新Linux入門|LinuxでNIC情報を確認・設定する:ifconfigコマンドの基本と活用方法

 今回は、Linuxでネットワークインターフェース(NIC)の情報を確認・設定するための基本コマンド、ifconfig の使い方を詳しく紹介します。

ifconfig(interface configuration)は、Linuxの古くからある定番コマンドで、
IPアドレスの確認、NICの有効化・無効化、MACアドレスや通信状態の確認など、
ネットワーク設定に欠かせないツールです。

ただし、近年のLinux(AlmaLinux 9.6など)では ip コマンド に置き換えられつつあります。
それでも、レガシー環境やネットワークトラブル時の確認などで今も活躍しています💡

🌐 ifconfigコマンドの概要

 ifconfig コマンドは、ネットワークインターフェースの設定を「表示」または「変更」するためのコマンドです。
 NICのIPアドレス、MACアドレス、サブネットマスク、通信状態(UP/DOWN)などの詳細情報を確認できます。

項目内容
コマンド名ifconfig
主な用途NICの情報表示・設定変更
主な表示項目IPアドレス / MACアドレス / サブネットマスク / 状態(UP/DOWN)
利用パッケージnet-tools(AlmaLinuxでは標準インストールされていないため要追加)
後継コマンドip コマンド(例:ip address show)

💡ポイント
ifconfig コマンドが使用できない場合には、以下のようにパッケージをインストールします。

[root@AlmaLinux ~]# dnf install net-tools -y

⚙️ コマンド書式

ifconfig [インターフェース名] [オプション] [設定値]
項目説明
インターフェース名操作するNIC名(例:ens160, eth0, loなど)
オプション表示や操作方法を指定するための追加パラメータ
設定値IPアドレスやサブネットマスクなどの値

🗣️ポイント
インターフェース名を省略すると、現在有効なNICの情報がすべて表示されます。

🧩 主なオプションと説明

オプション説明
-a全てのインターフェース(無効なものも含む)を表示する
-s統計情報を簡潔に表示する(簡易表示)
up指定したインターフェースを有効化(アクティブ化)する
down指定したインターフェースを無効化する
add新しいIPアドレスを追加する
del指定したIPアドレスを削除する
netmaskサブネットマスクを設定する
mtu最大転送単位(MTU: Maximum Transmission Unit)を指定する

💬ポイント
例えば、ネットワーク接続を一時的に切断したい場合は ifconfig eth0 down、
再び有効化するには ifconfig eth0 up と入力します。

🖥️ コマンドの使用例と出力例

① すべてのインターフェース情報を表示する

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ifconfig

出力例

enp0s3: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 192.168.10.5  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.10.255
        inet6 fe80::20c:29ff:fe3b:9f41  prefixlen 64  scopeid 0x20<link>
        ether 00:0c:29:3b:9f:41  txqueuelen 1000  (Ethernet)
        RX packets 20483  bytes 1842390 (1.7 MiB)
        TX packets 19812  bytes 1938243 (1.8 MiB)

lo: flags=73<UP,LOOPBACK,RUNNING>  mtu 65536
        inet 127.0.0.1  netmask 255.0.0.0
        loop  txqueuelen 1000  (Local Loopback)
        RX packets 112  bytes 9600 (9.3 KiB)
        TX packets 112  bytes 9600 (9.3 KiB)

🗣️ポイント
この出力から以下のことが確認できます👇

  • enp0s3 → 有線LANのインターフェース名
  • inet → IPv4アドレス(192.168.10.5)
  • ether → MACアドレス(00:0c:29:3b:9f:41)
  • flags → 現在の状態(UPで動作中)

② 特定のNIC情報のみを確認する

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ifconfig enp0s3

💡ポイント
特定のNICをピンポイントで調べたい場合に便利です。

③ ネットワークインターフェースを有効化・無効化する

[root@AlmaLinux ~]# ifconfig ens160 down
[root@AlmaLinux ~]# ifconfig ens160 up

🧠ポイント
down で一時的に通信を遮断し、up で再開できます。
トラブルシューティング時や設定変更時に有効です。

④ IPアドレスとサブネットマスクを設定する

[root@AlmaLinux ~]# ifconfig enp0s3 192.168.10.100 netmask 255.255.255.0

この設定は一時的であり、再起動すると元に戻ります。
永続的に設定するには /etc/sysconfig/network-scripts/ 以下の設定ファイルを編集します。

🧠 表示項目の見方

項目内容
inetIPv4アドレス
inet6IPv6アドレス
netmaskサブネットマスク
etherMACアドレス(NIC固有の識別子)
mtu最大転送単位(通信時の1パケット最大サイズ)
RX/TX packets受信・送信パケット数
flags状態を示すフラグ(UP, RUNNING, MULTICASTなど)

💬ポイント
たとえば「flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>」と表示されていれば、
NICが正常に稼働していることを意味します。

✅ まとめ

  • ifconfig はネットワークインターフェースの基本情報を確認・設定するためのコマンド
  • ip コマンド が後継だが、今でも多くのシステムで使用されている
  • ens160 / lo / eth0 などのNIC名を指定して詳細確認が可能
  • ネットワークトラブルの切り分けや、IPアドレス設定の確認に便利

🌟ポイント
ネットワークの基礎を理解するうえで、ifconfig は今でも重要なコマンドです。
実際に自分の環境で試して、NICの動作や通信設定を確かめてみましょう!