less コマンド：1ページずつ表示
コマンドの概要
lessコマンドは、テキストファイルの内容を閲覧するためのページャーツールです。大きなテキストファイルを画面に収まる範囲で表示し、スクロールや検索などの操作を行うことができます。lessコマンドは、moreコマンドの改良版であり、より多くの機能を持っています。
コマンドの主なオプションと説明
以下に lessコマンドの主なオプションとそれぞれの説明をまとめます。
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -N | 行番号を表示 |
| -i | 検索時に大文字小文字を区別しない |
| -F | 一つのファイルの場合、自動的に終了しない |
| -S | 長い行を画面に合わせて折り返さずに表示 |
| -h, –help | ヘルプを表示 |
「less」コマンドの主なキー操作
以下は lessコマンドの主なキー操作です。
| キー操作 | 説明 |
|---|---|
| スペースキー | 次のページを表示 |
| Enterキー | 次の行を表示 |
| ↑ | 1行上にスクロールする |
| ↓ | 1行下にスクロールする |
| b | 前のページを表示 |
| g | ファイルの先頭に移動 |
| G | ファイルの末尾に移動 |
| /パターン | テキスト内でパターンを検索（nキーで次の出現箇所に移動） |
| h | ヘルプを表示 |
| q | 終了 |
コマンドの使用例と解説
１．ファイルの内容を閲覧する
$ less filename.txt これにより、’filename.txt‘ の内容が「less」で開かれます。スペースキーを押すと次のページが表示され、「b」を押すと前のページが表示されます。
２．行番号を表示してファイルの内容を閲覧する
$ less -N filename.txt‘-N‘ オプションを使用すると、’filename.txt‘ の内容が行番号付きで表示されます。
lessコマンドは大きなテキストファイルを効率的に閲覧するのに便利です。これらのオプションやキー操作を使用して、テキストファイルの閲覧や操作を行うことができます。