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Linuxコマンド演習26
以下のコマンドの演習を行います。
実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。
演習01:パイプを行います。
パイプを使用すると、1つのコマンドの出力を別のコマンドに渡して、それを処理することができます。
基本的なパイプの構文は以下の通りです。
【書式】パイプ
コマンド | コマンド
・cat コマンドを使用してファイルの内容を表示し、その結果を less コマンドに渡して、ページャで表示します。
ページを切り替えてファイルの内容を確認します。確認したら、「q」キーを押して終了させます。
$ cat /etc/passwd | less
「less」コマンドの主なキー操作
キー操作 | 説明 |
---|---|
スペースキー | 次のページを表示 |
Enterキー | 次の行を表示 |
↑ | 1行上にスクロールする |
↓ | 1行下にスクロールする |
b | 前のページを表示 |
g | ファイルの先頭に移動 |
G | ファイルの末尾に移動 |
/パターン | テキスト内でパターンを検索(nキーで次の出現箇所に移動) |
h | ヘルプを表示 |
q | 終了 |
演習02:ディレクトリとファイルの作成
・演習03用にディレクトリとファイルを作成します。
$ mkdir samdir
$ cd samdir
$ date 1.txt
$ date > 1.txt
$ date > 2.txt
$ date > 3.txt
$ date > 4.txt
$ date > 11.txt
$ date > 22.txt
$ date > 33.txt
$ date > 44.txt
$ date > a.txt
$ date > b.txt
$ date > c.txt
$ date > d.txt
演習03:メタキャラクタを使用する。
以下のメタキャラクタを試していきます。
メタキャラクタ | 意味 |
* | 0文字以上の任意の文字列 |
? | 任意の1文字 |
[] | []内の任意の1文字 |
・ファイルの一覧を表示します。
$ ls
1.txt 2.txt 3.txt 4.txt a.txt c.txt
11.txt 22.txt 33.txt 44.txt b.txt d.txt
・「.txt」の前が0文字以上のファイルを表示します。
「*」は任意の長さの文字列を表します。
$ ls *.txt
1.txt 2.txt 3.txt 4.txt a.txt c.txt
11.txt 22.txt 33.txt 44.txt b.txt d.txt
・「.txt」の前が1文字だけのファイルを表示します。
「*」は任意の長さの文字列ですが、「?」は任意の1文字を表します。
$ ls ?.txt
1.txt 2.txt 3.txt 4.txt a.txt b.txt c.txt d.txt
・「.txt」の前が2文字のファイルを表示します。
$ ls ??.txt
11.txt 22.txt 33.txt 44.txt
・「3」で始まるファイルを表示します。
$ ls 3*.txt
3.txt 33.txt
・「a」または「b」で始まるファイルを表示します。
「[]」を使うと、[]内の任意の1文字にマッチさせることができます。
$ ls [ab].txt
a.txt b.txt
・「-」を使って範囲を指定してファイルを表示します。
$ ls [1-3].txt
1.txt 2.txt 3.txt
演習終了時の作業:ファイルの削除
・この演習で作成したディレクトリとファイルを削除します。
$ cd
$ rm -r samdir