ファイルとディレクトリのパーミッション

パーミッションとは何か

 パーミッションは、ファイルやディレクトリに対するアクセス権限を管理する仕組みです。所有者、グループ、その他のユーザーに対して、読み取り(Read)、書き込み(Write)、実行(eXecute)の権限を与えることができます。これにより、セキュリティを維持しながら、ファイルやディレクトリに対するアクセスを制御できます。

パーミッションの表記

パーミッションは以下のように表されます。

アクセス権

アクセス記号数値説明
読み取り(Read)r4ファイルの読み取り
書き込み(Write)w2ファイルの書き込み
実行(eXecute)x1ファイルの実行
アクセス権

ファイルのアクセス権

ファイルのアクセス権は、次のように表されます。

アクセス説明
読み取りファイルの内容を読むことができる
書き込みファイルに内容を書き込むことができる
実行ファイルを実行(例:スクリプトやプログラムを実行する)
ファイルのアクセス権

ディレクトリのアクセス権

ディレクトリのアクセス権は、次のように表されます。

アクセス説明
読み取りディレクトリ内のファイル名や属性を表示できる
書き込みディレクトリ内にファイルやディレクトリを作成、削除できる
実行ディレクトリに移動できる(cdコマンド)
ディレクトリのアクセス権

パーミッションの例

以下は、さまざまなパーミッションの例です。

所有者グループその他説明
rwx所有者は読み取り、書き込み、実行の権限を持ち、他のユーザーには権限なし
rw-r–r–所有者は読み取りと書き込みの権限を持ち、グループとその他のユーザーは読み取りのみの権限を持つ
rwxr-x所有者は読み取り、書き込み、実行の権限を持ち、グループは読み取りと実行の権限を持ち、その他のユーザーには権限なし
r–所有者は読み取りのみの権限を持ち、他のユーザーには権限なし
パーミッションの例

 これらのパーミッションは、chmodコマンドを使って変更することができます。例えば、「chmod 764 filename」は、所有者に読み取りと書き込みの権限を与え、グループに読み取りの権限を与え、その他のユーザーには何も権限を与えないことを意味します。