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Linuxコマンド演習11
以下のコマンドの演習を行います。
- tail コマンド:ファイルの末尾を表示する
- id コマンド:ユーザー情報の確認
- pwd コマンド:ホームディレクトリの確認
実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。
演習01:tail コマンド
・'/etc/shadow' ファイルの末尾を表示します。
$ tail /etc/shadow
tail: `/etc/shadow' を 読み込み用に開くことが出来ません: 許可がありません
'/etc/shadow' はroot権限が必要なファイルです。
・rootユーザーに切り替えて、tail コマンドを実行します。
[user01@localhost ~]$ su - #rootユーザーとしてログインします
パスワード: #rootユーザーのパスワードを入力します。
# tail /etc/shadow #rootユーザーとしてtailコマンドを実行します。
gdm:!!:19722::::::
rpcuser:!!:19722::::::
nfsnobody:!!:19722::::::
gnome-initial-setup:!!:19722::::::
sshd:!!:19722::::::
avahi:!!:19722::::::
postfix:!!:19722::::::
tcpdump:!!:19722::::::
user01:$6$2yh8/ygC672w2IE1$vT2w2Fuo18blONUE83d2EdAlwIOUA1s/cnjTXuM0P0e87sdTNo6eGuEJuaVJpSAj8V.WsgaMm6ukuOY6FZlY91::0:99999:7:::
vboxadd:!!:19722::::::
tailコマンドでオプションを指定しない場合は、デフォルトでは、ファイルの末尾の10行が表示されます。
演習02:id コマンド
・現在、ログインしているユーザー情報を表示します。
# exit #rootユーザーをログアウトします
$ id
uid=0(root) gid=0(root) groups=0(root) context=unconfined_u:unconfined_r:unconfined_t:s0-s0:c0.c1023
ユーザ名とユーザーID(UID)の対応は、'/etc/passwd'に保存されています。
・'/etc/passwd'の内容を表示します。
$ cat /etc/passwd
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
(略)
avahi:x:70:70:Avahi mDNS/DNS-SD Stack:/var/run/avahi-daemon:/sbin/nologin
postfix:x:89:89::/var/spool/postfix:/sbin/nologin
tcpdump:x:72:72::/:/sbin/nologin
user01:x:1000:1000:user01:/home/user01:/bin/bash
vboxadd:x:987:1::/var/run/vboxadd:/bin/false
8行目が、現在ログインしているuser01のユーザー情報です。「:」で区切られた1番目のフィールドがユーザー名です。
演習03:pwd コマンド
・ホームディレクトリを確認します。
# pwd
/home/user01
# ls
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現在ログインしているユーザーのホームディレクトリが、「/home/user01」であることが分かります。ls コマンドで、そのディレクトリ内のディレクトリを表示しています。
演習04:/home ディレクトリを確認する。
ユーザーが作成されると '/home' ディレクトリの中にユーザー名と同じ名前のディレクトリが作成されます。
・「ls /home」コマンドを実行します。
[root@localhost user01]# ls /home
user01
まだ、ユーザーが「user01」しか、作成されていないことが確認できます。