新Linux入門|基本パーティションと拡張パーティションの仕組み

Linuxを使うときに「ディスクをパーティションに分ける」という言葉をよく聞きますよね。
これは、1台のハードディスクを論理的に分割して使いやすくする技術なんです💡

特に古くから使われている MBR方式(Master Boot Record) では、
基本パーティション(Primary Partition)」と「拡張パーティション(Extended Partition)」の
2種類の考え方がとても大事になります。

この記事では、AlmaLinux 9.6を使って、
それぞれの役割や違いをやさしく解説していきます✨

💽 基本パーティション(Primary Partition)

基本パーティションとは、ディスク上に直接作られる「メインのパーティション」です。
MBR形式のディスクでは、最大4つまで作成できます。
LinuxやWindowsのOSは、通常この基本パーティションにインストールされます。

特徴内容
最大数4つまで作成可能
用途OSや主要データの格納
格納内容直接ファイルシステムを持ち、データを格納可能
/dev/sda1, /dev/sda2, /dev/sda3, /dev/sda4

📘 つまり、基本パーティションは「実際にファイルを置ける領域」であり、
システムの起動にも関わる重要な場所です。

🧩 拡張パーティション(Extended Partition)

MBR方式では「4つしかパーティションを作れない」制限がありますが、
それを解決するのが 拡張パーティション です✨

拡張パーティションは、他のパーティションを「中に入れるための箱」のようなもの。
この中に 論理パーティション(Logical Partition) をいくつでも作ることができます。

特徴内容
作成数1つだけ(基本パーティションの1つを拡張パーティションに変更)
中身複数の論理パーティションを格納
直接データ格納不可(コンテナとして機能)
論理パーティション名/dev/sda5, /dev/sda6 以降

💡 例えば、

/dev/sda1  → 基本パーティション(Linuxのシステム領域)  
/dev/sda2  → 基本パーティション(/home用)  
/dev/sda3  → 拡張パーティション  
 ├─ /dev/sda5  → 論理パーティション(データ領域)  
 └─ /dev/sda6  → 論理パーティション(バックアップ用)

このように、1つの拡張パーティション内で複数の領域を柔軟に扱えるのがポイントです🌱

⚙️ 基本パーティションと拡張パーティションの違い

比較項目基本パーティション拡張パーティション
作成可能数最大4つ1つ(その中に複数の論理パーティション)
データ格納直接可能不可(論理パーティション経由)
使用目的OSやメインデータ用複数の領域をまとめるためのコンテナ
/dev/sda1 ~ /dev/sda4/dev/sda5 ~

拡張パーティションはあくまで“入れ物”であり、
実際のデータはその中にある論理パーティションに保存されます📂

🧰 パーティションを確認するコマンド

ディスクのパーティション構成を確認するには、次のようなコマンドが便利です✨

コマンド説明主なオプション
lsblkブロックデバイス(ディスク・パーティション)の一覧を表示-f:ファイルシステム情報を表示
fdisk -lMBR方式ディスクの詳細情報を表示(なし):すべてのディスク情報を表示
parted -lGPT/MBRを問わずディスク構成を確認-l:全ディスクの一覧表示

[root@AlmaLinux ~]# fdisk -l
ディスク /dev/sda: 20 GiB, 21474836480 バイト, 41943040 セクタ
ディスク型式: VBOX HARDDISK   
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: dos
ディスク識別子: 0x4464d8d3

デバイス   起動 開始位置 終了位置   セクタ サイズ Id タイプ
/dev/sda1  *        2048  2099199  2097152     1G 83 Linux
/dev/sda2        2099200 41943039 39843840    19G 8e Linux LVM
(省略)

ここでは、/dev/sda3 が拡張パーティション、
その中に /dev/sda5 と /dev/sda6 が作成されているのがわかります。

🌟 まとめ

  • 基本パーティション は実際にデータを格納する領域で、最大4つまで作成可能。
  • 拡張パーティション はその制限を超えるための「箱」のような役割を持ち、中に複数の論理パーティションを作れる。
  • MBR方式ではこの仕組みが基本でしたが、最近はGPT方式(UEFI対応)が主流になり、より多くのパーティションを扱えるようになっています。

パーティションを正しく設計することで、
データの整理・バックアップ・パフォーマンス向上など、たくさんのメリットがあります🌸
次回は、GPT方式との違いにも触れながら、より実践的なパーティション管理を見ていきましょう!