【Linux入門】sudoコマンドの概要
sudo
コマンドは、Unix や Unix 系システムにおいて他のユーザーの権限を借りてコマンドを実行するためのユーティリティです。通常は管理者権限(root権限)を持つユーザーが、他のユーザーに特定の権限を付与する際に使用されます。
主なオプションと説明
オプション | 説明 |
---|---|
-u | 指定したユーザーとしてコマンドを実行します。 |
-s | 指定したシェルでコマンドを実行します。 |
-i | 指定したユーザーの環境設定を引き継いでコマンドを実行します。 |
-l | 利用可能なコマンドの一覧を表示します。 |
-v | パスワードの有効性をチェックします。 |
使用例と解説
1.rootユーザー権限でコマンドを実行
$ sudo command_name
'command_name' の部分に実行したいコマンドを記述します。このコマンドは、通常のユーザー権限では実行できない特権のあるコマンドを、sudo コマンドを使って実行します。
2.特定のユーザー権限でコマンドを実行
$ sudo -u username command_name
'-u' オプションを使用して、特定のユーザー(ここではusername)の権限でコマンドを実行します。
3.rootの環境設定を引き継いでコマンドを実行
$ sudo -i command_name
'-i' オプションを使用して、root の環境設定を引き継いでコマンドを実行します。
4.利用可能なコマンドの一覧を表示
$ sudo -l
'-l' オプションを使用すると、現在のユーザーに対してsudoで利用可能なコマンドの一覧を表示します。
まとめ
sudo コマンドは、セキュリティ上の理由から、特権を持つ操作を制限されたユーザーに制限された範囲で許可する際に広く利用されています。