【Linux入門】「--help」オプション

 「--help」オプションは、多くのLinuxコマンドで利用可能な標準的なオプションの一つです。このオプションを指定すると、そのコマンドの基本的な使い方や利用可能なオプション、一般的な機能に関する簡潔なヘルプや説明が表示されます。

 コマンド名の後ろに「--help」を付けて実行すると、そのコマンドの使用方法に関する情報を表示します。これは、特定のコマンドのオプションや機能を理解するための手助けとなります。

 例えば、’ls --help‘ を実行すると、lsコマンドに関する使い方や利用可能なオプション、その他の補足的な情報が表示されます。この情報は、コマンドの基本的な使い方を理解し、必要に応じて詳細なマニュアルを参照するための初歩的なガイドとなります。

 「--help」オプションは、コマンドライン上で作業する際に迅速にコマンドの機能や使い方を把握するための手段として、非常に便利です。

passwd コマンドのヘルプ

$ passwd --help
使い方: passwd [オプション...] <accountName>
  -k, --keep-tokens       有効な認証トークンを維持する
  -d, --delete            named
                          アカウントのパスワードを削除する
                          (root のみ)
  -l, --lock              指名されたアカウントのパスワードをロック(rootのみ)
  -u, --unlock            指名されたアカウントのパスワードをロック解除(rootのみ)
  -e, --expire            指名されたアカウントのパスワードを失効(rootのみ)
  -f, --force             操作を強制
  -x, --maximum=DAYS      最大パスワード寿命 (root のみ)
  -n, --minimum=DAYS      最低パスワード寿命 (root のみ)
  -w, --warning=DAYS      パスワード失効の前にユーザーが警告を受ける事前日数 (root のみ)
  -i, --inactive=DAYS     パスワードが失効した後にアカウントが無効になるまでの日数 (root のみ)
  -S, --status            named
                          アカウントのパスワードステータスを報告する (root のみ)
  --stdin                 標準入力(stdin)
                          から新規トークンを読み込む (root のみ)

Help options:
  -?, --help              Show this help message
  --usage                 Display brief usage message

まとめ

 すべてのコマンドで「--help」オプションが使えるわけではありませんが、どのようなオプションがあるのかを確認したい場合には、便利かと思います。