新Linux入門|システム管理

Linuxを快適に運用するうえで欠かせないのが「システム管理」です。
 これは、サーバーやパソコンが正常に動作しているかを確認し、問題があれば早期に対処するための作業を指します。

 具体的には、CPUやメモリの使用状況、ディスクの空き容量、稼働時間、実行中のプロセスなどを把握し、システム全体の健康状態をチェックすることが目的です💡

ここでは、Linux でよく使うシステム管理コマンドを中心に、実例を交えながら紹介します。

🖥️ システム管理の目的と役割

管理対象内容使用コマンド例
システム情報OSやカーネルのバージョン、CPU情報などuname
ディスク使用量や空き容量、ファイルシステムの状態df, du
メモリ使用中・空きメモリの確認free
プロセス実行中プログラムやCPU使用率の確認ps, top
稼働時間システムの稼働時間や起動時刻uptime

これらの情報を把握することで、
「なぜ動作が遅いのか」「どこに負荷がかかっているのか」など、
トラブルの原因をスムーズに特定できます。

💻 unameコマンド(システム情報の表示)

uname コマンドは、Linuxカーネルやシステムの情報を表示する基本コマンドです。
Linuxのバージョン確認や、アーキテクチャ(x86_64など)の把握にも使われます。

コマンド書式

uname [オプション]

主なオプション

オプション説明
-aすべての情報を表示する
-rカーネルのリリース情報を表示
-mマシンタイプ(アーキテクチャ)を表示
-vカーネルのバージョンを表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ uname -a
Linux AlmaLinux 5.14.0-362.24.2.el9_6.x86_64 #1 SMP PREEMPT_DYNAMIC ...

📘 システムの詳細情報(カーネル・CPU・アーキテクチャなど)をまとめて確認できます。

💽 dfコマンド(ディスクの空き容量を確認)

df コマンドは、ファイルシステムごとのディスク使用量空き容量を確認するためのコマンドです。
ディスクがいっぱいになる前に確認しておくことが大切です⚠️

コマンド書式

df [オプション]

主なオプション

オプション説明
-h容量をKB/MB/GBなどの単位で見やすく表示
-Tファイルシステムの種類も合わせて表示
-iiノード(ファイル管理情報)の使用状況を表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ df -hT
Filesystem     Type  Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda2      xfs    40G   18G   22G  46% /
tmpfs          tmpfs 2.0G     0  2.0G   0% /dev/shm

💬 「Use%」が高くなりすぎると容量不足のサインです。定期的にチェックしましょう。

📂 duコマンド(ディレクトリ単位の容量確認)

 du は「Disk Usage」の略で、特定のディレクトリやファイルがどれだけ容量を使っているかを調べるコマンドです。
「どのフォルダが容量を圧迫しているか」を探すときに便利です✨

コマンド書式

du [オプション] [ディレクトリ名]

主なオプション

オプション説明
-h容量を読みやすい形式で表示
-s指定ディレクトリの合計サイズのみ表示
-c全体の合計も表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ du -sh /var/log
1.3G    /var/log

📁 ログフォルダのサイズが大きすぎるときは、古いログの削除を検討します。

💾 freeコマンド(メモリ使用量の確認)

free コマンドは、システムで使用中・空き状態のメモリ量を確認します。
サーバーの負荷が高いときに「どの程度メモリを使っているのか」を見るときに役立ちます。

コマンド書式

free [オプション]

主なオプション

オプション説明
-h人間に読みやすい単位(KB、MB、GB)で表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ free -h
               total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           3.8Gi       1.6Gi       1.0Gi       100Mi       1.2Gi       2.1Gi
Swap:          2.0Gi          0B       2.0Gi

💡 「available」列は実際に利用可能なメモリ量を示します。

⚙️ psコマンド(プロセスの確認)

ps コマンドは、システム上で実行中の**プロセス(プログラム)**を表示します。
どのプロセスが動いているか、どのユーザーが実行しているかを確認できます。

コマンド書式

ps [オプション]

主なオプション

オプション説明
-auxすべてのユーザーのプロセスを詳細に表示
-eシステム上のすべてのプロセスを表示
-fフルフォーマットで表示(親子関係など)

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ ps -ef | grep sshd
root         782     1  0 10:11 ?        00:00:00 /usr/sbin/sshd -D

🔍 プロセスのPID(プロセスID)を確認して、不要なプロセスを停止することも可能です。

📊 topコマンド(リアルタイム監視)

top コマンドは、CPU・メモリ使用率、実行中のプロセスをリアルタイムで監視できるツールです。
サーバーの負荷状況を素早く把握するのに最適です💨

コマンド書式

top [オプション]

主なオプション

オプション説明
-p [PID]特定のプロセスIDを監視
-u [ユーザー名]指定したユーザーのプロセスのみ表示
-d [秒数]更新間隔を指定
-n [回数]指定回数だけ更新して終了
-bバッチモードで出力(非対話的)

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ top
top - 10:35:42 up 2:15,  2 users,  load average: 0.08, 0.02, 0.00
Tasks: 180 total,   1 running, 179 sleeping,   0 stopped,   0 zombie
%Cpu(s):  3.5 us,  1.0 sy,  0.0 ni, 95.0 id,  0.2 wa,  0.3 hi,  0.0 si,  0.0 st

💬 CPU使用率やメモリの消費量をリアルタイムで確認できます。

⏱️ uptimeコマンド(稼働時間の確認)

uptime は、システムが起動してからどれくらい動作しているかを表示します。
サーバーの安定稼働状況を確認するのに使われます。

コマンド書式

uptime [オプション]

主なオプション

オプション説明
-p稼働時間を見やすい形式で表示
-sシステムが起動した時刻を表示
-Vコマンドのバージョンを表示

使用例

[suzuki@AlmaLinux ~]$ uptime -p
up 2 hours, 35 minutes

💡 長時間安定して動いているサーバーでは「up xx days」と表示されます。

💬 まとめ

システム管理は、Linuxサーバーの「健康診断」を行うようなものです🩺

  • uname でシステム情報を把握
  • df・du でディスク使用量を確認
  • free でメモリ状況を監視
  • ps・top でプロセスを観察
  • uptime で稼働時間をチェック

これらを定期的に確認することで、
トラブルを未然に防ぎ、AlmaLinuxを安定稼働させることができます✨