このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

Linuxコマンド演習01

以下のコマンドの演習を行います。

 実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。演習02はスキップしても構いません。

演習01:su コマンド

・変更する前のユーザーが設定した環境変数を引き継ぐ形で root ユーザーに切り替えます。

$ su
パスワード:  #rootのパスワードを入力します。
#

プロンプトが「$」から「#」に変わります。

  • プロンプト「$」・・・一般ユーザーであることを表しています。
  • プロンプト「#」・・・root ユーザーであることを表しています。

・一般ユーザーに戻ります。

# exit
$

プロンプトが「$」から「#」に変わります。

演習02:sudo コマンド ※高難易度 スキップして問題ありません。

演習02でいきなり高難易度の演習となってしまいました。

CentOS7の場合で解説します。

 「/etc/passwd」はLinuxのユーザー情報を格納していて、どのユーザーでも読み込むことができますが、書き込めるのは所有ユーザーであるrootだけです。

・’cat’ コマンドを使って内容を確認します。

$ cat /etc/passwd
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin
adm:x:3:4:adm:/var/adm:/sbin/nologin
lp:x:4:7:lp:/var/spool/lpd:/sbin/nologin
 ・
(省略)
 ・

一般ユーザで「/etc/passwd」の内容が確認できます。

・’vi’ コマンドで書き込み編集ができるかどうか、確認します。

$ vi /etc/passwd
・
(省略)
#メッセージライン
"/etc/passwd" [読込専用] 46L, 2413C                           4,1          先頭

メッセージラインから「読込専用」であることが確認できます。

「:q」と入力してVIエディタを終了します。

・rootユーザー権限で ‘visudo’ コマンドを実行します。

user01には、’sudo’ の’実行権限を持っていないため、実行権限を与えた上で ‘vi’ コマンドを実行する必要があります。

$ su
パスワード:  #rootのパスワードを入力します。
# visudo

「%wheel」を探します。スクロールすると下の方にあります。

「%wheel」の次の行に「ユーザー名 ALL=(ALL) ALL」を追加します。

 「i」を押して挿入モードに切り替えて、編集します。編集が終わったら「ESC」キーを押してコマンドモードに切り替えます。

「:wq」と入力して保存します。

## Allows people in group wheel to run all commands
%wheel  ALL=(ALL)       ALL
user01 ALL=(ALL) ALL

・’sudo’ コマンドを使ってrootユーザー権限で ‘vi’ コマンドを実行します。

一般ユーザーに戻って、「sudo vi /etc/passwd」コマンドを実行します。

# exit # 一般ユーザに戻ります。
$ sudo vi /etc/passwd # 一般ユーザでsudoコマンドを実行します。
user01 のパスワード: # 一般ユーザのパスワードを入力します。

今度は「[読込専用]」とは表示されません。

 「:wq」と入力してVIエディタを終了させます。読込権限しかなければ、ここで警告が表示されますが、表示されずに終了します。

saned:x:996:993:SANE scanner daemon user:/usr/share/sane:/sbin/nologin
gluster:x:995:992:GlusterFS daemons:/run/gluster:/sbin/nologin
amandabackup:x:33:6:Amanda user:/var/lib/amanda:/bin/bash
"/etc/passwd" 46L, 2413C

演習03:shutdownコマンド

・即時の再起動を行います。

$ sudo shutdown -r now

演習04:shutdownコマンド

・即時のシャットダウンを行います。

$ sudo shutdown -h now