ
/dev/sdb1 2048 20973567 20971520 10G 83 Linux💡 出力結果から /dev/sdb1 が作成されたことを確認できます。
Id 83 はLinuxパーティションを意味します。
🗂️ parted コマンドの紹介
より高度なパーティション操作(サイズ変更やスクリプト処理)を行う場合は、parted が便利です。
コマンド書式
parted [オプション] ディスク名主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -l | すべてのディスクとパーティションの一覧を表示 |
| mkpart | 新しいパーティションを作成 |
| 現在のパーティションテーブルを表示 | |
| rm | 指定したパーティションを削除 |
例
[root@AlmaLinux ~]# parted /dev/sdb
GNU Parted 3.5
/dev/sdb を使用
GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには 'help' と入力してください。
(parted) mklabel gpt
警告: いま存在している /dev/sdb のディスクラベルは破壊され、このディスクの全データが失われます。続行しますか?
はい(Y)/Yes/いいえ(N)/No? y
(parted) mkpart primary xfs 1MiB 10241MiB
(parted) print
モデル: ATA VBOX HARDDISK (scsi)
ディスク /dev/sdb: 21.5GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ
1 1049kB 10.7GB 10.7GB xfs primary
(parted) quit
通知: 必要であれば /etc/fstab を更新するのを忘れないようにしてください。💡 注意点
- パーティション操作を行う前に、必ずバックアップを取りましょう。
- 誤って既存のパーティションを削除すると、データが失われる可能性があります。
- 実際にシステムが使用しているディスクには変更を加えないように注意しましょう。
🌟 まとめ
- パーティションは、ストレージを論理的に分割し、システムやデータを安全に管理するための仕組み。
- fdisk・gdisk・parted などのツールを使うことで、柔軟に構成変更が可能。
- AlmaLinux 9.6 では、GPTディスクにも対応しており、大容量環境でも安定して運用できる。
システム構築や仮想環境のテストを行う際にも、
これらのパーティション操作を理解しておくとトラブル対応力がぐんと上がります💪
