
【Linux入門】chmod コマンド:パーミッションの変更
コマンドの概要
chmod
コマンドは、LinuxおよびUnix系オペレーティングシステムでファイルやディレクトリのアクセス権を変更するためのコマンドです。ユーザーは、所有者、グループ、他のユーザーに対する読み取り、書き込み、実行などの権限を変更することができます。
コマンドの主なオプションと説明
以下は、chmod
コマンドの主なオプションとその説明をまとめた表です。
オプション | 説明 |
---|---|
-c | 変更が行われた場合にメッセージを表示 |
-v | 実行された変更を詳細に表示 |
-R | サブディレクトリを再帰的に処理 |
コマンドのアクセス権記号
chmod
コマンドのアクセス権記号は、ファイルやディレクトリのアクセス権を変更するために使用されます。以下は、chmod
コマンドのアクセス権記号を表にまとめたものです。
記号 | 説明 | |
---|---|---|
操作対象 | u | ファイル所有者(User) |
g | グループ(Group) | |
o | その他(Others) | |
a | 全て(All=u+g+o) | |
操作 | + | 権限を追加 |
- | 権限を削除 | |
= | 権限を指定したものに設定 | |
アクセス権 | r | 読み取り権限 |
w | 書き込み権限 | |
x | 実行権限 |
コマンドの使用例と解説
1.基本の使用例
このコマンドは、file.txtに実行権限を追加します。
# chmod +x file.txt
2.複数の権限を一度に変更
このコマンドは、所有者に読み取りと書き込み権限を、グループとその他のユーザーに権限をなしに設定します。
# chmod u=rw,go= file.txt
3.再帰的な権限の変更
このコマンドは、directoryとそのサブディレクトリ内のすべてのファイルおよびディレクトリに対して、所有者に書き込み権限を再帰的に追加します。
# chmod -R u+w directory
まとめ
これらの使用例は、chmod
コマンドの基本的な使い方を示しています。実際の使用時には、ファイルやディレクトリの状態に合わせて適切な権限を設定する必要があります。