【Linux入門】more コマンド:1ページずつ表示

コマンドの概要

 「more」コマンドは、テキストファイルの内容を閲覧するためのページャーツールです。大きなファイルをページ単位で表示し、スペースキーを押すことで次のページを表示します。「more」は古いシステムでは標準的なページャーでしたが、「less」の登場により、より多くの機能を持つ「less」が好まれるようになりました。

コマンドの主なオプションと説明

以下に「more」コマンドの主なオプションとそれぞれの説明をまとめます。

オプション説明
-dファイルの内容の最後で「More?」と表示させる
-n <数値>表示する行数を指定
-pファイルの内容の最後でページ数を表示する
-h, --helpヘルプを表示
主なオプションと説明

コマンドの使用例と解説

1.ファイルの内容を閲覧する

$ more filename.txt

 これにより、'filename.txt' の内容が「more」で開かれます。スペースキーを押すと次のページが表示されます。

2.行数を指定してファイルの内容を閲覧する

$ more -n 20 filename.txt

'-n' オプションを使用して、一度に表示する行数を20行に指定して'filename.txt' の内容を表示します。

まとめ

 「more」コマンドは、基本的なテキストファイルの閲覧に使用されますが、「less」に比べて機能が限られています。しかし、簡易なテキストの閲覧や検索には十分な機能を持っています。