新Linux入門|ネットワークの確認と設定

Linuxを使う上で、ネットワークの状態を正しく確認し、
必要に応じて設定を調整できることはとても大切です。

インターネットやLANに接続できない場合、
「ケーブルの問題?」「IPアドレス設定の問題?」「ルート(経路)の問題?」
と、さまざまな要因が考えられます。

そんなときに頼りになるのが、ネットワーク関連コマンドです💡
ここでは、Linux 環境でよく使う代表的なコマンドを、
実例とともにやさしく紹介します。

🌐 ネットワークの確認で使う主なコマンド

コマンド主なオプション説明
ifconfig-a, [インターフェース名]ネットワークインターフェースの情報を表示する(旧コマンド)
ip address show / ip addr show-sIPアドレスやインターフェースの状態を表示(ifconfigの代替)
netstat-t, -u, -rネットワーク接続やルーティングテーブルを確認する。
ss-t, -u, -aソケット情報を表示(netstatの後継)
ping-c, -i相手ホストへの通信が可能かを確認する。
hostなしホスト名とIPアドレスの対応を確認する。
routeなしルーティングテーブルを表示する。
traceroute-n, -m, -wパケットの通り道(経路)を確認する。
nslookupなしDNSサーバーを利用して名前解決を確認する。
ssh[ホスト名またはIP]リモートホストにSSH接続する。

これらのコマンドを使えば、ネットワークの状態を的確に把握し、
問題解決に必要な手がかりを得ることができます。

🖧 ifconfigコマンド(旧ツール)

ネットワークインターフェース(NIC)の情報を表示する古くからのコマンドです。
現在は ip コマンドに置き換えられていますが、
トラブルシューティングなどで今でも使われることがあります。

コマンド書式

ifconfig [インターフェース名] [オプション]

主なオプション

オプション説明
-aすべてのネットワークインターフェースを表示
[インターフェース名]特定のデバイス情報のみ表示(例:eth0, ens33など)

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ifconfig -a
ens33: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 192.168.10.15  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.10.255
        inet6 fe80::20c:29ff:fe4e:7b9e  prefixlen 64  scopeid 0x20<link>
        ether 00:0c:29:4e:7b:9e  txqueuelen 1000  (Ethernet)

💬 inet がIPv4アドレス、inet6 がIPv6アドレスです。

🧭 ipコマンド(ifconfigの後継)

現在主流のネットワーク設定ツールです。
ifconfigよりも強力で柔軟な機能を持ちます。

コマンド書式

ip address show
ip addr show

主なオプション

オプション説明
-s各インターフェースの簡易情報を表示
showネットワーク情報を表示(デフォルト動作)

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ip addr show
2: ens33: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP
    inet 192.168.10.15/24 brd 192.168.10.255 scope global dynamic noprefixroute ens33
    inet6 fe80::20c:29ff:fe4e:7b9e/64 scope link

💡 AlmaLinuxでは ifconfigの代わりにipコマンドを使うのが推奨 されています。

📡 pingコマンド(通信確認)

通信相手との接続性を確認するコマンドです。
応答が返ってくればネットワーク到達が確認できます。

コマンド書式

ping [オプション] ホスト名またはIPアドレス

主なオプション

オプション説明
-c [回数]送信するパケット数を指定
-i [秒]送信間隔を指定(秒単位)

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ping -c 4 www.google.com
PING www.google.com (142.250.196.4): 56 data bytes
64 bytes from 142.250.196.4: icmp_seq=1 ttl=115 time=5.12 ms

💬 応答が返らない場合は、DNS設定やルートの問題が疑われます。

🌍 hostコマンド(名前解決の確認)

ホスト名とIPアドレスの対応(DNS解決)を調べます。

コマンド書式

host [ホスト名またはIPアドレス]

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ host www.yahoo.co.jp
www.yahoo.co.jp has address 182.22.59.229

💡 IPアドレスを指定すると、逆引き(IP→名前)の確認もできます。

📊 netstatコマンド(接続状況の確認)

ネットワーク接続やルーティングテーブルの確認に使われる古いコマンドです。
現在は ss に置き換えられつつあります。

コマンド書式

netstat [オプション]

主なオプション

オプション説明
-tTCP接続を表示
-uUDP接続を表示
-rルーティングテーブルを表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ netstat -t
Active Internet connections (w/o servers)
Proto Recv-Q Send-Q Local Address           Foreign Address         State
tcp        0      0 192.168.10.15:ssh      192.168.10.2:53422      ESTABLISHED

🔍 ssコマンド(socket情報の確認)

ss は netstat の後継として開発された高速・軽量なコマンドです。

コマンド書式

ss [オプション]

主なオプション

オプション説明
-tTCPソケットを表示
-uUDPソケットを表示
-aすべてのソケット情報を表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ss -t
State      Recv-Q Send-Q Local Address:Port   Peer Address:Port
ESTAB      0      0      192.168.10.15:ssh   192.168.10.2:53422

🧭 routeコマンド(ルート確認)

ルーティングテーブル(通信経路)を表示します。

コマンド書式

route

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ route
Kernel IP routing table
Destination  Gateway      Genmask         Flags Metric Ref Use Iface
default      192.168.10.1 0.0.0.0         UG    100    0   0   ens33

💬 「default」行がインターネットへの出口(デフォルトゲートウェイ)です。

🧭 tracerouteコマンド(通信経路の追跡)

パケットが相手ホストへ届くまでの経路を調べます。

コマンド書式

traceroute [オプション] ホスト名またはIP

主なオプション

オプション説明
-nホスト名を解決せずIPで表示
-m [回数]最大ホップ数を指定
-w [秒]応答待ち時間を指定

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ traceroute -n www.google.com
1  192.168.10.1  0.415 ms
2  10.0.0.1      1.102 ms
3  142.250.196.4 5.123 ms

🌐 nslookupコマンド(DNSサーバーへの問い合わせ)

DNSサーバーに直接問い合わせて、名前解決結果を確認します。

コマンド書式

nslookup [ホスト名またはIPアドレス]

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ nslookup www.yahoo.co.jp
Server:  8.8.8.8
Address: 8.8.8.8#53
Non-authoritative answer:
Name: www.yahoo.co.jp
Address: 182.22.59.229

🔐 sshコマンド(リモート接続)

リモートのLinuxサーバーに安全に接続するためのコマンドです。

コマンド書式

ssh [ユーザー名@]ホスト名またはIPアドレス

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ssh tanaka@192.168.10.20
tanaka@192.168.10.20's password:
[tanaka@remotehost ~]$

💡 通常ポートは22番ですが、-p オプションで変更可能です。

💬 まとめ

ネットワークの状態を確認するスキルは、Linux管理の基本中の基本です🌐

💡 覚えておきたいポイント

  • ipコマンド … インターフェースやIPアドレスを確認
  • ping … 接続の有無を確認
  • ss / netstat … 通信の状態をチェック
  • traceroute … 通信経路を調べる
  • nslookup / host … DNSの確認
  • ssh … リモートサーバーに接続

これらを組み合わせれば、ネットワークのトラブルシューティングも怖くありません✨
ぜひ実際にコマンドを打ってみて、
ネットワークの仕組みを体感してみましょう😊