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Linuxコマンド演習13

以下のコマンドの演習を行います。
- 「ユーザーとグループの管理2」で登場するコマンド
- グループの作成
- グループへのユーザーの追加
- グループの削除
実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。
演習01:グループの作成
・「sales」グループを作成します。
新しいグループを作成するには、groupadd
コマンドを使用します。このコマンドは、rootユーザーだけが実行できます。
$ su - #rootユーザーに切り替えます
パスワード: #rootユーザーのパスワードを入力します
# groupadd sales # 'sales' という名前のグループを作成
このコマンドは、新しいグループを作成します。グループ名は一般的にわかりやすく、関連するユーザーをグループに追加しやすいように選びます。
演習02:グループへのユーザーの追加
・まず、「user02」を作成します。
# useradd user02 # 'user02' ユーザーの作成とホームディレクトリの作成
# passwd user02 # 'user02'のパスワードの設定
[root@localhost ~]# passwd user02
ユーザー user02 のパスワードを変更。
新しいパスワード: #'infr@l1nux!'とパスワードを入力します
新しいパスワードを再入力してください:
passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。
・「user02」を「sales」グループに追加します。
ユーザーを既存のグループに追加するには、usermod
コマンドを使用します。このコマンドは、rootユーザーだけが実行できます。
# usermod -aG sales user02 # ユーザー 'user02' を 'sales' グループに追加
演習03:/etc/group
ファイルを確認する。
・’/etc/group’ ファイルの内容を確認します。
[root@localhost ~]# cat /etc/group
root:x:0:
bin:x:1:
(略)
sales:x:1001:user02
user02:x:1002:
「sales:x:1001:user02」の出力から、ユーザーリストに「user02」があり、「sales」グループに「user02」が追加されていることが確認できます。
演習04:グループの削除
・「sales」グループを削除します。
グループを削除するには、groupdel
コマンドを使用します。このコマンドは、rootユーザーだけが実行できます。
# groupdel sales
このコマンドは、指定したグループを削除します。ただし、削除するグループをプライマリグループとするユーザーがいる場合は、そのユーザーを他のグループに追加するか、グループから削除する必要があります。
そのため、「user02」を作成する際に 「-aG
」オプションを指定しています。このオプションは、ユーザーを指定したグループに追加する際、既存のグループからは削除せずに新しいグループにも追加することを意味します。
演習終了時の作業:ユーザの削除
・「user02」とホームディレクトリを削除します。
ユーザーのホームディレクトリを削除するには、「-r
」オプションを使って userdel
コマンドを使用します。ユーザーに関連するファイルであるメールスプールなども消去されます。
# userdel -r user02
# ls /home
user01