新Linux入門|ファイルシステムの管理

Linuxでは、すべてのデータはファイルとして扱われます。
そして、そのファイルを整理・保存する仕組みが「ファイルシステム(File System)」です。

ファイルシステムは、ディスク上にデータをどのように配置し、
どのように読み書きするかを管理する重要な構成要素です💡

AlmaLinux 9.6 では、代表的なファイルシステムとして
XFS(デフォルト)や ext4 がよく使われます。

ここでは、ディスクの使用状況を確認したり、
パーティションを操作したり、マウント・アンマウントなどを行う代表的なコマンドを紹介します✨

🗂️ ファイルシステムとは

ファイルシステムとは、ディスク上に保存されたデータを
ファイル」や「ディレクトリ」として整理するための仕組みです。

項目説明
役割データの保存・アクセス方法を管理
主な種類ext4, XFS, Btrfs など
AlmaLinuxの標準XFS
構成要素スーパーブロック、iノード、データブロックなど

🧩 たとえば、ファイルの所有者・パーミッション・更新日時などの情報は、
「iノード(inode)」に保存されています。
実際のファイルデータは「データブロック」に格納されます。

⚙️ ファイルシステム管理でよく使うコマンド一覧

コマンド主な用途よく使うオプション
dfファイルシステムのディスク使用状況を確認-h, -T, -i
duディレクトリ単位でのディスク使用量を確認-h, -s, -d
fdiskディスクパーティションの作成・削除・確認-l, -u
mkfsファイルシステムを作成(フォーマット)-t, -c
fsckファイルシステムのチェック・修復-y, -t
mountファイルシステムをマウント(接続)-t, -o
umountファイルシステムをアンマウント(取り外し)-l, -f, -n

📊 dfコマンド(ディスク使用状況の確認)

df は「Disk Free」の略で、
ファイルシステムごとのディスク使用量と空き容量を確認するコマンドです。

コマンド書式

df [オプション]

主なオプション

オプション説明
-hサイズを人間に読みやすい単位(KB, MB, GB)で表示
-Tファイルシステムの種類を表示
-iiノードの使用状況を表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ df -hT
Filesystem     Type  Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda2      xfs    40G   15G   25G  38% /
tmpfs          tmpfs 2.0G     0  2.0G   0% /dev/shm

💡 -T オプションを付けると、XFSやext4などの種類が確認できます。

📁 duコマンド(ディレクトリ単位の使用量)

du は「Disk Usage」の略で、ディレクトリごとの使用量を調べるコマンドです。
どのフォルダが容量を使っているかを調べるときに便利です📂

コマンド書式

du [オプション] [ディレクトリ]

主なオプション

オプション説明
-hサイズを人間に読みやすい単位で表示
-s合計サイズのみを表示
-d [深さ]表示するディレクトリの階層の深さを指定

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ du -sh /home/suzuki
1.2G    /home/suzuki

💬 -s オプションで、指定ディレクトリの合計だけをスッキリ表示できます。

💽 fdiskコマンド(パーティションの管理)

fdisk はディスクのパーティションを作成・削除・確認するためのコマンドです。
管理者権限で実行します。

コマンド書式

fdisk [オプション] [デバイス名]

主なオプション

オプション説明
-lディスクとパーティションの一覧を表示
-u容量をセクター単位で表示する。

使用例

[root@AlmaLinux ~]# fdisk -l
Disk /dev/sda: 64 GiB, 68719476736 bytes, 134217728 sectors
Device     Boot Start      End  Sectors Size Id Type
/dev/sda1  *     2048   2099199  2097152   1G 83 Linux
/dev/sda2       2099200 83886079 81786880  39G 83 Linux

💡 fdisk でパーティションを作成したあとは、
mkfs コマンドでファイルシステムを作成する必要があります。

🧱 mkfsコマンド(ファイルシステムの作成)

mkfs は「make file system」の略で、
パーティションにファイルシステムを作成(フォーマット)するコマンドです。

コマンド書式

mkfs [オプション] [デバイス名]

主なオプション

オプション説明
-t [タイプ]作成するファイルシステムの種類を指定(例:xfs, ext4)
-cファイルシステムをチェックしながら作成

使用例

[root@AlmaLinux ~]# mkfs -t xfs /dev/sdb1
meta-data=/dev/sdb1     isize=512    agcount=4, agsize=65536 blks
data     =              bsize=4096   blocks=262144, imaxpct=25

💬 mkfs を実行するとデータが消えるため、操作前にバックアップを取りましょう⚠️

🔍 fsckコマンド(ファイルシステムのチェック・修復)

fsck は「file system check」の略で、
ファイルシステムの破損やエラーをチェックし、必要に応じて修復します。

コマンド書式

fsck [オプション] [デバイス名]

主なオプション

オプション説明
-yすべての質問に自動で「yes」と答える。
-t [タイプ]ファイルシステムの種類を指定

使用例

[root@AlmaLinux ~]# fsck -y /dev/sdb1
/dev/sdb1: clean, 12345/262144 files, 567890/1048576 blocks

💡 システム稼働中のマウント中デバイスには実行しないように注意しましょう。

🔗 mountコマンド(ファイルシステムをマウント)

mount は、ディスクデバイスをLinuxのディレクトリ構造に接続するコマンドです。
これにより、指定ディレクトリからディスクの中身にアクセスできるようになります。

コマンド書式

mount [オプション] [デバイス名] [マウントポイント]

主なオプション

オプション説明
-t [タイプ]ファイルシステムの種類を指定
-o [オプション]マウントオプションを指定(例:rw, noexec, roなど)

使用例

[root@AlmaLinux ~]# mount -t xfs /dev/sdb1 /mnt/data

📂 これで /dev/sdb1 の内容が /mnt/data から見えるようになります。

🔌 umountコマンド(ファイルシステムの取り外し)

umount は mount の逆で、マウントされたファイルシステムを切り離します。

コマンド書式

umount [オプション] [マウントポイントまたはデバイス名]

主なオプション

オプション説明
-l遅延アンマウントを行う。
-f強制的にアンマウントする。
-n/etc/mtab を更新しない。

使用例

[root@AlmaLinux ~]# umount /mnt/data

💬 アンマウント前に、そのディレクトリで開いているファイルを閉じておきましょう。

💬 まとめ

ファイルシステムの管理は、Linuxの安定稼働に欠かせない重要なスキルです🔧

📘 覚えておきたいポイント

  • df と du … ディスク使用状況を確認
  • fdisk と mkfs … パーティション作成とフォーマット
  • fsck … ファイルシステムの修復
  • mount / umount … ファイルシステムの接続・解除

これらのコマンドを理解しておくと、
ストレージのトラブル対応や新規ディスクのセットアップがスムーズに行えます✨